「齊藤工 活動寫眞館」について

齊藤工 活動寫眞館・参拾玖 安藤裕子×門脇麦×宮沢氷魚。

「齊藤工 活動寫眞館」について

俳優、斎藤工。そして、映画監督、齊藤工。表舞台であらゆる「人物」を演じ、裏方にまわり物語をクリエイトしていく。齊藤工がいま見つめるものとは、何か。彼自身がシャッターを切り、選び出す。モノクロームの世界に広がる、「生きた時間」を公開していきます。今回はシンガーソングライターの安藤裕子、齊藤が監督を手がけた安藤の「一日の終わりに」MVに出演した門脇麦と宮沢氷魚が登場。

その歌声と、自ら紡ぎ出す詞とメロディで独自の世界観を確立している安藤裕子が、4年半ぶりとなるオリジナルアルバム『Barometz』を発売。その中の1曲「一日の終わりに」MVを齊藤工が監督、出演は門脇麦と宮沢氷魚――。

夢のような顔ぶれにより実現したこの作品は瞬く間に話題となり、YouTubeでの視聴回数はすでに36万回を超えた()。

*2020年9月19日現在。

安藤裕子「一日の終わりに」MV (監督:齊藤工 / 出演:門脇麦・宮沢氷魚)

舞台は2120年。100年に一度の疫病が流行する世界に生きる男女の静謐なモノクロームの映像が、安藤の言葉と声に呼応しながら展開していく。

「流行り病により人と人が引き離された世の中になり、この楽曲の歌詞の意味がさらに深くなったと感じました。
そこから物語が生まれました。
安藤さんには劇中すべてのイラストと『ATEOTD』の音楽を、ともに時間のない中お願いしてしまいましたが、上がってくるモノはすべて圧巻でした。天才でした」

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安藤と齊藤はたびたび仕事で接点があり、最近ではHBO Asiaの国際プロジェクト“Foodlore”で齊藤が日本代表監督を務めた『Life in a box』に安藤がメインキャストとして出演。日本ではBS10スターチャンネルにて放送されたほか、9月18日(金)からリアル&オンラインで開催される「なら国際映画祭」のスクリーンにも登場。「一日の終わりに」に先駆けて、この作品でも安藤自身が描いた絵が大切なモチーフとして使用されている。

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美しい作品を一緒に作り上げ、互いのクリエイションをリスペクトし合うふたりが「一日の終わりに」への出演を願ったのが、門脇麦と宮沢氷魚だった。

「かねてから映画や映像作品を構想する段階で、必ずと言っていいほどお名前を挙げさせていただいてきました。“門脇麦”という存在自体が映画的である、唯一無二の象徴。念願叶いました。すべてがしなやかで素晴らしかったです」

安藤は門脇の舞台を観て、彼女が踊る姿に魅了されたという。「一日の終わりに」の言葉とリズムを体現するように門脇が舞うシーンは必見だ。

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そして門脇が演じる女の恋人と思しき男に扮するのが宮沢氷魚。

「お会いしたことがなかったこともあって、とても幻想的なイメージがありましたが、実際の氷魚さんは聡明で健やかで、皆を優しく照らす太陽みたいな輝きを持っていました。
ちなみに麦さんが月。
“月と太陽”なのです。
このおふたりじゃなきゃ成立しませんでした」

安藤も、宮沢の瞳を「瞳はどこまでも透き通っていて、野性的でありながら彼女に未来を映しているよう」と表現した。

すでに発表されているように、「一日の終わりに」はショートフィルム『ATEOTD』としてさらに進化を遂げ、9月25日に劇場公開される。いまこの時だからこそ生まれた、一編の美しい詩のような作品が、どのような形で再び私たちのもとに届けられるのか、待ち遠しい。

安藤裕子 Yuko Ando
2003年にミニアルバム「サリー」でデビュー。シンガーソングライターとしてライブ活動を行うほか、多くの映画やドラマの主題歌も手がける。18年にデビュー15周年を迎え、初のセルフプロデュースアルバム『ITALAN』を発売。19年7月にBSテレ東のドラマ「W県警の悲劇」の主題歌として「鑑」が配信リリース。また、14年には映画『ぶどうのなみだ』でヒロイン役に抜擢され、20年2月にはBS10スターチャンネルにて放送された斎藤工監督作品『Life in a box』に出演するなど、女優としても才能を発揮。8月26日、オリジナルアルバム『Barometz』をリリースした。
門脇麦 MUGI KADOWAKI
2011年に俳優デビュー。14年、映画『愛の渦』のヒロイン役で第88回キネマ旬報ベスト・テン新人女優賞をはじめ数々の新人賞を受賞。『ここは退屈迎えに来て』(18年)『さよならくちびる』(19年)など多くの話題作に出演するほか、ドラマ、舞台でも活躍。主演映画『止められるか、俺たちを』(18年)で第61回ブルーリボン賞主演女優賞を受賞。NHK大河ドラマ『麒麟がくる』にヒロイン・駒役で出演中。21年に主演映画『あのこは貴族』の公開が控えている。
宮沢氷魚 HIO MIYAZAWA
サンフランシスコ生まれ。モデルとして活躍後、2017年にドラマ『コウノドリ』第2シリーズで俳優デビュー。以後、映画やドラマ、舞台など活動の幅を広げる。今年1月に劇場公開された映画初主演作『his』が話題に。舞台『ボクの穴、彼の穴。』に9月23日まで出演中。21年公開予定の『騙し絵の牙』で斎藤工と共演。
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TAKUMI SAITOH
長編初監督作『blank13』が国内外の映画祭で8冠獲得。18年、パリ・ルーヴル美術館のアート展にて白黒写真作品が銅賞受賞。19年も出品。18年よりHBO Asiaの国際プロジェクトにて2年連続日本代表監督を務め、多数の賞を受賞する。企画・脚本・監督等の『COMPLY+-ANCE』と最新作『C〇RONAPLY+-ANCE』、主演作『8日で死んだ怪獣の12日の物語』が公開中。Amazon Prime Videoにて独占配信中のオムニバス映画『緊急事態宣言』の園子温監督『孤独な19時』に主演。主演作『シン・ウルトラマン』、監督作『ゾッキ』が21年公開予定。《TOKYO TELEWORK FILM》にてリモート作品多数制作中、随時オンライン公開予定。移動映画館cinéma bird主宰。“自粛期間”中、Instagramも開始。Instagram : @takumisaitoh_official

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