COLLECTION

マルニ、日常生活のロマンチシズムを物語る。

マルニは2021年秋冬コレクションをブレックファスト、ランチ、ディナーと、1日3回に分けてオンラインで配信。クリエイティブディレクター、フランチェスコ・リッソのミラノにある自宅で撮影されたショートフィルムには、モデルのパロマ・エルセッサーやアメリカ人アーティストのミッキー・ブランコらが出演。食事など日常生活のワンシーンを切り取って、‟ロマンチシズム”を表現した。
「わたしにとって現代のロマンチシズムは、どんなプロテスト（抗議）より、パワフルに感じられるのです。別の角度から現実を見つめ直し、日常に新しい意味をもたらしてくれるのです」と語るフランチェスコ・リッソ。
フリルをあしらったマキシドレスや、マントのように広がるパーカ、左右非対称を描くダウンのストールなど、シルエットをダイナミックに変えてビビッドな色で彩る。また、ルーズなかぎ編み針のニットや手染めされた生地などハンドメイドのクラフト感が際立つも特徴的だ。
フランチェスコ・リッソは「ロマンティックな愛の歌を奏でるように、そしてラブレターを書くようにクリエーションしました。もう少し触れ、もう少し感じたいという私たちの衝動が詰まっています」。
つま先が尖ったスニーカーやトム・ビンズとコラボしたアンティーク風のチャームなど、違和感のあるアクセサリーも‟マルニワールド”へ惹きこむ鍵に。