シャネルのキーワード14 キュートなパーティシューズ。
シャネルを紐解く24のキーワード
豪華客船「ラ パウザ」号で出航する、リュクスなホリデー。その地中海を巡る贅沢な旅を彩るのが、多幸感いっぱいの2018/19年クルーズ コレクションだ。旅先らしい快適なスタイルを纏い、颯爽を歩くモデルたちがホワイトタイツにコーディネートしたのは、カール・ラガーフェルドが“パーティシューズ”と呼ぶ、ローヒールのメリージェーンシューズ。シルバーカラーやスパンコールをあしらった靴は、シャネルのバレリーナシューズが着想源になっている。
中でも目を引いたのが、キーカラーのホワイトを使ったシリーズ。今季のメインカラーである白は、泡立ちながら寄せる白波、そして船員のユニフォームなどを想起させる。カール・ラガーフェルドは、ともすれば子どもっぽい印象もあるメリージェーンシューズを素材選びやディテールでエレガントな大人の女性のための靴へと落とし込んだ。
白いカーフスキンのパーティシューズ¥98,280、シルバーのゴートスキンのパーティシューズ¥98,280、スニーカータイプのパーティシューズ¥99,360 © CHANEL
Mot-clé 14 / シャネルのキーワード 14
メリージェーンシューズ The Mary-Jane Shoes
船での旅、そしてシーサイドリゾートでの休暇を好んでいたガブリエル・シャネル。自由を愛する彼女は、ボディを解放したシルエットでありながらも、エレガンスが際立つスタイルを得意とし、ガブリエル自身もホリデーの旅先ではそんな装いを披露した。そして、その足元を彩っていた靴がメリージェーンシューズだ。
彼女のマインドを受け継ぐカール・ラガーフェルドも、プレタポルテ、オートクチュールとたびたびメリージェーンシューズを発表。素材や色、ディテールにヒールの高さなどで変化を付け、時代のムードに合ったデザインへと昇華させている。
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期間限定ブティックを、セレブリティたちが祝福。
12月16日(日)まで、東京・代官山T-SITE GARDEN GALLERYに、期間限定でお目見えしているシャネルのブティック。庭園内に並ぶ、約1,000個の赤と黒の竹をモチーフにした行燈にライトアップされた小道を進んでいくと、ガラス張りのファサードと2階分の高い天井を誇る、解放的なブティックに辿り着く。2018/19年クルーズ コレクションがずらりと並ぶ店内の、障子の格子を思わせる壁のデザインも印象的だ。オープンに先立って開かれたパーティには、シャネルのアンバサダーである菊地凛子や小松菜奈、中条あやみらが集まり、華を添えた。
赤と黒の竹をモチーフにした行灯が、期間限定ブティックの目印。 © CHANEL
ガラス張りのファサードから見える、コレクションのディスプレイ。 © CHANEL
船の丸い舷窓を思わせるバッグのディスプレイなど、コレクションにちなんだマリンテイストが随所に取り入れられている。© CHANEL
シャネルのアンバサダー、小松菜奈も来場。行灯を通り抜けて、ブティックへ。 © CHANEL
texte : TOMOKO KAWAKAMI, graphisme du titre : SANKAKUSHA