シャネルを紐解く24のキーワード

シャネルのキーワード24 ランウェイに花開くカメリア。

シャネルを紐解く24のキーワード

シャネルの新しいファッション・コレクションのアーティスティックディレクター、ヴィルジニー・ヴィアールが指揮を執り初となるプレタポルテ コレクションが今月初頭、パリで発表された。2019/20年 クルーズ コレクションの会場となったパリのグラン・パレに再現されたのは、駅。

Chanel 2019/20  Cruise Collection - The story of the show

グラン・パレ同様、フランスらしいボザール様式で造られた駅舎のプラットフォームを行き交う、最新作に身を包んだモデルたち。メゾンを象徴するさまざまなコードをヴィルジニーの感性で再解釈したキーピースが、観客たちの目を引きつける。

ショーの幕開けを飾ったのは、ゆったりしたシルエットが特徴的なパンツのルック。リラックス感のあるパンツにフェミニンなフリルをあしらったトップ、さらにはジャケットやコートをミックスし、フェミニンでありマスキュリンなシャネルらしいスタイルを表現した。女性たちの身体を解放し、自由に動けるシルエット。それもシャネルが大切にしていたことのひとつだ。

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Look 1、3 © CHANEL

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Look 7、26 © CHANEL

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Look 74、77 © CHANEL

もちろんアイコニックなツイードジャケットでも新しい表情を披露。フューシャピンクやビビッドなグリーンなど鮮やかな色味のジャケットにレギンスをコーディネート。足元を飾るシャネルらしいバイカラーのワンストラップシューズもアクセントに。

ほかにも大きなボウが主役のブラトップやシンプルな中に美しさが際立つブラックドレスなど、シャネルの魅力が存分に詰まったシーズンとなった。

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フィナーレ。photo : OLIVIER SAILLANT

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ファッション・コレクション アーティスティックディレクター、ヴィルジニー・ヴィアール。 photo : LUCILE PERRON

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Mot-clé 24 / シャネルのキーワード 24

カメリア camellia

発表されたばかりの2019/20年 クルーズ コレクションでトップで登場したルックの襟元には、カメリアのブローチが飾られていた。ガブリエル・シャネルを魅了した唯一の花、それがカメリアだ。幾何学的なラインの純白の花びらが、クラシカルな配列で並べられているカメリアが持つ、その究極のシンプルさがガブリエル・シャネルを虜にしたのだ。


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ガブリエル・シャネルを惹きつけた唯一の花、カメリア。 © TAKESHI NISHIJIMA/orion/amanaimages

 

19世紀当時、ヨーロッパの世間一般では、喜びを象徴する花として認識されていたカメリア。次第にこの繊細な花にはエロティックな意味合いも込められるようになり、上流階級の人々の浮かれた暮らしぶりを象徴する存在へと変化していく。

そんな中、シャネルはカメリアのイメージを正し、あらためて“レディたちの”ワードローブに取り入れたのだ。「黒にはすべてが含まれている。白も同じ。このふたつの色には、絶対的な美しさが宿っている。完璧な組み合わせなの」とは、シャネル自身による言葉。


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2019/20年 クルーズ コレクションより、Look 76、78。刺繍やスパンコールを使って、美しく咲き誇るカメリアが表現された。 © CHANEL


繊細でエレガント、そして香りもなく、控えめな存在感を放つ、カメリア。時が流れても色褪せることのない、その魅力は現在でもメゾンのクリエイティビティに欠かすことのできないインスピレーション源だ。


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シャネルの新コレクションを目撃したセレブリティたち。

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グラン・パレに集ったセレブリティが、温かな拍手でシャネルの新作を迎えた。© CHANEL

2019/20年 クルーズ コレクションの会場にも、ヴィルジニー・ヴィアールが手がける新作をひと目見ようと世界中からセレブリティたちが集結。シャネルのアンバサダーであるリリー=ローズ・デップやキーラ・ナイトレイ、そして小松菜奈らがフロントロウに華を添える。さらには、70年代を代表するファッションアイコンで女優のアリ・マッグローや元祖スーパーモデルのクラウディア・シファーも駆けつけた。

texte : TOMOKO KAWAKAMI, graphisme du titre : SANKAKUSHA

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