スタイリストのスタイル塾/2019年春夏ファッション
スタイリスト田畑アリサ、レイヤリングの着こなしルール。
スタイリストのスタイル塾
スタイリストにスタイリングのルールを指南いただく「スタイリストのスタイル塾」企画。2019年春夏シーズンは、雑誌「フィガロジャポン」をはじめモード誌やカタログ、広告などで活躍する田畑アリサさんが登場。初回にはトレンドアイテム、二回目は田畑さんの定番アイテム、ワークウエアムを使ったスタイリングを紹介しています。最終回は、今シーズン注目のカラーや柄のレイヤリングについて。
レイヤリングは、大胆に色を拾って繋げる。
ルール1「好きな色を見つけたらトーンを変えて重ねてみる」
「イメージしたのはピンク好きな人。ジャケットにもブラウスにも、パンツやシューズにも異なるトーンのピンクが入れば、レイヤリングは簡単です。全アイテムにピンクを取り入れることで、ひと味違う、主張するトーンオントーンに」。肩掛けしたダブルのジャケットや、軽くかぶったハットに遊び心を感じる初夏らしいスタイル。
ジャケット¥209,520/ステラ マッカートニー(ステラ マッカートニー カスタマーサービス) ドットシャツ¥71,280/ジェイ ダブリュー アンダーソン(エドストローム オフィス) 中に着たシャツ¥105.840(予定価格)/ベン タヴァニティ アンラベル プロジェクト(イーストランド) パンツ¥129,600/オフ・ホワイト c/o ヴァージル アブローTM(イーストランド) ハット¥9,720/インディゴ アフリカ(ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ 湘南店) シューズ¥99,360/MSGM(アオイ)
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ルール2「柄のレイヤリングは色を繋げて考える」
「大胆な柄のアイテムも、使われている色が一色でもリンクしていれば、意外とまとまりのあるスタイリングに落ち着きます」。重ね着したとろみのある開襟のブラウスと大柄のデニムパンツに、ランジェリー風のキャミソールを纏ってシックな仕上がりに。
重ねたレースのランジェリー¥19,440/ランジェリーク(エム) 花柄シャツ¥46,440/マーカウェア(パーキング) 中に着た開襟シャツ¥15,984/ハフ(ハフ ジャパン) パンツ¥73,440/MSGM(アオイ) パンプス¥93,960(予定価格)/オフ・ホワイト c/o ヴァージル アブローTM(イーストランド)
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スタイリングに取り入れたい、おすすめアイテム
ミニ丈のワンピースにもなるシャツドレス。「ハイテクスニーカーなどに合わせて一枚で着るのも可愛いけれど、花柄のどれか一色とリンクするような、薄手のコートを合わせるのもおすすめです」。シャツドレス¥90,720/MSGM(アオイ)
両サイドにジップが入ったミニ丈ワンピース。「たとえばオレンジなど同じ暖色系の太めのパンツを合わせれば、マニッシュなスタイルも楽しめそうです」。ドレス¥187,380/クレージュ(エドストローム オフィス)
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インスピレーション源
「アート作品の中でも、線の細いものや色使いが大胆で独特な作品、たとえばマルク・シャガールやアウトサイダーアートの代表的作家としても有名な、ヘンリー・ダーガーが好きです。スタイリングでもレイヤリングしていくことが好きなのですが、細かい線や色の重なりに興味があるんです」
写真はヘンリー・ダーガーの作品たち。左から、作品が掲載された雑誌「special spring +summer 2006 volume01」、ポストカード/ともにスタイリスト私物
アオイ(MSGM) tel:03-3239-0341
イーストランド(ベン タヴァニティ アンラベル プロジェクト、オフ・ホワイト c/o ヴァージル アブローTM) tel:03-6712-6777
エドストローム オフィス(クレージュ、ジェイ ダブリュー アンダーソン) tel:03-6427-5901
エム tel:03-3498-6633
ステラ マッカートニー カスタマーサービス(ステラ マッカートニー) tel:03-4579-6139
パーキング(マーカウェア) tel:03-6412-8217
ハフ ジャパン(ハフ) tel:0548-24-1250
ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ 湘南店(インディゴ アフリカ) tel:0466-38-2465
スタイリストの山本マナに師事。2017年に独立後、「フィガロジャポン」をはじめさまざまなモード誌、カタログや広告などで活躍。独創的なレイヤリングや、アヴァンギャルドな雰囲気が漂う中に、フェミニズムを感じさせるスタイリングが人気。インスタグラム:@tabata_arisa http://tabataarisa.com
photos : OSAMU YOKONAMI, stylisme : ARISA TABATA, coiffure et maquillage : MOMIJI SAITO