Vol.1 自分を癒す、旅の方法。
caoの心の育て方。
新たにスタートする、ウィークリー連載「caoの心の育て方。」。cao(カオ)さんは、動物や植物など言葉を使わないコミュニケーションを生かしていろいろなことを体験。さまざまな経験をもとにした不思議な話を聞くと、いつの間にか心がぐっと元気になる。新しい考え方を知ったり、感じたり……そんな話を一緒に読みたい記事と合わせてご紹介していきます。
連載は大きなテーマを複数回に分けて、さまざまな角度からアプローチ。最初のテーマは「旅」、まずは旅に出るまでにフォーカスします。
頑張っている毎日で、何か言葉にできないようなモヤッとした感情が自分の中にあることに、ふと気がついた時。日常生活とは切り離した場所に行って気分転換!
その気分転換、行き先を選ばない方が良いかも。どこかに行きたい!と、エンジンをかけたような気持ちでいっぱいの時は、むしろ情報は入ってこないことが多いかもしれない。
無理に意気込んで行こうとすると「The 旅行」みたいな、紋切り型の旅を選んでしまい、その時の自分には合わなかったりしてね。
情報は、ふっと力が抜けた時に入ってきたりして。電車の中吊りだったり、たまたまテレビをつけたタイミングだったり、隣で話す人たちの会話の中だったり、もしくは音色だったり。
そこからイメージが膨らんでいく。
なんとなく選ぶ感覚。
それがとても大切。
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たとえば、最寄りの駅などの路線図を見て、ふと目についた駅にとりあえず行ってみる。そしてその駅のホームに、一度降りてみる。
そこから改札を出てその土地で遊んでみてもいいし、気に入ったら一泊してもいいですね。
お泊まりセットの準備も必要かも。
降りてみて、やっぱり先に行こうと次の電車に乗って、もっと進んでもいい。
頑張りすぎている時は、物事が勝手に前に進んでくれる感覚を電車やバスを利用して、時間に身を任せてみてはどうかな。
目的は全くないけれど、動いている間に色々と興味は湧いてきたりして、そんな湧いてくる自分に声をかけてあげてみて。
どうする?
行く?
行かない?
みたいに。
自分に問いかける。そして、すべての感情に自分でYESを出していく。のんびり、まいっかと曖昧な時間を楽しむ。
自分を癒す旅は、距離が遠かったり、お金をかけたりなどは一切関係ないの。
結果的にすぐそばのカフェでした、ということも旅。近くていいし、お金をかけなくていい。
どっちでもいい。
大切なことは、自分に問いかけてあげて、提案してあげる時間です。自分で自分を満たし、癒していくのが、癒される旅。
癒されたらその次のステップが、背中を押す旅ですね。
いつからか動物や植物など、言葉を使わないコミュニケーションが得意(なのか?)。そんな風になんとなく毎日を楽しんでいるちっぽけな光の欠片。https://note.mu/caoyuru
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illustration : MARIKO ENOMOTO