犬と暮らす　私と犬 中田クルミと中田みのり、人生のパートナーとの出会い。

クルミ：ボディスーツ￥69,300、ニットボレロ￥57,200、デニムパンツ￥73,700、サンダル￥73,700/以上エムエム6 メゾン マルジェラ（マルジェラ ジャパン クライアントサービス）　ネックレス/スタイリスト私物　みのり：カーディガン￥47,300、パンツ￥62,700/ともにトーガ プルラ、イヤカフ（2個セット）￥29,700/トーガ アーカイブス（以上トーガ 原宿店）　サンダル￥81,400/フォルテ フォルテ（コロネット）

幼い頃から動物が身近にいた中田クルミ、みのり姉妹は大人になってからも、自然と犬と暮らす日常を選んだ。

「実は猫を飼いたいと思って、譲渡会に参加していたのですが、みのりからSNSにアップされた子犬の里親募集の情報が送られてきて」（クルミ）

さっそく家族と相談、予定を調整して、その子犬に会いに行くことにした。

「不思議なもので、普段ならなかなか予定が合わないのに、子犬を迎えようか？ となったら、日時もすんなりと決まって。その時に出会った子犬がいま、8歳になったおはぎです」（クルミ）

妹のみのり曰く、「クルミは子犬を抱っこしたら、もう離れられなくなると確信していました。私はその頃、自分が動物のいない生活をしていたので身近に犬を感じたい一心で、姉にぜひ！と勧めたんです（笑）」（みのり）

犬がもたらしてくれた、毎日の小さな喜び。
中田クルミ｜おはぎ

「うちに来てすぐフードを入れるうつわの滑り止めのゴムを全部食べてしまったおはぎ。すぐに病院に行き、大ごとにならず一安心。まさかあのゴムを食べるとは！」（クルミ）

そんなみのりも後に姉がシェアしたSNSで知った里親募集の投稿で相棒、はちと出会う。

「はちは、おはぎと同じビーグルとプードルのミックス犬。これはもう、うちの子にするしかないと決心し、犬が飼える家に引っ越しをし、大阪まではちを迎えに行きました」（みのり）

我が家に犬が来て、暮らしが変わったとふたりは語る。

「おはぎが家族に加わって以来、家族との些細なことでの喧嘩やイライラが減りました。おはぎは、私の言葉を理解はするけれど、意思の疎通が図れないこともある。そんな自然体の犬が家で起こす、さまざまな事件に比べたら、家族とのいざこざなんて細かいことは、もはや気にならない。人生は自分の思うようにはいかないことを日々、実感しています」（クルミ）

毎日の散歩など、人が犬に歩み寄る暮らし。
中田みのり｜はち

「自動掃除機がはちの便を吸い込むこと2回。部屋中に便を引き摺り回す大惨事に。掃除機を分解して掃除しました。犬を飼っている人にとって、あるあるではないでしょうか」（みのり）

「はちが何でも口に入れてしまうので、部屋がとてもきれいになりました。口に入れるのが悪いと教えることも大切だけど、床にものを置かないようにすればいいと。日々の散歩など、犬に合わせることで生活が正されて、規則正しい暮らしが送れるように」（みのり）

ふたりとも犬たちとの出会いについて、縁があって犬たちが自分を選んでくれた、という。

「おはぎもはちもSNSの投稿がきっかけで出会いました。もちろん出会い方だけが重要なわけではないですが、譲渡会や里親募集の告知など、さまざまな情報から、運命の子に辿り着くことも。広い視野で、犬たちとの出会いを求めてもらえればいいのかなと思いますね」（クルミ）

＊「フィガロジャポン」2023年7月号より抜粋