格別のパリ滞在。アンブロワーズでアートコレクター気分を。

PARIS DECO

アパルトマン形式という新しいタイプのアートギャラリー「Amelie, Maison d’art(アメリー、メゾン・ダール)」を5年前に9区に開いたアメリー・デュ・シャラール。この成功に続く彼女の新しいチャレンジはコレクターズ・ホームの「Ambroise(アンブロワーズ)」である。これはホテルのサービスがあるレンタルアパートで、1泊から宿泊が可能だ。個々の客のニーズを満足させるカルチャー・コンシェルジュ・サービスも備えている。

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アメリー・デュ・シャラール(9区のメゾン・ダールにて)。

今春、サンジェルマンとマレの2カ所にオープンした。どちらもアパルトマン内のどの空間にもアート作品、アートオブジェが飾られている。いかにアートと共存した暮らしができるかをギャラリーのメゾン・ダールは見せてくれるが、ギャラリーなので限られた時間を過ごせるだけ。ところがアンブロワーズならその中で眠ることができる、というわけだ。しかも飾られているアート作品はどれも販売しているので、気に入った作品があればチェックアウト時に購入も可能。アンブロワーズは新しいコンセプトのアートギャラリーといってもいいだろう。

アンブロワーズという名前は、ギリシャ神話でオリンポスの神々の食べ物で不死の源であるアンブロシアに由来している。また19世紀末から20世紀初頭にかけてフランスで最も重要な美術商であり、アートコレクターでもあったヴォラールの名前でもある。彼のようにコンテンポラリーの優れた才能を集めて、アメリーはコレクターズハウスのアンブロワーズでアート経験を体感させるのだ。サンジェルマンのアンブロワーズがオープンしたのは7区のマルティニャック通りで、その画商ヴォラールがかつて私邸を構えていた通りである。ヴォラールはここで大切な顧客を招き、また最上階を画家のジョルジュ・ルオーにアトリエとして使わせていたという。アメリーのアンブロワーズは175㎡のオスマニアン建築で、3つのベッドルームと2つのバスルームを備えている。

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リビングルーム。壁のアート作品から家具、花器にいたるまでアメリーが内装をコーディネート。

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キッチン、ダイニングスペースにもアートを。 

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3つの寝室はインテリアのタイプが異なり、飾られるアート作品もタイプが異なる。

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ビリヤードルームも備えられている。仲間たちと滞在したら楽しそう。

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ディテールにいたるまで現代的に趣味よくまとめられたアパルトマン型ホテルで、アートとの暮らしを体感する。

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マレ地区はモンモランシー通りにあり、130㎡のロフトスタイルのデュプレックスである。1階が共有スペースで、上階が2つのベッドルームとバスルームのプライベート空間。古いパリの建物らしく天井の木の梁が見事だが、その中にアメリーはコンテンポラリーな空間を生み出した。ベッドルームやリビングルームだけでなく、キッチンにもバスルームにもアート作品が飾られているのはサンジェルマンのアンブロワーズ同様だが、こちらはより大胆な遊びで満たされている。

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アート作品とデザイン家具が居住空間にモダニティをプラスする。 

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古いアパルトマンをアンブロワーズ流にリフォームした。ベッドのヘッドボードにコンクリートを用いるなど、自然素材を多用。

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宿泊することで、アート作品にあふれる空間に目が親しんでくる。

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モダンなバスルーム。アンブロワーズのアメニティはOh My Cream。

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アート作品に蚤の市の古い品もミックスさせたインテリアを実践。

アンブロワーズで展示されているのは、メゾン・ダールが扱うClément Mancini、Edward Baran、Natalia Jaime-Cortez、Nadine Altmayer、Delphine de Luppéといったアーティストたちの作品。バスルームのアメニティはどちらもOh My Creamである。アパルトマンにはソフトでフレッシュなSonges(ソンジュ)の香りが。これはコレクターズハウスのためにクリエイトされたもので、今後オープンするアンブロワーズでも漂う香りである。来年はモンマルトルとプロヴァンス地方でのオープンが予定されていて、その後、海外へと進出するそうだ。とどまることのないアメリーのアートを巡る冒険。次はどんな驚きを?と期待させる。

Ambroise Saint-Germain
26, rue de Martignac
75007 Paris
料:1泊900ユーロ〜

Ambroise Marais
6, rue de Montmorency
75003 Paris
料:1泊700ユーロ〜
www.amelie-paris.com/fr/ambroise

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大村真理子 Mariko Omura
madameFIGARO.jpコントリビューティング・エディター
東京の出版社で女性誌の編集に携わった後、1990年に渡仏。フリーエディターとして活動した後、「フィガロジャポン」パリ支局長を務める。主な著書は『とっておきパリ左岸ガイド』(玉村豊男氏と共著/中央公論社刊)、『パリ・オペラ座バレエ物語』(CCCメディアハウス刊)。
Instagram : @mariko_paris_madamefigarojapon

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