上原ひろみ、アーロ・パークスらが競演、ミュウミュウとジャズが紡ぐ東京の夜。
ミュウミュウ 銀座店のリニューアルオープンを祝し、2026年5月13日、「Miu Miu Jazz Club」が開催された。「Miu Miu Club」とは、2012年から世界各地で展開されているプロジェクトで、人々が互いに共鳴し、支え合い、新たな繋がりを育むコミュニティづくりをコンセプトとしている。東京が舞台となるのは、能にスポットライトを当てた2023年以来2度目。今回は、1960〜70年代に人気を博したジャズ喫茶をはじめとする、日本独特のジャズ文化から着想を得て企画された。

まずは、ミュウミュウ 銀座店でのカクテルレセプションからスタート。ライムストーンの床石を用いた1階にはバッグとアクセサリーが並び、ウッドのフローリングが広がる2階にはシューズとウエアが。世界で初めて設置されたVIPフロアであるブルーのカーペットが敷かれた3階では、ミュウミュウ アップサイクルの新作がいち早く披露された。

本プロジェクトは、世界各地のヴィンテージショップやマーケットから厳選されたアイテムを、ミュウミュウの美学に基づいてリメイクするというもの。今年は、ヴィンテージのチノパンツとホワイトシャツを出発点とし、クリスタルの花のモチーフを刺繍している。

やがてゲストたちはレトロなムードが漂う大型ダンスホール、「ダンスホール新世紀」へと移動。セレクター、マルチインストゥルメンタリストのLILYによるヴァイナルミックスがプレイされる中、アメリカ発祥のジャズが日本で独自の発展を遂げたように、和と洋が融合したディナーやカクテルを楽しんだ。

ステージでは、トランペッター、シンガーソングライターの寺久保伶矢に続いてピアニストの上原ひろみが登場。身体全体を使ったエネルギッシュな演奏に、会場からは大きな拍手が起こった。

「みなさんとても盛り上がられていたので、自分がまず演奏に集中すること、そして来られている方が音楽に集中するムードを作ることを意識しました」と演奏後に語った上原。初めてピアノを学んだ師がジャズ愛好家だったことから8歳にしてジャズピアニストのエロル・ガーナー(1921〜77)やオスカー・ピーターソン(1925〜2007)のアルバムを聴き、「こんなに心が躍り、体が自然と動いてしまう音楽があるのだ」と驚いたというが、ミュウミュウが注目したように、日本には独自のジャズ文化が存在すると考えている。
「日本の文化は、“ものすごく好き”という気持ちを深く掘り下げて学習することで作られているような気がします。ジャズ喫茶も、本当にジャズが好きなオーナーが、自分の知っている素晴らしい音楽を、いいスピーカーで皆に聴いて欲しいという一心から始まっています。愛と尊敬が元になっていて素晴らしいと思います」。
隣接する「東京キネマ倶楽部」を会場としたアフターパーティでは、シンガーソングライター、アーロ・パークスやDJ、マヤ・ジェーン・コールズらがパフォーマンス。イベントを通して、パワフルな女性アーティストたちが存在感を放った。

ファッションだけではなく、カルチャーとの結び付きによってコミュニティを築き上げているミュウミュウ。思い思いにミュウミュウを纏った参加者たちは、深夜までジャズを起点とした音楽に酔いしれたのだった。
ミュウミュウ クライアントサービス
0120-45-1993(フリーダイヤル)
https://www.miumiu.com/jp/ja.html
- text: Itoi Kuriyama