【メゾンフィガロイベント】
身体と心のご自愛ケア。CHICO SHIGETAによる「セルフマッサージワークショップ」リポート。
フィガロジャポンでは、雑誌やオンラインでの情報発信に加え、メンバーシップ「メゾンフィガロ」会員向けにさまざまな体験の場をご用意しています。
4月21日には、コスメブランドSHIGETA創設者のCHICOさんを迎え、女性のためのセルフマッサージワークショップを開催。精油を用いて身体と心をじんわりほぐす、ウェルネスなひとときを過ごしました。その様子をリポートします。

この日会場に集まったのは、300名以上の応募者の中から抽選で当選した36名。会場内にはシゲタの精油が心地よく香り立ち、あちこちから「いい香り……!」という声が聞こえてくる。
全員が着席したところで、CHICO SHIGETAさんが登壇。ワークショップの導入では、フィガロジャポンが大切に考える「アールドゥヴィーヴル(暮らしの美学)」について、CHICOさんも信念をお話してくれた。
「アールドゥヴィーヴルって“ひと手間”だと思うんです。何のためのひと手間かといえば、自分がやりたいことを実現するため。心身を整えるセルフケアは、人生を豊かに彩る手段のひとつだと、私たちは信じています」

「いまって、頑張っている方が本当に多いんですね」と話すCHICOさん。日中、身体や心に力が入るのは、致し方のないこと。でも、眠る前には“思考の力み”を手放してほしいと言う。「今日はその方法を、ゆっくりお伝えしたいと思います。対面だからこそお伝えできる“ちょっとしたコツ”を、ぜひお持ち帰りください」

身体と心の繋がりを体感する、ホリスティックなマッサージ。
この日は6種類の精油を使い、足先から頭までをセルフマッサージで緩めるメソッドをレクチャー。シゲタではマッサージの前に必ず「呼吸法」を実践している。精油の「ディープブレス」をあご先に軽くなじませたのち、CHICOさんのナビゲートに従って、深い呼吸を繰り返す。

「鼻から息を吸って、肺の奥、お腹の底まで、空気でいっぱいに満たします。これ以上入らないところまできたら、口からふーっと吐き出しましょう。お腹の底の空気まで全部、ふーっと吐き切ってください」。CHICOさんのガイドに合わせて、目を閉じて呼吸を繰り返すと、精油の香りが身体の隅々まで行き渡るよう。少しずつ全身の力が抜けていく。
少しリラックスしたところで、足もとからマッサージ開始。精油の「リバーオブライフ」を塗り、くるぶしから膝に向けて軽く流したのち、足の裏をプッシュ。

続いて、お腹のマッサージには「イノセントピュリティー」、デコルテには「ボディー・マインド・スピリット」など、部位に合わせた精油を使ってマッサージ。ステップが進むごとに、会場に漂う精油の香りも深まっていく。
「フランスに留学した時、本場の精油のパワフルさに感動したんです。精油って中世から製法が変わらないんですよ。すごくないですか? 素材を蒸留するシンプルさゆえに、植物の力が凝縮されているように感じます」

マッサージにもCHICOさんの哲学が凝縮されている。たとえば、お腹は緊張して硬くなった内臓をほぐすイメージで行う、デコルテは肩まわりを緩めることで呼吸を促すなど、身体全体をホリスティックな視点で整えていくのが特長だ。

「皆さんのお顔が、どんどん血色よくなっていくのが見えますが、どうですか? パーツのマッサージでも巡りが促されて、ポカポカしてきますよね。何より“思考の力み”がほどけていくのを、感じられると思います」
最後にCHICOさんが教えてくれたのは「心身をゆるめる」ステップ。
「手のひらで額を覆い、鼻から息を吸ってふーっと吐くと同時に、頭の重みを全て手のひらに預けます。身体の力が抜けていくのが分かりますね。スキンケアの最後に取り入れると、良質な眠りへと誘ってくれるはずです」

最後にもう一度、呼吸法を行って、ワークショップが終了。身体の巡りが促され、精油の深い香りに包まれて、参加者の表情が生き生きと変わっていくのが印象的だった。
質問タイムも盛り上がる。
ワークショップ後は、CHICOさんへの質問タイムに。「疲れ果てた日に、これだけやっておけばよいということは?」「産後の身体を整えるには?」など、参加者からいろいろな質問が寄せられた。

それぞれのお悩みに合うマッサージ法や、生活上のアドバイスなど、ひとつひとつ丁寧に回答していくCHICOさん。和気あいあいとしたムードの中で、あっという間にイベントは終了の時間に。参加者たちはリラックスした表情で会場をあとにした。
今年でシゲタは20周年を迎えたが、ホリスティックなケアの重要性を世に広めるというCHICOさんの情熱は変わらない。「日常の中にセルフケアの時間があると、身心ともに“健やかな自分”を形作ってくれるんですね。そうすると、たとえ今日が大変な1日であっても、長い人生の中で通過点と思えるんです。明日からの毎日、その先にある人生を充実させるために、ぜひセルフマッサージを活用していただけたらと思います」


- Photography:Mari Hamada
- text:Namiko Uno