チャールズ国王とついに和解? ハリー王子夫妻、英国帰国の裏にあった7月の再会。
何年もの間、イギリスのサセックス公爵ことハリー王子と父チャールズ3世の間には溝ができていた。だがハリー王子夫妻は新たな一歩を踏み出すことに決めたようだ。おそらく今年7月に事態は動き始めていた。

何年もの対立を経てハリー王子とメーガン夫人は今、子どもたちと共に8月末までに英国へ戻って暮らそうとしている。8月19日に発表されたこの驚きのニュースに対して、チャールズ国王も反応した。通信社プレス・アソシエーションによれば、国王がハリー王子夫妻の計画について知らされたのは、直前の8月16日になってのことだった。それでも国王は「家族と再会できることを個人的に喜んでいる」そうだ。帰国したからといってサセックス公爵夫妻が王室に復帰できるとは限らない。メディア「ページ・シックス」が情報筋に取材したところによれば、今回の帰国の目的はチャールズ国王との距離を縮め、ハリー王子の子どもたちが実家と交流できるようにするためだそうだ。
今回の知らせは、7月初旬のインヴィクタス・ゲームズの開催発表に合わせ、ハリー王子とメーガン夫人が子どもたちを連れてイギリスへ短期帰国をしてから1カ月後に届いた。7月の帰国の際、ハリー王子一家は4年ぶりにチャールズ国王と家族団らんの時間を過ごしており、これは歩み寄りの意志の表れと見られていた。
「父にあとどれくらいの時間が残されているのかわかりません」とハリー王子は2025年5月、BBCに語っている。そして「一部の家族とは数々の対立がありました。でも私の方はもう恨んでいません。家族と和解したいのです。争いを続けても無意味です。人生は貴重なのですから」と続けた。チャールズ国王は一時期、次男とのやり取りを一切拒んでいた。これは、ハリー王子が英国での警護をめぐって英国政府を相手取り、法廷闘争を繰り広げていたからだ。訴えが棄却された今、チャールズ国王は過去のことは水に流して息子との距離を縮める決意を固めたようだ。王室メンバーの警護を担当する「RAVEC(Royal and VIP Executive Committee、王室・要人警護執行委員会)」が、7月の訪問に際してハリー王子の警護の要請を再び却下したにもかかわらず、ハリー王子は家族との再会を実現させるための妥協点を見つけたようだ。
家族間の対立
ハリー王子とメーガン夫人は2020年に王室の公務と英国を離脱し、カリフォルニアに移住した。その後、王室との関係は悪化の一途をたどり、特に2023年にハリー王子の回顧録『Spare(スペア)』が出版されてからは顕著だった。今年の7月に再会するまでハリー王子とチャールズ国王は2024年2月以降、顔を合わせたことがなかった。それは父のガン診断の知らせを受けた時のことで、ハリー王子は急きょ英国へ駆けつけ、クラレンス・ハウスで40分ほど言葉を交わしたのち、翌日にはカリフォルニアへと戻っていた。以来ハリー王子はロンドンに3回やってきているが、王室メンバーと接触していない。7歳のアーチー君と5歳のリリベットちゃんに至っては、2022年6月のエリザベス女王の在位70周年プラチナ・ジュビリーの祝典以来、祖父に会っていなかった。7月に再会した結果、ハリー王子夫妻が帰国の決断を最終的に固めた可能性がある。
しかし、今回の帰国でチャールズ国王と次男の関係改善の希望が見えてきた一方で、ハリー王子と兄ウィリアム皇太子の関係は依然として先が見えない。2021年、ハリー王子はオプラ・ウィンフリーのインタビューで、こう語っていた。「父も兄も、身動きが取れない状態にあります。そこから抜け出せないふたりに私は深い同情を覚えます」。この発言を契機に兄弟間の確執が再び深まった。ページ・シックスによれば、ウィリアム皇太子は今も、ハリー王子と口をきくことを拒んでいるそうだ。BBCの元王室担当記者ピーター・ハント氏は、プレス・アソシエーションの取材に対し、ハリー王子が英国に帰国すれば兄が「和解を拒み続ける」ことは「より難しくなる」だろうとの見方を示した。
From madameFIGARO.fr
- text: Juliette Gurunlian (madame.lefigaro.fr)
- edit: フィガロジャポン編集部