テーマは「スカート」。プラダが2027年春夏コレクションで描いた世界。
2026年9月22日(現地時間)、プラダが2027年春夏コレクションを発表した。ファーストルックはブラと赤いラップスカートで、足元はティザー動画にも登場していたカーブヒールのパンプス。

続いて、ヴィンテージ風のオーバーサイズのジャケットに花柄のミニスカート、ニットとベロクロにクリスタル刺繍が施されたラップスカート、ライダースジャケットに透けるプリーツスカート、シャツに本来は内部構造であるクリノリンで覆われたリボン付きのミニスカート、ブラやジャケットとまるでジュエリーのような大きなメタルスナップボタン付きのスカート、ニットやブラとクリスタルで表現されたギピュールレースのペンシルスカートといったルックが並ぶ。






最後は、ポーチ付きのブラとスカートという組み合わせで締め括った。


大胆に肌を露わにしたかと思いきや、オフィスウェア風だったり、レディライクだったり。色鮮やかなプリント柄や、少々野暮ったいようなバランスも見受けられる。

冒頭、夫の帰りを一途に待ち続ける蝶々夫人を描く悲劇『蝶々夫人』のフレーズが印象的に流れたりしていたが、女性の生き方について何かを問いかけているのだろうか?!などとあれこれ思いを巡らせてしまう。
しかし、それはただの憶測だった。テーマは「スカート」。ミウッチャ・プラダとラフ・シモンズは、プラダにとって特別な存在であるこの普遍的な衣服の探求に焦点を当て、さまざまなバリエーションで表現したという。
女性像にばかり気が取られていたのと、スカートの配分についてはプラダにおいて毎季比重が高いように感じるためそこまで注目していなかったが、確かに全ルックスカートが用いられていた。プラダらしいミディ丈のペンシルスカートやAラインを中心にあらゆるタイプがラインナップしていて、印象的なブラとの組み合わせをはじめドレスに透けるタイトスカートを重ねるなど、スタイリングも多様である。

一面的な見方を退けるプラダは、いつも簡単ではない。ショーを観た後、何を表現しているのか、何を意味しているのか、何を訴えようとしているのか、必ず考え込んでしまう。そんなプラダが今回焦点を当てたのは、毎季私たちが当然のように受け止めてきたブランドのアイコニックなアイテムだった。
スカートという枠組みにおけるさまざまな試みは、フォルムや装飾、素材使いといったデザイン面だけではなく、スタイリングにも及んでいる。その変幻自在なバリエーションの中には、きっと私たちが自分らしくいられるスタイルが存在するはずだ。
- photography: launchmetrics text: Itoi Kuriyama
- edit: フィガロジャポン編集部