羽田空港では、現在、2月7日(金)までのコンセプトエキシビションとして、『Japan Media Arts Distributed Museum ETERNAL ~千秒の清寂』を国際線ターミナル4階にて開催中。
この企画展は、文化庁「令和元年度空港等におけるメディア芸術日本文化発信事業」の一環。建造物、中世文学、禅、紋といった、日本の重要文化からのインスピレーションと、作品づくりにおける「手法」の継承や現代性だけではなく、文化形成の最重要要素である「時の概念」をつなぎこみ、希望へのまなざしがこころに生まれる「千秒の清寂という時空」を永遠に続く物語として封じ込めた世界をデジタルアートで体験できるという試み。

「神域」をテーマに、京都にある重要文化財の伏見稲荷大社・千本鳥居をモチーフにした《intangible film》。この作品は、テクノロジーを用いて、インスタレーションを展開する藤元翔平と、国内外のインスタレーション作品において、作曲・サウンドプログラミングを手がける國本 怜のふたりのアーティストによるもの。鑑賞者は、ヘッドフォンを装着し、構造体の内側、外側の両方から、視覚的・聴覚的に構造体の振る舞いを捉えることができる。
絶え間なく人や文化が往来する空港で流れる「時の概念」は、自分自身のインナービジョンを感じるインスピレーションそのもの。このエキシビションでは、4つのデジタルアート作品を通して「千秒の清寂という時空」の世界へいざなう。

「禅」をテーマにした《Stillness》は、京都 建仁寺塔頭 両足院の副住職・伊藤東凌氏の協力のもと、フォトグラメトリー技術により三次元化したデータを、もっともミニマルな「点」のランドスケープと「うねり」のサウンドスケープにより、「禅」の世界観の一端を描写。生成される映像は、「環境と映像のインタラクション」により、風に揺れる庭園の葉のように、バーチャルなランドスケープと鑑賞環境との相互の関係性を体現。伊藤東凌氏の禅の思想を通して、自己に没入するイマーシブな体験をデジタルで表現。この作品は、テクノロジカル・クリエイティブファームのTHINK AND SENSE、音楽家・大野哲二によるサウンド/ビジュアルプロジェクトのTETUJI OHNO/Intercity-Expressが手がけたもの。
期間:~2020年2月7日(金)11:00~20:00 *最終入場は19:30。
会場:羽田空港 国際線ターミナル4F TIAT SKY HALL
入場無料
https://jmadm.jp/
texte:NATSUKO KADOKURA
この記事の元URL: https://madamefigaro.jp/culture/200203-japan-media-arts-distributed-museum-eternal.html