先の米大統領就任式で自作の詩「The Hill We Climb」(私たちが登る丘)を朗読し一躍有名になったアメリカ黒人の若き詩人が、3月6日、SNS上で注目を集めた。彼女は自らの体験を通して、アメリカにおける差別の現実を告発した。

若い詩人は、自分を尾行してきた警備員に「不審者」と見なされた経験を告白した。(ワシントン、2021年1月20日)photo : Abaca
ジョー・バイデン大統領の就任式典の際、感動的なパフォーマンスで一躍有名になったアメリカの若き黒人詩人のアマンダ・ゴーマンが、自宅付近で警備員に「不審者」と見なされ備考されたと告白した。
22歳のゴーマンは3月5日夜の帰宅途中、近付いてきた警備員に「そこに住んでいるのか」と声をかけられた、とツイッターでつぶやいた。彼に「不審者に見えた」と言われたアマンダは、自宅の鍵を見せてから建物に入ったという。「警備員が詫びることなく立ち去った」こともツイッターで説明。
「これが黒人女子の日常。ある日称賛を受けたと思ったら、翌日には脅威だと言われる」。次の投稿には、「ある意味、彼は正しかった。私は脅威的な存在。不公正を、不平等を、無知を脅かす者。真実を述べ希望を持って歩む者は誰しも、権力者にとって明白で決定的な懸念である」と記した。
In a sense, he was right. I AM A THREAT: a threat to injustice, to inequality, to ignorance. Anyone who speaks the truth and walks with hope is an obvious and fatal danger to the powers that be. https://t.co/hY9miR0b6J
— Amanda Gorman (@TheAmandaGorman) March 6, 2021
ツイッターアカウントの居住地がロサンゼルスと表示されるアマンダ・ゴーマンだが、この事件の詳細についてのAFP通信の問い合わせにすぐには応じなかった。
数々の詩のコンクールで受賞歴があり、ハーバード大学社会学部を卒業した彼女は、1月20日にワシントンで開かれたジョー・バイデン大統領の就任式で朗読した自作の詩「私たちが登る丘」によって、アメリカのみならず世界中の聴衆の心をつかんだ。
この詩は希望のメッセージとして、分断した国に団結を呼びかけるものだった。就任式以降、彼女はモデル事務所IMGと契約を結び、3冊の著作を執筆中だ。
texte : Camille Lamblaut (madame.lefigaro.fr) avec AFP, traduction : Yuriko Yoshizawa
この記事の元URL: https://madamefigaro.jp/culture/210319-amanda.html