仕事が私にくれたもの：ピーター・フィリップスディオールメイクアップ & クリエイティブイメージディレクターのメッセージ。

Beauty 2023.08.18

Peter Philips　ディオールメイクアップ & クリエイティブイメージディレクター。ベルギー・アントワープ生まれ。パリコレをはじめ、数々のランウェイのメイクを担当。2014 年より現職。毎年数回あるディオールのショーのメイクアップのディレクションはもちろん、すべてのカラー＆ベースメイクアップの商品開発を手がける。

「世界中飛び回ってました。金曜にNYで撮影し、直後にパリ、続けてインドで2023フォールのショーだった。インドはカオスに圧倒されて。色も匂いもユニークで鮮やか。感覚的に刺激を受けました」

柔らかな物腰はコロナ禍前と変わらないまま、多忙なピーターは久しぶりに日本のプレスの前に姿を見せた。「新章」と話す秋のディオールショウのメイクアイテム、進化ポイントとは？

「新しい哲学、新フォーミュラ、新パッケージ……アイシャドウだけでなく、マスカラやアイブロウもです。メイクでありながらケア効果も配慮して、サステナビリティに対する新しいアプローチも」

新ケア成分も配合した5色パレット、サンククルールはつけ心地の良さにもより配慮。目を駆使しても、フィット感が高く、つけていて疲れにくいとすら感じさせる。色彩においては、ピーターが特にこだわったのは、「使う人が手に取った時、アプローチしやすい色のバランスやハーモニー。メイクすることが楽しくなるような。ショッキングで強い色ではなく、自然な発色を大事にしました。メイクアップの喜びを再発見してほしかったので」

パッケージも進化した。サンククルールはスリークでよりシャープに変身。業界でおそらく初のマスカラのリフィルパッケージを始めた彼は、環境配慮に高い意識を持つ。現在はブラックだけだが、「すべての色でトライしてみたい。ディオールはケースのデザインもこだわっているので、消費材という印象が強いマスカラもリフィラブルにしたらユーザーがどう感じるのか……動向観察もおもしろいですよね」とうれしそうに言う。クリエイティブとデザインの力で、地球に優しくできる可能性が見えた、とも。

ディオールが大切にしている哲学、エレガンスとは？　と尋ねると、「エフォートレスに纏うこと」。まさにそれは、上質な佇まいを愛する、クワイエットラグジュアリーの世界観だと言える。

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ブルーフラワーエキスとパインオイル配合。ディオールの絶対定番、人気のアイシャドウパレット。「ファンを尊重して人気シェードは残しました」（ピーター）

NUDE

ディオールショウサンククルール左から、423、539、559、649、669 各¥9,130(8/18発売)/パルファン・クリスチャン・ディオール

PINK/RED

ディオールショウサンククルール左から、183、673、743、823、879 各¥9,130(8/18発売)/パルファン・クリスチャン・ディオール

COPPER

ディオールショウサンククルール左から、429、439、689 各¥9,130(8/18発売)/パルファン・クリスチャン・ディオール

SMOKY

ディオールショウサンククルール左から、073、279、343 各¥9,130(8/18発売)/パルファン・クリスチャン・ディオール

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絶妙なカール感とボリューム感。マスカラディオールショウアイコニックオーバーカール全5色左から 090、264、374、664、694 各¥5,610(8/18発売)/パルファン・クリスチャン・ディオール

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クリーミーな質感で使い心地が優しい。「新ディオールショウオンステージクレヨンウォータープルーフは、コールライナーとクラシックなアイライナーペンシルの長所を理想的に融合。濃密でなめらかな描き心地のペンシルの新8色は、ディオールショウサンククルールに合わせて、または単独で強い印象を描くことができます」（ピーター）　