パリ・サントノレ通りで香水ショップをはしごする。
サントノレ通りは、いまや40もの香水店が軒を連ねる香りの聖地。老舗に大手、新進気鋭のニッチまで、特別な1本を探して歩きたい。なかでもフランスブランドをピックアップ。
Caron|キャロン

1904年創業の老舗香水メゾン。今年2月20日にオープンしたブティックは、アーティスティック・ディレクターのオリヴィア・ドゥ・ロスチャイルドのビジョンのもと、金属やコンクリートを用いたミニマルな設計で感覚の集中を促す。香水を補充できる象徴的なファウンテンも現代的に解釈され、空間の中心に配された。歴史的な香水も取り扱い、33年発売当時のアルデヒド入りのフローラルの代名詞、Fleurs de Rocailleにも出合える。
Caron|キャロン
332, rue Saint Honoré 75001
01-40-26-45-62
Ⓜ︎ TUILERIES
営)11:00~19:30
休)日
https://www.parfumscaron.com/
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Solférino Paris|ソルフェリーノ

パリの街を“香りで描く”というコンセプトのもと2025年に誕生し、同年9月にブティックもオープンした。実在の通りやエリアの名を冠した全10種のフレグランスで構成され、それぞれ異なる調香師が手がけている。都市パリの空気感を嗅覚で再解釈する、知的で現代的なアプローチが光る。
Solférino Paris|ソルフェリーノ
310, rue Saint Honoré 75001
01-42-60-10-10
Ⓜ︎ TUILERIES
営)11:00~19:00(月~土)、13:00~18:00(日)
休)1/1、5/1、 12/25
https://solferino-paris.com/
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Matiere Premiere|マティエール プルミエール

調香師オーレリアン・ギシャールが創業した現代的フレグランスメゾン。ひとつの天然原料にフォーカスし、その質感を最大限に引き出す手法で注目を集める。2025年6月にオープンしたブティックは、この哲学を空間化したミニマル建築。素材感を際立たせた内装の中で、香料の純度と力強さを五感で体験できる。5種あるキャンドルは日本未発売。
Matiere Premiere|マティエール プルミエール
306, rue Saint Honoré 75001
07-50-74-67-24
Ⓜ︎ TUILERIES
営)11:00~19:30(月~土)、11:00~19:00(日)
休)1/1、5/1、12/25
https://matiere-premiere.com/
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Bdk Parfums|ビーディーケーパルファム

2016年、香水販売の家系に育ったデイヴィッド・ベネデックが創業。最高の天然原料を使用し、クラシックな製法でつくられる4コレクション全25種が揃う。24年1月に初の旗艦店としてオープンした約60㎡の空間は、ブルゴーニュ産石材やトラバーチンなどミネラル感のある素材で統一され、温かくミニマル。対話を重視した設計も特徴で、香りの物語性と文化的背景を体感できる。
Bdk Parfums|ビーディーケーパルファム
312, rue Saint Honoré 75001
01-88-61-35-17
Ⓜ︎ TUILERIES
営)11:00~19:30(月~土)、12:00~19:00(日)
休)1/1、5/1、12/25
https://bdkparfums.com/
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Ex-Nihilo|エクスニヒロ

長年ラグジュアリー業界に携わる3人によって、2013年パリで創業。最先端の抽出法や分子香料を駆使し、香りを立体的にデザインする革新的なアプローチで知られる。当初からこの通りに店を構え、25年12月、326番地に移転。既存の香りに好みの原料を一種加えるパーソナライズサービス、オスモローグ(商品+30ユーロ~)で自分だけの香りを創作して。
Ex-Nihilo|エクスニヒロ
326, rue Saint Honoré 75001
01-40-15-93-77
Ⓜ︎ TUILERIES
営)11:00~19:00
休)日、祝
https://www.ex-nihilo-paris.com/
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Maison Francis Kurkdjian|メゾン フランシス クルジャン

2009年、現在はディオールの専属調香師でもあるフランシス・クルジャンが創業。コレクションは約30種に及び、現代的な調香美学を確立してきた。初代ブティックを香りとアートの対話を提示するギャラリーに変え、隣に移転拡張して25年8月に新装オープン。香りのコンサルティングスペースもある広い空間で世界観を体験できる。
▶︎フランシス・クルジャン30年のクリエイションが展覧会に。
Maison Francis Kurkdjian|メゾン フランシス クルジャン
3, rue dʼAlger 75001
01-42-60-07-07
Ⓜ︎ TUILERIES
営)10:30~19:30
休)1/1、5/1、12/25
https://www.franciskurkdjian.com/
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Editions de Parfums Frederic Malle|フレデリック マル

調香師を“香りの作家”として起用する2000年創業の革新的なメゾン。創業者のフレデリック・マルは自らを“香りのエディター”と位置づけ、ドミニク・ロピオンら著名調香師に自由な創作を委ねてきた。ブティックは24年7月にリニューアルし、石造りのアーチと壁に設置された独自のテスター機器が対照的だ。ホームコレクションも充実している。
Editions de Parfums Frederic Malle|フレデリック マル
10, rue Cambon 75001
01-42-33-40-92
Ⓜ︎ CONCORDE、MADELEINE
営)11:00~19:00(月~土)、13:00~19:00(日)
休)祝
https://www.fredericmalle.com/
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Marc-Antoine Barrois|マルク=アントワーヌ・バロワ

通りから中庭に入り、右手に現れるブティックは1階に香水、地下にクチュールサロンの造り。オーダーメイドのメンズデザイナーと調香師クォンタン・ビッシュとの協働で、2016年に初の香りB683を発表。スパイス、レザー、ウッディが見事に調和する香調で話題に。現在は5種の香りを展開。ジェンダーに縛られないミニマルな美学が特徴で、現代的なニッチフレグランス像を更新している。
Marc-Antoine Barrois|マルク=アントワーヌ・バロワ
Passage, 14, rue du Faubourg Saint Honoré 75008
09-83-62-08-60
Ⓜ︎ CONCORDE、MADELEINE
営)11:00~13:30、14:30~19:00
休)日、祝
https://marcantoinebarrois.com/
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Maison Diptyque|メゾン・ディプティック

1961年創業以来サンジェルマン・デ・プレが本店だが、2024年4月、右岸に誕生したメゾン・ディプティックは、ロンドンとここだけの400㎡超の新コンセプト空間だ。オスマン様式のアパルトマンを思わせる2フロアの店内には、香水やホームフレグランスの全ラインが美しくディスプレイされている。香りにまつわるアート展示やワークショップも展開。
Maison Diptyque|メゾン・ディプティック
7, rue Duphot 75001
01-86-70-85-38
Ⓜ︎ MADELEINE、CONCORDE
営)10:30~19:30(月~土)、11:00~19:00(日)
休)1/1、5/1、12/25
https://www.diptyqueparis.com/
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もっと知りたい!
サントノレ通りのフレグランスブランド
⚫︎Initio Parfums Privés|イニシオ・パフューム・プリヴェ
2015年デビューのフランスのニッチフレグランス。質問に答えてぴったりの香りを見つける約15分のFeel Labは予約不要で体験できる。
⚫︎Xerjoff|ゼルジョフ
2007年、イタリア・トリノで設立。25年10月にパリ最初の店としてオープン。
⚫︎Dusita|ドゥシタ
2016年、タイのピサラ・ウマヴィジャニによってパリで創設。新作はトンカ ラテ。
⚫︎Roger & Gallet|ロジェガレ
1806年に331番地にオープン。この通りに現存する香水店の中で最古。
⚫︎Nishane|ニシャネ
2012年創設のトルコ・イスタンブール初のニッチフレグランスは、天然香料で賦香率30%超の高濃度。23年オープン。
⚫︎Molinard|モリナール
グラースの老舗のひとつ。店内にアトリエがあり90種の原材料を使って自分のフレグランスを制作できる。
⚫︎Byredo|バイレード
2025年9月、10年の時を経て再構築。2フロアにフレグランスのほかボディケア、メイクアップ、革小物やサングラスなどのBy product のフルラインナップが並んでいる。
▶︎バイレードが「お茶」を発売?
▶︎バイレードからカー ディフューザーが誕生。
⚫︎Le Labo|ル ラボ
パリ限定はヴァニーユ44、新作はヴァイオレット30。
▶︎ル ラボのシティ エクスクルーシブ コレクション、2026年は「北京」の香り!
⚫︎Acqua di Parma|アクア ディ パルマ
パリ唯一の路面店として2025年4月オープン。Buongiorno Parigiのキャンドルとカーディフューザーが店舗限定品。
⚫︎Fragonard|フラゴナール
グラースの老舗。今年ブランド創立100周年を記念したキャンドルを発売。
⚫︎L’Artisan Parfumeur|ラルチザン パフューマー
ニッチフレグランスの先駆け的存在。この店ではレザーケースやボトルにイニシャルなどの刻印ができる。
⚫︎Granado|グラナド
1870年創業のブラジルの大手。
⚫︎Memo Paris|メモ・パリ(改装工事中)
フランス人の妻とアイルランド人の夫が2010年に立ち上げたブランドの唯一の直営店。旅をテーマにした香りは60種あり、ボトルもアイコニック。隣の臨時店舗で営業。
⚫︎Kilian Paris|キリアン
2022年のリニューアル時に、内装をコニャックのバーカウンター風にした。
▶︎香りの貴公子キリアン、コローニュと香りにまつわるエピソード。
⚫︎Tom Ford Beauty|トム フォード ビューティ
ヨーロッパの旗艦店として2025年10月オープン。香水のほかビューティとアイウエアを扱う。
⚫︎Divine|ディヴィーヌ
1986年創業のブルターニュ地方ディナール発祥のメゾン。香りは16種。2階のアトリエで香料を調合するワークショップ(1時間30ユーロ)も行う。
⚫︎Parfum de Marly|パルファン・ドゥ・マルリー
2009年創設、マルリー城の自由な精神をフレグランスに。ロマンティックなボトルが特徴で、ベストセラーはDelina。
⚫︎L’Atelier Parfum|ラトリエ・パルファン
2020年にパリで創設、グラースで生産する98%以上天然由来のヴィーガンフレグランス。
⚫︎Jovoy|ジョヴォワ
オリジナルの香水17種のほか、ニッチフレグランス約130ブランドをセレクト。
⚫︎Divine|ディヴィーヌ
1986年創業のブルターニュ地方ディナール発祥のメゾン。香りは16種。2階のアトリエで香料を調合するワークショップ(1時間30ユーロ)も行う。
- coordination & text: Izumi Fily -Oshima
- ●各紹介アドレスのデータ部分のⓂは地下鉄の駅を示しています。
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- edit: フィガロジャポン編集部
*「フィガロジャポン」2026年5月号より抜粋