アナ・ウィンターとビル・ナイのミステリアスな関係。
Culture 2021.09.15
8月末、ローマでディナーの途中に抱き合っていたところが目撃されたアメリカ版ヴォーグ誌の編集長と『ラブ・アクチュアリー』の主演俳優。ふたりは仲が良く、数年前から関係がうわさされている。
アナ・ウィンターとビル・ナイ、交際のうわさを自らあおる。(2012年2月19日、ロンドン)photo : Getty Images
“Is it Love Actually?” 訳せば「ほんとのところ、これって愛?」。これは2015年6月にデイリー・メールのサイトに掲載された記事のタイトルだ。有名なロマンティック・コメディを指しているのは言うまでもない。誰の「愛」なのかというと、それはUS版ヴォーグ誌のアイコン的存在の編集長アナ・ウィンターと、『ラブ・アクチュアリー』(2003年)でプラグマティストを演じた俳優、ビル・ナイとの愛だ。
ローマで抱き合う
とても仲の良いふたりは8月27日、ローマのレストランPierluigiでディナーしているところが目撃されている。3日間で2度目のデートだった。71歳、同い年のふたりが笑顔を浮かべて抱き合う姿がカメラに収められている。
2020年2月3日にも、ふたりはニューヨークのマディソン・アベニューのレストランSant Ambroeusで一緒に食事をしている。「アナはずっと輝いていました。とても幸せそうで、相手の方との時間を楽しんでいる様子でした。美しくメイクされていたし、始終笑顔でしたよ」と匿名の証言者がゴシップサイトPage Sixに語った。
俳優とモード界の女王の共通の趣味は演劇だ。2018年9月にロンドンで再会した際は『The Jungle』という芝居を観に行き、1か月後にはロンドンのノエル・カワード劇場で『The Inheritance』を観たとPage Sixは報じている。どちらもセレブなふたりの関係についてのうわさを増幅させる情報だ。 『パイレーツ・ロック』(2009)のヒーローとセレブ編集長はミステリアスな恋を密かに育んでいるのだろうか?
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フロントロウからブロードウェイの楽屋まで
2015年(ロマンスのうわさが流れ始めた年)にウォール・ストリート・ジャーナルに質問されたビル・ナイの答えは曖昧だった。「まあ、コメントは控えさせてもらいましょう。私についてあらゆるうわさが飛び交うし、アナ・ウィンターも同様でしょう」とはっきりした答えを避けている。
しかもナイは頻繁に、ファッションショーのフロントロウでニュークリア・ウィンター(Nuclear Wintour:核の冬(Winter)をもじった残忍なアナ・ウィンターのあだ名)の隣に座る姿が目撃されている。2012年のロンドン・ファッション・ウィークのニコル・ファーリや、最近では2017年1月のポール・スミスのショーなどだ。
2015年のメットガラが開かれた午後、彼はニューヨークのザ・マーク・ホテルに滞在していた。「アナ女王」が開催したハリウッドセレブたちが集まるイベントと同じ場所だとデイリー・メールは付け足した。偶然なのか、それとも予定された逢引きだったのか?
そのひと月前、アナ・ウィンターはブロードウェイで上演されるビル・ナイの最新作『スカイライト』のオープニング・イベントを密かに企画していた。ちなみにこの作品でビル・ナイはトニー賞にノミネートされた。
その3年前の2012年11月、ふたりはイブニング・スタンダード・シアター・アワードのセレモニーに同席している。主催者は……2013年にコンデナストのアーティスティック・ディレクターになった彼女だった。
どのような関係であろうと、ふたりは長年の知り合いであることは確かだ。アナ・ウィンターは2006年に彼がブロードウェイで『The Vertical House』に演出した際、すでに観に行っている。
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27年に及ぶ仲むつまじい結婚も…
アナ・ウィンターは若い頃のスウィンギングロンドンの時代やその後1970年代のニューヨーク時代に、アナーキスト編集者のリチャード・ネヴィル、社交界のコラムニストのナイジェル・デンプスター、レゲエのレジェンドであるボブ・マーリーと愛人関係にあったとうわさされている。
1984年、著名な児童精神医学者のデイヴィッド・シェーファーと結婚し、ビーとチャールズという2人の子どもをもうけた。しかし、16年間の結婚生活は当時メディアを騒がせたテキサスの投資家、J.シェルビー・ブライアンとの不倫関係によって、1999年に終止符が打たれた。Page Sixによれば、次第に公の場に登場しなくなったアナとシェルビーの関係は2013年頃から冷え切っているそうだ。
ビル・ナイは、2008年に女優ダイアナ・クイックと27年間の仲むつまじい結婚生活に終わりを告げた。以来、ロンドンで独り暮らしを送っている。
text : Chloé Friedmann (madame.lefigaro.fr)