ウィル・スミス夫妻、オスカー受賞式騒動後、初めてレッドカーペットに復帰！

Culture 2022.12.04

8ヶ月前にクリス・ロックに平手打ちをしたことを謝罪したオスカー俳優ウィル・スミスが、映画『自由への道』のプレミアにレッドカーペットで再登場した。

11月30日、ロサンゼルスの『自由への道』プレミアで、スミス家：（左から）トレイ（30）、ウィロー（22）、ジェイデン（24）、ウィル（54）、ジェイダ（51）がポーズをとった。photography: Abaca

11月30日（水）、ハリウッドの歴史的な映画館、リージェンシー・ビレッジ・シアターにファンが集まった。ウィル・スミスもまた、このスポットライトへの復帰を喜んでいた。10年間授賞式から追放されるほどのビンタ事件を起こした夜にオスカーを受賞した俳優が、ロサンゼルスで行われた新作映画『自由への道』のレッドカーペットを歩いたのだ。妻のジェイダ・ピンケット＝スミス、3人の子供トレイ、ウィロー、ジェイデンも参加し、54歳の父親をサポートした。

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ホイップクリームのようなトレーン

昨年から激しい肉体改造を始めたアメリカ人俳優ウィル・スミスは、ブラウンのスリーピース・スーツに身を包んだ。スーツの下には淡いピンクのボタンダウンのシャツ。夜の部では、同じくドレスアップした妻の頭にキスをした。ホイップクリームを思わせるトレーンが印象的なステファン・ローランによるドレスでレッドカーペットを歩いた。ラインストーンで飾られた衣装は、彼女の脚を見事に表現した。1997年にウィル・スミスと結婚した彼女は、パンプス、ネイル、ブレスレット、イヤリングにシルバーを選び、全体を引き締めた。

一方、22歳のウィロー・スミスは、オールブラックのアンサンブルを選んだ。へその上でカットされたジャケットと、ヒップにラインストーンがあしらわれたパンツを着用。若い彼女のヘアスタイルはウェーブのかかったボブで、ヘーゼル色の瞳にかかり、パンキッシュなルックにまとめた。

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スーツ姿の写真

24歳の兄は、シャープで研究熱心なルックスに定評があり、その期待を裏切らない。ジェイデンはオリジナルのオーバーサイズのスーツを着用し、しかもそのスーツには劇場の白黒ヴィンテージ写真がプリントされていて、この夜のテーマに沿ったものだった。最後に、シェリー・ザンピーノとの最初の結婚で生まれた長男、トレイは、淡いピンクのTシャツにワインレッドのジャケットで父親とお揃いのコーディネートを披露した。

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実話

映画『ドリームプラン（2021年）』でオスカーを受賞したウィル・スミスは、映画で共演したベン・フォスターとオーストラリア人女優のチャーメイン・ビンワとも一緒にポーズをとっている。この3人が主演し、『ザ・シューター/極大射程』『トレーニングデイ』で知られるアントワーン・フークア監督が実話に着想を得て制作した作品だ。ウィル・スミスは、1860年代にルイジアナの農園を脱走し、北に逃れて北軍に加わった奴隷 “ホイップピーター”を演じている。アカデミー賞授賞式から追放されたにもかかわらず、ウィル・スミス（ニューヨークタイムズによると、彼の演技は火山のように「激情的」だという）がノミネートされる可能性があり、歴史的なダブル受賞を意味することになるだろう。

昨年3月のアカデミー賞授賞式後、ウィル・スミスはアカデミー賞側に謝罪し、その数カ月後、アカデミー賞授賞式の司会を務めたコメディアンのクリス・ロックに謝罪した。また、11月29日にアメリカのテレビ番組「ザ・デイリー・ショー」で改めて謝罪した。

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「傷ついた人は人を傷つける」

（「ザ・デイリー・ショー」のホストをつとめている）トレバー・ノアとの対談では、「傷ついた人は人を傷つけてしまうと言いますよね。父が母を殴るのを見つめる少年時代の自分を思い出しました。その瞬間、感情がこみ上げてきたのです」と語った。ウィル・スミスは、脱毛症に苦しむ妻ジェイダの髪型をネタにしたジョークを飛ばされて、聴衆の前でクリス・ロックを平手打ちし、周りを唖然とさせた。

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