「露わにすること」で新章の可能性を探究したマルニ。

Fashion

2026年9月24日(現地時間)、メリル・ロッゲがマルニのクリエイティブ・ディレクターに就任し、2回目となるショーが開催された。招待状は前回のショーで残った布や紙などを用いた素材で作られた紙飛行機。ショー会場のセットについては引き続きデザインスタジオのフォルマファンタズマと協働し、先シーズン制作した木製のセットを一度解体し、切り込みを入れ、中をくり抜いて組み直した。

コレクションは、「An act of revealing(露わにすること)」が起点に。開口部を設けたり、裏地を露出させたり、透ける素材を用いたりして内側を可視化した。

さらに開くこと、そして露わにすることの可能性を示唆するディテールとして、ボタンとループが印象的に用いられている。

今季よく見られるランジェリーのディテールも。ブラジャーの輪郭はウェアの中に組み込まれている。

ブランドらしい色鮮やかな柄も登場した。

デビューショーでは、マルニらしさの理解を充分に示したロッゲ。2026年3月に来日した際、「ブランド創業者であるコンスエロ・カスティリオーニ期(1994~2016)、フランチェスコ・リッソ期(2016~25)に続く”第三章”で、新しい視点を提示したい」と語っていたが、シーズンごとに急展開させるというよりは、緩やかに変化させ、じっくりと自らの章を紡ごうとしているのかもしれない。招待状やセット同様、先シーズンとリンクするアイテムやバランスも登場していた。

自身のブランドをスタートさせてたった5年でマルニを任されたロッゲは、その世界で自分らしさをどう表現し、周知させていくのか探っているところなのだろう。今後も彼女の歩みを注視していきたい。

  • photography: Marni text: Itoi Kuriyama