【Weekly連載 35】旅先で知る、心地よい距離間。
caoの心の育て方。
今週は、6月2日掲載のウフフなお話「旅先で、息を呑む瞬間。」にて、ダブルブッキングしました方とのお話を――。
他愛のないお話ですが、よろしかったらお付き合いください。
思いがけずいただいた時間を、あのお部屋で美しいひとときとして過ごせたのは、ダブルブッキングしていた方がキャンセルしてくださったこともあってのこと。
あのお部屋で過ごしたひとときのお陰で、最高なリフレッシュができたことのお礼をと、ダブルブッキングしていた方宛のカードをフロントに託して、チェックアウトしました。
足が軽く、土からあがる草花の香りが爽やかだったことをいまでも思い出します。
いつでもその時にトキを戻し、リフレッシュすることができる、幸せでルンルンな出来事。
最高なリフレッシュのひとときから月日が経ったある日、あのお部屋のあるホテルのバーにお邪魔したら、ホテルの方からあなたへのお預かりものがありますと、カードをいただきました。
え?な、なんだろう??と無造作にカードを見ると
ダブルブッキングしていた方からのカードで、ビックリ!!
ビックリやら嬉しいやらで、胸がワクワクしているわたしの様子を見て、カードを渡してくださったホテルの方が「あなたがカードをお渡しになられた方も、同じような表情をなさっていらっしゃいましたよ」と。
名前も知らない方と、ダブルブッキングがきっかけで。
ただそれだけだったのに、ホテルを介して名前の知らない方とカードを贈り合い、いただく楽しみをさせていただきました。
ホテルの方も、カードを贈ってくださった方のことについては、多くを語らずに居てくださる。
ダブルブッキングした方もご自身を語らず、わたしにも質問をしない。
こんなことが、すごく嬉しくて楽しくて、もうたまらん。
こんな優しさ、こんなしあわせの形、気持ちがあるんだなぁと感じ、
それを感じることができる人間って生き物は最高~♪と、しみじみ思ったりして。
ふふっ
大切にしたい関係であります♪
みなさんの心地よい関係や人との距離感ってどんなのかな?
photo : cao, illustration : MARIKO ENOMOTO