【Weekly連載 36】感情をコントロールする方法。
caoの心の育て方。
今週もウフフなお話です。
ウフフな話って難しい――。
わたしのウフフな話をし過ぎるとマニアックになりがち。
で、みなさんが好きなウフフな話って何かな?と考えても、きっとみなさんらしいマニアックさがあるだろう…
っていうことで、わたしがってなウフフな話に舞い戻る。
今回も、本当にお暇がありましたらでよろしくお願いします。
たぶんわたしは一人遊びが好きなほう……
ふっ、嘘をつきました。
好き、大好きです。
わたしの好きな一人遊びは、道やモノの歴史をさかのぼったり、これからをイメージすること。パズルみたいに思っている。
何処でもできるお手軽感や同じものがひとつとしてないことにハマっている。
あっそうだ、この前、やたら虫に好かれる独特な雰囲気を持っている方と一緒に、その方のご実家に行くことになってね。
その方の車で行くことになったのだけど、車の外にはやたらクモの巣があったり、車の中にはカマキリの子たちがわんさかいたりしてね。
何て言うか、安心できない車中っていうか
都会にいながらキャンプ感満載っていうか
エコカーなのにディーゼル車のマニュアルのジープに乗っている感じっていうか
……みたいな。
ちなみに、その方はバッチくはなく、どうやらキレイ好きのよう。
だけど虫がやたらとたかる、ククッおもしろい。
でも納得しちゃうところもあって、その方って若葉が芽吹くころに香るミドリの香りがするんですよ。
だから、らしいなってね。
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でね、話を戻して
その方のご実家には昼前に着くように夜に出発して、朝方にその方の育った町に到着しました。
町は山に囲まれているから、その町へ向かうには自然と山をくだる感じになる。
そんな町にあたたかな朝陽のスポットがあたり、鳥のさえずりがかわいい。
そう、かわいいのだが、あっという間にさえずりが騒音にかわり、しまいにはうるさいなぁとわたしも騒音に加わる始末……
その方に、溶け込むの早いなぁ~と爆笑しながら言われ
その方を視るや否や、その方の笑い声に誘われてわたしのひとり遊びが始まった。
その方の幼きころの風情が幾つも今に重なる。
そこにはたくさんの笑いが重なって
その方の香りの意味もなんとな〜く見つけたりしてね。
その方のご実家に伺うのには早すぎる時間だったので、ご実家近くに車を停めてその方のご案内であちこちと。
朝霧が徐々になくなって地熱が上がり、草花の香りが立ち上がる。
ん?
前を歩いているとその方の体臭か⁈
えー、そう悪くない香りだが、体臭かと思うとなんか気持ち悪いなぁ。
なんて、ぶつくさとつぶやきながら、その方がここになじみ、一部となるのを視る。
その方の独特の雰囲気の原点ってここなんだなぁと、ただただ視る。
こんなとき、特別な感情が沸くのではなく空っぽになる。
こんなとき、涙が頬を伝わる。
ただただそうなんだ、とだけ。
その方の後ろを歩いていると、時はドンドンとさかのぼる。
さかのぼっていくと、地球って惑星を知る、そしてきっと宇宙って言葉で表すところへ、さらに、さらに――。
ただ知る
ただ視る
至ってシンプルなこの感じ、このひとり遊びがたまらなく好きで
このひとり遊びをしたあと、ワクワクしている胸をどう静めたらいいのかと焦り、そしてひとりで泣き笑い。
ありがたいことに、ひとり遊びしているときは邪魔されないの。
ほっといてくれる。
違うか、おかしな奴だと周りに人がいなくなるのか⁈
わたしには好都合だから結果よし!
もし、たくさんの感情で胸が苦しくなったら、その感情を一つひとつにして、シンプルにいま抱いている感情って何だろう? とつぶやくのもたまにはいいものですよ。
ぜひ試してみて〜
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photo : cao, illustration : MARIKO ENOMOTO