caoの心の育て方。

ときには快眠をサポートする、味噌のお話。

caoの心の育て方。

さまざまなものとのコミュニケーションが得意なcaoさんによる連載。毎回いろいろなテーマでお届け中。今月は麹や米など“日本オリジナルの食”についてのお話です。1週目の日本酒に続き、今週はお味噌のお話。
10/20発売予定の「フィガロジャポン」12月号では日本酒特集も。併せてお楽しみください!

1回目:
日本の食にフィーチャー、日本酒にまつわる粋なお話。


今回も“日本オリジナルの食”をキーワードに、ゆるくいきましょう~

今週はお味噌。


最近はお味噌を買わずに、手作りなさっていらっしゃるお方も多いかもしれませんね。

わたしも手前味噌をつくっているひとり。

発酵させる時は、温度が大切でね。
環境が整っていないと、かなりきつい香りを漂わせちゃうんですよね。


発酵はゆっくりのんびり、と思いつつ

都会の真ん中で味噌樽ひとつ仕込んでみたら
都会って暖かくて寒さが足りないので、近所迷惑になるほどの香りを漂わせてしまう惨事をしでかしたことがあります。
ご近所からの率直な意見に、菌はめちゃくちゃテンションの低いブーイングの嵐でした。

やっちまいました。

ホント反省です……


それからは山奥でゆっくりのんびり、菌の甘い香りのお目覚めを、貯蔵庫の菌や川から立ち上がるマイナスイオンや山にある菌にお任せしています。
ただ待つことに専念して、発酵の途中でお味噌の天地返しをする、その時がすごく好き♪


たとえるならば、こんなシチュエーション

貯蔵庫の扉を開ける (部屋の扉を開ける)
味噌樽の蓋を開ける (部屋のカーテンを開ける)
天地返しの準備を始める (そろそろお目覚めよと声をかける)
天地返しをする (起きなくちゃいけないのに、お布団の中で気持ち良くてもぞもぞ)
味噌樽の蓋を閉じる (もぞもぞぬくぬくしながら、そのまま二度寝)
貯蔵庫の扉を閉める (夢心地)

みたいな。


お味噌っていいましょうか、菌かな?
こんなやり取りをする感じなんですよ。

作り方が、大量につくる現代風のお味噌になっても
貯蔵庫を寝る場所とかってイメージができたなら

手作りは自宅や旅館で、現代風はホテルみたいな感じかな。

寝床の環境やサービスが違えば、菌の熟成の違いもおっきいよね。

日本全国いろんなお味噌があるから、ぜひお味を試してみてね。

お口に合うお味噌は、あなたの眠りをサポートしてくれますよ。

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【関連記事】
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江戸の食文化と料理、再発見。
お米の粒で、元気をチャージ。

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いつからか動物や植物など、言葉を使わないコミュニケーションが得意(なのか?)。そんな風になんとなく毎日を楽しんでいるちっぽけな光の欠片。
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illustration : MARIKO ENOMOTO

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