世界は愉快:夏の風物詩編 from ストックホルム

イチゴとアイスクリームで感じる、スウェーデンの夏。

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文・写真/神 咲子(在ストックホルムコーディネイター)

ご存知の通り夏が短いスウェーデン。6月20日前後のミッドサマー(夏至祭)を頂点にだんだんと日が短くなり、その現実を拒否するかの如く、誰もが残り短い夏を満喫している。他のヨーロッパ諸国の例に漏れず、夏休みの期間が長いスウェーデン。基本は3~4週間(有給)取得でき、夏に使ってもいいし、どんより暗い冬に太陽を求めて旅行する時に使ってもいい。まとめて使っても小分けに使ってもよしと、素晴らしいシステムだ。

スウェーデンの夏に欠かせないものといえば、イチゴとアイスクリーム! スウェーデン産のイチゴはどちらかといえば小粒な方だが、ほのかな甘さと北欧特有のベリー系にみられる酸味がちょうどいい感じで激ウマなのだ。

見渡す限りイチゴだらけ。この時期は市内の駅近くや国道の途中にひょっこりとイチゴ屋台が神出鬼没する。

6月初旬あたりからイチゴやラズベリー、ブルーベリーなどを売る屋台があちこちに出現し、夏至祭当日はボッタクリがあからさまなほどに値段が跳ね上がる(毎年のことだが)。そのまま食べるか、生クリームをかけたりホイップクリームをかけて食べる(ちなみにスウェーデンでは生クリームもホイップクリームも砂糖は入れない)。

そしてアイスクリーム! もちろんジェラートなどのアイスクリーム屋が夏の到来とともに軒並み開店するわけだが、アイスクリーム車はなんと言ってもスウェーデンの夏の風物詩だ。「タラララ、タララララ、タララララ、ララ」という合図の音楽と共に住宅街を回ってくる。その音が聞こえたら財布を片手に猛ダッシュで(までしなくてもいいけど)、どのアイスを買おうかなと一時の楽しい悩みをするのだ。

アイスカーではファミリーパッケージといういろいろアイスの詰め合わせが人気だ。もちろん一個からでも買える。

「Magnum(マグヌム)」は人気のアイスシリーズ、「88(オッティオッタ)」は昔から根強い人気。

スウェーデン人はあまりソフトクリームを好まず、だからなのかソフトクリームはあまりない。チョコでコーティングされたりした棒アイスが主流で、他にはいろいろなフレーバーを楽しめてカップかコーンで食べる球状のアイスが人気だ。

もうひとつ、スウェーデンを代表する夏の光景が、マリンスポーツというかレイクスポーツ。といっても仰々しいことではなく、近くの湖で泳いだりとかカヌーしたりとか簡単なもの。スウェーデンには大きさは違えど至る所に湖がある。湖の周りが散歩道になっていたり、自宅の目の前が湖という人も多い。私も夏の朝の日課は、散歩を兼ねて湖でひと泳ぎ。贅沢で幸せで、この時期はとてもうれしい。スウェーデンの夏はいいよー!!と、声を大にして言いたくなる。

近くの湖は砂場もありの遊泳場で、小さい子ども連れのファミリーが多い。

夜22時でこの明るさ。暑い日は(私も含め)これぐらいの時間まで泳いでる人も多い。ちなみに日本の夏の風物詩である花火がスウェーデンで見られるのは、大晦日だ。

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Texte et photos : SAKIKO JIN

この記事の元URL: https://madamefigaro.jp/series/yukai/200720-strawberry-and-icecream.html