野田琺瑯、初の旗艦店が清澄白河に。定番から新作まで全ラインナップが揃う。
昭和9年から90年以上琺瑯を作り続けてきた野田琺瑯が、2026年6月21日、初のフラッグショップを清澄白河にオープン。定番の「ホワイトシリーズ」から新作までが並ぶ空間を訪ねた。

「道具は人の手だすけになり、心がやすらぎ、安心して使えるものでなければならないと考えています」。
そう語るのは野田琺瑯代表、野田靖智。
蓋付きの保存容器として、下ごしらえの台所道具として知られる野田琺瑯のホーロー製品は、シンプルな顔をしながらも、日々の暮らしに欠かせない道具として愛されてきた。すべての工程を自社で一貫生産しているのは現在では野田琺瑯のみだという。

代表的な保存容器「ホワイトシリーズ」の誕生秘話を野田家に嫁いで50年以上という野田善子が教えてくれた。「子育てもして家事もして私自身もフルタイムで働いていた。とにかくお腹が空いた!という声にすぐ対応できることが必須だった日々。料理を作ってそのまま蓋をして冷蔵庫に保存しておき、ご飯時間になったらそのまま火にかけてさらに食卓へと並べることができる。そんな容器が欲しい! とリクエストしたことがきっかけ」。家事と仕事を両立するなかで生まれた発想が、のちのロングセラーへとつながった。

今回の店舗には、「ホワイトシリーズ」はもちろん、漬物、味噌などがストックできる大型保存容器からお鍋、ポットまで一堂に揃う。


Puddle inc.が設計した空間にはキッチンも併設され、柔らかな光が差し込み、暮らしの延長のような穏やかな空気が漂う。レセプションでは、料理家・渡辺有子による料理が振る舞われ、野田琺瑯の器が会場を彩った。





私自身、野田琺瑯のアイテムはキッチンの相棒として活用している。
ぬか漬け、片栗粉や小麦粉などの粉物も保存。特に一度開封すると保存に結構困ってしまうハムやベーコンなども容器に入れてストックしています。
冷蔵庫に重ねておくだけで、プラスチックのタッパーを並べているより整ってみえ、丁寧な暮らしをおくっている気分にもなれる。そのまま食卓に運んでも絵になるから、罪悪感がない。さらに容器ごと火にかけられるのも慌ただしい日々の救世主だ。
気づけば私も野田琺瑯のアイテムをいくつも連れて帰っていた。



野田琺瑯
東京都江東区清澄2-3-2
営業時間:12時〜18時
https://www.nodahoro.com
- photography: DAISUKE SHIMA(SHOP), Saiko(Preview)