冬の沖縄を楽しむ3つのアドレス。

Travel 2025.01.30

リュクスなステイと冬に楽しめるコンテンツで、大人のための新しい沖縄旅を提案してくれる、ハワイ発の名門ホテル「ハレクラニ沖縄」。今回は、ホテルから散策に訪れたい沖縄の手仕事アドレスを紹介。「ハレクラニ沖縄」から車で30分北上すると、移住者が増えている人気の今帰仁に辿り着く。

「ハレクラニ沖縄」が位置するのは、沖縄本島の中でもひと際美しいビーチを持つ西海岸の恩納村。今帰仁までの道中は、左側にエメラルドグリーンの海を望むことができ、ドライブ気分を盛り上げてくれる。

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沖縄海岸国定公園内の海岸線沿いをドライブ。

地元っ子が訪れるような知る人ぞ知る小さなビーチも多く、車から降りてひと休憩するのがおすすめ。冬は夏より海の透明度が高いため、実はスキューバダイビングに最適なシーズンなのだそう。ホテル近隣のビーチでも、各種マリンアクティビティを楽しむことができる。

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「ハレクラニ沖縄」の近隣の美しい海。車を停めて、ビーチへの階段を降りてみよう。

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まず、今帰仁の玄関口である名護で立ち寄りたいのが「琉球ガラス工房glass32」だ。工房併設ショップでは、具志堅充の手がける琉球ガラスの作品がズラリと並ぶ。

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工房併設のショップには、花器やグラス、トレイなど多数商品がラインナップ。

光を反射して輝く、縦のラインや脚が美しいグラス。細い口までのシルエットが完璧な花器やコロンとした丸みが愛らしい黒糖入れ。モダンな洗練された佇まいは、どこかヨーロッパのヴィンテージのような温もりも感じさせる。

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洗練されたワイングラスは人気の逸品。縦モール ワイングラス クリア 各¥4,180
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上段の花器は縦モール 丸とっくり 各¥2,350、下段の黒糖入れは三つ足カレット各¥3,410

カラフルでおおらかな琉球ガラスという固定概念が打ち破られるような具志堅の作品だが、琉球ガラスの伝統にもっとも即している。伝統的な琉球ガラスは、アメリカ軍の廃材を再利用することを試みたのが始まり。しかし、多くの手間がかかることから、近年は既製の原料ガラスから作品を作り出す職人も多い。そんな中、具志堅は泡盛の瓶を再利用するという、難易度の高い昔ながらの手法を用いている。

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琉球ガラス職人として26年のキャリアを持つ具志堅充。

業務用の瓶は熱で固まりやすく、感覚で素早く成形していく必要がある。そんな難しい素材から、均一に薄く繊細なフォルムに仕上げるには特別に高い技術力を要する。26年の長いキャリアを持つ具志堅だからこそ、成せる技とも言えるのだ。泡盛のほかにも、知り合いの工場からもらった廃材を使って、実験的なものづくりを楽しむ姿勢もユニークな作品を生み出す所以。「具志堅ブラック」と呼ばれる、深く黒い色合いの作品にも注目したい。

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ガラス作りは、風の強さや暑さなど、日々の気候条件でも左右される。
琉球ガラス工房glass32 Ryukyu glass 32
沖縄県名護市宮里7-19-27
098-052-7899
営)12:00〜17:00
休)月〜木、日
https://glass32.com

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さらに北上し、今帰仁の住宅街の一角に佇む「FUCLAY」へ。若きやちむん作家、福岡周三・沙紀夫婦が2022年に独立し、翌年からアトリエ兼ショップとしてスタート。

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自宅敷地内にあるアトリエ兼ショップ。庭では多肉植物を栽培。

ゴールドが錆びたようなアンティーク感を持つ「FUCLAY black」シリーズは、プレートやゴブレットで展開。透明感のある白い釉薬のプレートは、型押しされた縁が力強さを演出する。フリーハンドで絵付したプレートは、モロッコの青い街フェズをインスピレーションにしたもの。今帰仁の防風林にもよく使用されるフクギの木を灰にしたものを混ぜ、鮮やかな青い釉薬を生み出したという。大胆な筆のタッチから、どことなくやちむんらしさも感じさせる。

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左上から時計回りに、ゴブレット¥5,060、コンポート皿¥4,180、6寸リム皿/fez¥4,950、5寸リム皿/hana¥3,300、6寸リム皿/byo¥4,400、5寸リム皿/byo¥3,080、4 寸リム皿/byo¥1,980、7寸リム皿/FUCLAY black¥6,380

植物が趣味だというふたりは、工房でユニークな多肉植物をたくさん栽培中。そんな趣味に合わせて、植木鉢も手がけている。植物の力強さを引き立ててくれるような、シンプルかつ重厚感のある佇まいが特徴だ。

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金属のような佇まいがユニークな植木鉢は¥4,950〜

ふたりが目指しているのは、自分たちが毎日でも使いたくなるような日常使いできるうつわだ。昔ながらのやちむんは、ぽってりとした手触りで重みがあるため、使いやすい重さに仕上げたいと軽めに仕上げている。また、モダンなニュアンスを生み出すマットな質感もこだわり。若い感性で生み出されたやちむんが、日々の食卓を彩ってくれるはず。

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それぞれが読谷村で修行した後、一緒に独立した福岡夫婦。
FUCLAY
沖縄県国頭郡今帰仁村謝名27
非公開
営)10:00〜17:00
休)火〜金
www.instagram.com/fuclay.2022

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最後は、おやつタイムに訪れたい「cafe ハコニワ」。熱帯雨林が茂る道を進んだ、やんばるの森の中にポツンと立つ古民家カフェだ。おばあちゃんの家を訪れたような温もり溢れる雰囲気の中、地元の食材を使ったランチやスイーツをいただける。

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深い森の中に佇む、築70年の古民家。
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地元の人たちが食堂のように気軽に訪れるカフェ。

定番メニューのハニートーストは、この今帰仁で採取されたやんばる産ハチミツをたっぷりとかけて。モチモチのトーストとバニラアイスに、甘いハチミツが懐かしい味わい。夏季は、地元産ゴールドパインやパッションフルーツのかき氷が人気なのだとか。

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ハニートーストはドリンク付きで¥1,000、人気のチャイは¥500

うつわは、オーナーの夫である室生窯の谷口室生の作品。本部町に工房を持つ谷口の作風は、伝統的なやちむんのぽってりとした佇まいと力強さを感じさせながらも、柄や色合いがモダンで日常使いしやすいのが魅力だ。カフェ内の展示スペースでは、谷口のうつわが多数販売されている。カフェで使用される様子を見て食卓をイメージしながら、うつわを手に取れるのが嬉しい。

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カフェ内の展示スペースでやちむんを販売。アウトレットを開催している時も。
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左上から時計回りに、プレート中¥2,869、プレート小¥1,430、プレート大¥4,400

cafe ハコニワ cafe Haconiwa
沖縄県本部町字伊豆味2566
098-047-6717
営)11:30〜16:30
休)水、木
www.instagram.com/cafe_haconiwa

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アクティビティから手仕事回りまで、冬の沖縄も見どころ満載。「ハレクラニ沖縄」を起点に、沖縄女子旅に出かけてみてはいかが。

ハレクラニ沖縄 Halekulani Okinawa
沖縄県国頭郡恩納村名嘉真1967-1
098-953-8600
全360室 全室バスタブ付き
室料:¥68,310~(1室)
www.okinawa.halekulani.co

editing: Momoko Suzuki, photography: Wataru Oshiro

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