冬の沖縄を楽しむなら、ハレクラニへ!
Travel 2025.01.30
冬の沖縄は、リゾートホテルを起点にお籠り旅を楽しむのが正解。「ハレクラニ沖縄」は南国ムード満載のラグジュアリーなステイに加えて、人気のテントサウナや屋外温水プールもスタートし、冬ならではの楽しみ方が盛りだくさん! 女子旅にぴったりな「ハレクラニ沖縄」の魅力を大解剖。
ハワイのホテル「ハレクラニ」の歴史は約100年前に遡る。1883年、ワイキキビーチに建てられた小さなビーチハウスから始まり、1917年に正式にホテルとしてスタート。プライベートな空間と温かいおもてなしが評判を呼び、世界中のセレブリティに愛される名門ホテルとして知られるようになった。そんなハワイ通きっての憧れのホテルとも言える「ハレクラニ」が、2019年、沖縄に進出。「ハレクラニ」が手がける世界でふたつ目のホテルとあって、高い注目を集め続けている。
市街地の喧騒から離れ、美しいビーチが続く西海岸の恩納村。その一角、沖縄海岸国定公園内の海岸線に佇むのが「ハレクラニ沖縄」だ。ハワイの「ハレクラニ」の約4倍という広大な敷地内に、ふたつの建物を有する。
「ハレクラニ」とは、ハワイの言葉で「天国にふさわしい館」という意味。館内に足を踏み入れると、開放的なロビーと奥に広がるエメラルドグリーンの海のパノラマビューが出迎えてくれる。まさに天国にいるような心地で、ゆったりとウェルカムドリンクをどうぞ。
客室は、天然温泉を備えたヴィラ、スイート、スタンダードの3つのカテゴリーにそれぞれ異なる客室タイプが用意されている。294平米の広さを誇るオーキッドスイートは、リビングルームとふたつのベッドルームを有する。プールとジェットバス付きのテラスや全方位を海に囲まれたベッドルームから、美しいサンセットを眺めて至極のひと時を。
客室はすべてハワイのハレクラニと同じデザイナーが設計したもの。ハワイの「ハレクラニ」と同様に、「七彩の白」を意味する「セブンシェイズホワイト」がコンセプト。壁や床、ベッド、ソファ、棚に至るまで、すべて7色のあらゆる白で統一されており、シンプルで洗練された空間となっている。さらにハワイの部屋よりも色味を抑えることで、沖縄の海や空の青い色を際立たせているのだそう。
また、すべての客室がバルコニー付きのオーシャンビューという贅沢ぶり。バルコニーのチェアに座って、刻々と表情を変える東シナ海を眺めて過ごしたい。伊武部ビーチの手前には、「ハレクラニ」の象徴であるオーキッドプールが広がる。プールの中央に、約150万枚のタイルでかたどられた大輪のカトレアの花が咲き誇る様子も圧巻だ。
冬季はクローズしているオーキッドプールだが、プールサイドにテントサウナが出現。4年前からスタートしたこのテントサウナは、冬の沖縄を楽しめるアクティビティとして大人気なのだとか。フィンランド製の本格的な電気式サウナヒーターで全身をしっかり温めたら、プールに飛び込んでクールダウンを。絶景をひとり占めしながら、水上チェアでの外気浴も贅沢なひととき。レモンと蜂蜜、屋我地島の塩で作ったオリジナルサウナドリンクも用意され、至れり尽くせりのリュクスな「ととのう」体験を楽しめる。
このオーキッドプールをはじめ、リゾート内には、大人専用のクワイエットプールや屋内プールなど、5つのプールを有する。加えて、今冬より、初の屋外温水プールがオープンし、冬の楽園の楽しみ方が広がった。温かいインフィニティプールに浮かびながら、青い海や雄大なサンセットを眺めれば、自然と一体化したような心地に。
大人のお籠りステイに欠かせないリラクゼーションにも注目したい。「スパハレクラニ」では、ハワイと沖縄の伝統的なヒーリングメソッドを融合したトリートメントメニューを提供する。なかでも、ハワイに古くから伝わるロミロミが人気メニューだという。ハワイの「ハレクラニ」でも使用しているレモングラスジンジャーと、イランイランや月桃、フーチバーの沖縄の植物を取り入れたアロマの2種類からお好みのオイルをチョイス。手や腕の圧をかけるオリジナルテクニックで、しっかりと身体のコリを解してくれる。スイスやオーストラリア発のスキンケアコスメを使用したフェイシャルは、エイジングが気になる人におすすめ。
施術の前後には、スパ利用者専用の天然温泉に浸かって、リラクゼーション効果をアップ。リゾート内に湧く伊武部温泉は、弱アルカリ性で肌に優しく、美白効果も高いのだとか。女性側にはアロマミストサウナ、男性側にはドライサウナを設置。プライベート気分で、ゆったりと温泉を楽しめるのが嬉しい。
4つのレストランで、さまざまな美食を堪能できるのも「ハレクラニ沖縄」の醍醐味。沖縄の新鮮食材や全国各地から届く旬の食材を滋味深いひと皿で提供する日本料理「青碧蒼」、極上肉と厳選された上質なワインを堪能できる「キングダム」、ハワイの「ハレクラニ」と同じコンセプトでライブエンターテイメントとともに食事を楽しめるオールデイダイニング「ハウス ウィズアウト ア キー」など、多様なレストランを用意。なかでも、ミシュランニツ星「フロリレージュ」の川手寛康シェフがディレクションする「SHIROUX」のイノベーティブな料理は必食だ。
旬の食材を使ったコース料理は、デザートを含めて10品ほど。川手寛康シェフは、豊かな発想力と手腕で、長く沖縄で親しまれてきた島の食材を新感覚のひと皿に昇華。冬に収穫される紅芋は燻して、食材本来の甘さを引き出して。ジーマーミ豆腐は、ヨーグルトやレモンで爽やかなババロア風に提案。添えられた海藻サラダを加えて、味の変化まで楽しめるユニークな逸品に。
沖縄三代高級魚である赤仁ミーバイはフリットにして、ラビオリやあわび茸のスープに乗せて。メインのもとぶ牛は、黒胡椒の葉っぱに包んで数時間熟成させた後、椎茸昆布シートで香りづけ。柔らかい食感でクセのないあっさりとした味わいの肉を、沖縄料理で使われる豚の血のソースや屋我地島の塩とともに。さまざまな食感や味わいから生み出されるユニークなハーモニーで、沖縄の新しい食体験を堪能できる。琉球石灰岩や流木、人気やちむん作家のうつわなど、プレゼンテーションからも沖縄の豊かな文化を感じられる。
朝食は、「House Without A Key」でのビュッフェもしくは「シルー」での和洋定食からチョイス。ビュッフェには、沖縄そばや炊き込みご飯ジューシー、ゴーヤチャンプルーなどの沖縄料理から、エッグベネディクトやアサイーボウルなどのハワイの定番メニューが並ぶ。自家製のパンも評判で、焼き上がりをテーブルに持ってきてくれることも。
また、ハワイ通の間で人気を呼んでいるのが「シルー」で提供されるスフレパンケーキだ。ハワイのパンケーキのレシピをアレンジし、米粉と沖縄県産のタロイモも混ぜて、空気を含むようなふわふわの食感。芳醇な香りのヘーゼルナッツのソースがたっぷりとかかったパンケーキが、朝から南国気分を上げてくれる。
ハワイと沖縄の文化から紡がれた「ハレクラニ沖縄」の温かいおもてなしが、冬の寒さで悴んだ心身をゆったりと解してくれるはず。夏だけでなく、冬の沖縄旅行の楽しみとして、ホテルでの特別な時間を計画してみてはいかが?
沖縄県国頭郡恩納村名嘉真1967-1
098-953-8600
全360室 全室バスタブ付き
室料:¥68,310~(1室)
https://www.okinawa.halekulani.com/
photography: Wataru Oshiro, editing: Momoko Suzuki