18世紀のアルテ・ポーヴェラ。アントワネット・ポワソンの新作で知る美しきアール・ドゥ・ヴィーヴル。
アルテ・ポーヴェラということばに、石やボロ布などを用いて作品を作った1960~70年代、イタリア生まれのアート運動をイメージする。だから、アントワネット・ポワソンの新作がアルテ・ポーヴェラ・コレクションと言われても、はてな?と首をかしげてしまのだが……。

アントワネット・ポワソンの新しいコレクションのインスピレーション源となったのは、18世紀におけるアルテ・ポーヴェラだ。当時ヨーロッパでは中国や日本の漆作品への強い憧れがあるものの船路での入手は時間がかかり、価格的にも高価である。そこでヴェネツィアで生まれたのが、“プアな漆風”というテクニック。家具を切り抜いた版画でコラージュし、それをニスで覆ってトロンプロイユの絵画のような様相を与えるのだ。この使用のためにとても薄い紙に版画を施していたアトリエがヴェネツィアのバサノにあったというから、よほど需要が大きかったのだろう。版画の図柄はカナレットなどの巨匠の作品、さらには牧歌的な風景……大きな屏風から、化粧台の上の小さなボックスに至るまでアルテ・ポーヴェラが18世紀に開花したのである。

そんな歴史を持つ小さな箪笥をアントワネット・ポワソンの二人組ヴァンサンとジャン=バティストがオークションで入手。そこから彼らによる「アルテ・ポーヴェラ」コレクションが誕生したのだ。モチーフは景色、鳥、花咲く庭、愛のシーンの4種類。アイテムは丸や楕円などフォルム、サイズ様々なボックス、プレート、ペンスタンド、鏡、ノートなどチョイスに迷うほど幅広い。18世紀のアール・ドゥ・ヴィーヴルの魅力が詰まったアルテ・ポーヴェラ・コレクションを求めて、ボナパルト通りのブティックを訪れてみよう。




Antoinette Poisson
2, rue Bonaparte
75006 Paris
営)11:00〜19:00
休)日
https://antoinettepoisson.com/en-int
@antoinettepoisson