Parisienne file vol. 48 イリス・ジャクロ&シャンタル・ブルービゴ/映画製作&文筆業
リングにバッグ、パリジェンヌ母娘が受け継ぐもの。
パリジェンヌファイル
パリに暮らす、パリジェンヌのファッションやライフスタイルを紹介する連載「パリジェンヌファイル」。今月は文筆家として活躍する母シャンタルと映画製作会社に勤務する娘イリスのふたりをご紹介。 “白シャツ”スタイル、“スカーフアレンジ”に続き、最後は祖母、そして母から娘へと受け継がれるアイテムのお話。
「トレンドは追わない主義。もちろんSNSやオンラインショップでマメにチェックはするけれど、それはあくまでも旬の流れを掴むため。映画のスタイリストだったママの影響で、たくさんの映画を観てきたの。『ココ・シャネル』や『イヴ・サンローラン』などファッションデザイナーの半生を描いた作品は子どもだったけれど印象に残っているわ。いつか大人になったら、あんなふうに素敵なエレガンスを身に付けたい!と思ったもの。18歳の誕生日に初めてママからプレゼントされた指輪は、やっと自分がレディになったようで、すごくうれしかったの!」。とイリス。祖母から母へ、そして娘へと時間を経て大切に受け継がれるジュエリーや小物。今回は娘イリスに宝物を紹介してもらいました。
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祖母から、父から、母の気持ちとともに受け継ぐアイテム。
手前:30年前に母が父から贈られたホワイトゴールドとイエローゴールドのリングは18歳の誕生日に。奥:イリスの祖母の愛用していたタイガーアイの指輪はノエルのプレゼントだそう。
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80年代のシャネルのプルミエールは両親からの20歳の誕生日プレゼント。シックな黒い文字盤とオーセンティックなチェーンベルトがお気に入りで、毎日身に着けている一品。
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ヴィンテージのシャネルバッグは、祖母から受け継いだもの。ベーシックなデザインだからレギンスやレザーパンツでエッジの利いたスタイルにコーディネートするのがイリス流。
ブルターニュ出身。レンヌの大学在学中にLAのUCLAでシナリオを学んだ。帰国後1987年より映画のスタイリストとしてキャリアをスタート。その後小説家として活動し、現在6冊目を執筆中。
娘・Iris Jacrot
パリ生まれの23歳。映画のスタイリストだった母の影響で、6歳から演劇の勉強を始め、19区の演劇学校、クール・フロランで演技を学ぶ。現在は監督を目指して、映画製作会社に勤務。
パリ在住のスタイリスト、ライター、ファッションコンサルタント。日本でスタイリストとしてキャリアをスタートし、渡仏。その後、長年にわたり「フィガロジャポン」をはじめ、さまざまなメディアでモードや旅などの最新情報を届ける。Instagram : @suzukichako
photos : AYUMI SHINO, réalisation : HIROKO SUZUKI