進化した名品、トレンチコートとカーコート。【バーバリーのNEWアイコン vol.2】

フィガロ編集部エディターがファッションプロをゲストに迎え、ダニエル・リーが手がけるバーバリーの新アイコンにフォーカス。vol.2は、スタイリストの谷藤知可子とバーバリーのアイコニックなアイテムのひとつ「トレンチコート」と「カーコート」の魅力を紐解く。3月6日から開催されるポップアップの情報もお見逃しなく！

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ロング ギャバジン トレンチコート￥396,000、ロング コットンブレンド カーコート￥341,000（ともに予定価格）/ともにバーバリー(バーバリー・ジャパン)

NEW ICONS vol.2 「トレンチコート」「カーコート」
バーバリーのヘリテージスタイルからインスパイアされた「トレンチコート」は、ダニエル・リーによって、よりミニマルかつフレッシュに。ハリがありながら驚くほど軽い撥水性のあるコットンギャバジンにも注目して。クラシカルな「カーコート」は、オーバーサイズで仕立てられ、360度どこからみても旬のシルエットが叶う。

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投資価値のあるフレッシュに刷新された名品。

ロング ギャバジン トレンチコート￥396,000（予定価格）/バーバリー(バーバリー・ジャパン)

編集SY　第一次大戦中に考案されたバーバリーのトレンチコートは、言わずもがな歴史ある名品ですね。

スタイリスト谷藤知可子（以下、谷藤）　20世紀初頭に形作られたトレンチコートは、いまや私たちのワードローブの定番。バーバリーの一品は、トレンチコートのキング・オブ・キングとも言っても過言ではありません。

編集SY　紡がれる歴史を大切にしながら、チーフ・クリエイティブ・オフィサーのダニエル・リーは、フレッシュな解釈でトレンチコートをアップデートさせています。今回ピックアップするのは、レギュラーフィットのロング ギャバジン トレンチコートです。

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フレッシュにアップデートされているコート。©️Courtesy of Burberry

谷藤　バーバリーからはさまざまなシルエットやカラーのトレンチコートが出ていますが、こちらはラグランスリーブでゆったりとしたシルエットが特徴。余分なものを削ぎ落としてミニマルになった印象がありますね。シルバーの金具に、雨水がコートに浸透しないようつけられたストームシールドはやや長めの設計。モダンなシルエットに、ハリのある撥水性のコットンギャバジンが軽快なムードを添えてくれます。

編集SY　コートはいまもイングランドにあるバーバリーの自社工場で作られているんですよね。襟の裏地とライナーには、バーバリーのチェックが用いられています。

谷藤　ダブルチェックが素敵ですよね。襟を立てたときに覗くチェックも気が利いたスタイルに見えるポイントです。

編集SY　 谷藤さんが考えるトレンチコートの魅力はどんなところにあるのでしょうか。

谷藤　例えば、Pコートがあって、ダッフルコートがあるように、トレンチコートには、ユニフォームライクな普遍の魅力が備わっています。多くの人々に認知されているデザインだからこそ、素材やデザイン、縫製で差が出るもの。そういう意味でもバーバリーのトレンチコートは、投資価値がある逸品だと思います。

編集SY　春はこのコートを使ったどんなスタイリングがおすすめですか。

谷藤　ジェーン・バーキンはトレンチコートをデニムと合わせるし、英国王室の方々はきれいなドレスで合わせますよね。カジュアルでもドレスアップでも、どちらでも似合うのがトレンチコートのいいところ。個人的には、このミニマルなシルエットをいかして、きれいなカラーパンツを合わせたいです。

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ダニエル・リーがつくるアイテムが素敵な理由。

ロング コットンブレンド カーコート￥341,000（予定価格）/バーバリー(バーバリー・ジャパン)

編集SY　次は、もうひとつの名品であるロング コットンブレンド カーコートを見てみましょう。

谷藤　カーコートの着こなしは、個人的には英国アイコンをお手本にするのが素敵だと思います。エリザベス女王のようにスカーフを頭に巻いてクラシカルに仕上げてもいいし、パンツだったらミュージシャンのポール・ウェラーを見習って、短めのパンツからソックスを覗かせてローファーを合わせたいですね。

編集SY　カーコートも英国で根づき、発展してきたことがわかりますね。新しくなったバーバリーのカーコートは、実際に見ていかがですか。

谷藤　コットンブレンドツイルの上品な光沢とコットンのしっかりとした風合いが、重厚感と軽やかさの両方を醸し出しています。こちらもラグランスリーブでややオーバーサイズのシルエット。過去のアーカイブからコートの本質を学び、いまに落とし込んだダニエル・リーのクリエイションが光りますね。シングルブレストのボタンで、着脱しやすいのも魅力です。

編集SY　歴史から学び、未来へと発展させる。ダニエル・リーのものづくりからはその意思が感じられますね。

谷藤　バーバリーの長い歴史と紡がれる品格にリスペクトを表しながら、自分らしく解釈している点が、ダニエル・リーが生み出すバーバリーのアイテムが素敵に見える理由ですね。

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