映画をはじめとする芸術の世界と縁が深い、シャネル。アカデミー賞やグラミー賞など、華やかなイベントが目白押しのこの時期、スクリーンやステージで輝くスターたちを彩るのはやはりシャネルのスペシャルピースだ。2025年、レッドカーペットやパーティを飾ったセレブリティとシャネルの20のクリエーションにクローズアップ。
第97回アカデミー賞
アメリカで最も注目度の高い映画祭であるアカデミー賞。2025年3月2日(現地時間)にハリウッドのドルビー・シアターで開催。注目新人のマイキー・マディソンが主役を務めた映画『アノーラ』が作品賞、監督賞、主演女優賞、脚本賞、編集賞の最多5冠を獲得し、話題を攫った。
マーガレット・クアリー
作品賞にノミネートされた『サブスタンス』に出演しているマーガレット・クアリーは、2005年春夏 プレタポルテ コレクションに登場したルックのデザインを着想源にした黒いベルベットのロングドレスを着用。
リリー=ローズ・デップ
1995年春夏のオートクチュール コレクションに登場したピースをインスピレーション源にしたドレスを纏ってレッドカーペットに登場。カメリアモチーフのレースにビーズ、クリスタル、パールを飾って。
ルピタ・ニョンゴ
声優を務めたアニメ映画『野生の島のロズ』が長編アニメーション賞にノミネートされたルピタ・ニョンゴ。シャネルのアンバサダーでもある彼女は1991年春夏 オートクチュール コレクションに登場したピースを着想源にしたカスタムドレスで登場。
ペネロペ・クルス
1992年春夏のオートクチュール コレクションで発表されたドレスがもとになった一着を纏うペネロペ・クルス。このシフォンドレスの制作には、254時間が費やされている。
デミ・ムーア
オスカー授賞式を控えて開かれたディナーパーティに現れたデミ・ムーア。煌めく黒いツイードのセットアップは、ジャケットの襟や袖口、スカートの裾に飾った白の刺繍がエレガントなアクセント。
フェリシティ・ジョーンズ
映画『ブルータリスト』で助演女優賞にノミネートされたたフェリシティ・ジョーンズ。授賞式前のディナーパーティでは、シャネルらしいツイードと軽やかなシルクシフォンを組み合わせたドレス姿で登場。
ダコタ・ファニング
ネットフリックスで配信中のドラマ「リプリー」でテレビ部門助演女優賞にノミネートされたダコタ・ファニング。シルバーカラーでまとめたシックで大人っぽい雰囲気のコーディネートで目を引いた。
ミック・ジャガー
華やかなディナーパーティには、往年のロックスター、ザ・ローリング・ストーンズのフロントマン、ミック・ジャガーの姿も。
第75回ベルリン国際映画祭
毎年2月にドイツ・ベルリンで開催される国際映画制作連盟公認の映画祭。カンヌ、ヴェネツアと並び、世界三代映画祭として知られる。今年の最高賞である金熊賞は、ノルウェーの映画『Dreams(Sex Love)』が受賞。水尻自子監督が制作したアニメ『普通の生活』は、短編コンペンション部門で審査員賞に輝いた。
ティルダ・スウィントン
(画像上)シャネルアンバサダー、ティルダ・スウィントンは、1910に及ぶ刺繍と345時間を費やして作製されたネイビーブルーの特注コートドレスを着用し登場。パールとクリスタルの刺繍が施されている。指先には「ルバチカ」のリング、そして「コメット」のイヤカフを携えて。(画像下)フォトコールではアイコニックなツイードジャケットで登場。
マリオン・コティヤール
新作映画『ザ アイスタワー』のプレミア上映に登場したマリオン・コティヤール。白をベースにブラックで印象を引き締めた美しいシャネルのドレスでマチュアな魅力をアピール。
マーガレット・クアリー
自身が出演する新作映画『ブルームーン』のプレミアに現れたマーガレット・クアリーは2025年春夏 プレタポルテ コレクションから、エレガントな輝きを纏ったブラックツイードのドレスをチョイス。足元にシャネルらしいバイカラーのワンストラップシューズを合わせて。
エマ・マッキー
ネットフリックスのドラマ『セックスエデュケーション』で注目を集めたイギリス人女優、エマ・マッキー。新作『ホットミルク』のプレミア上映にシャネルのカシミアトップスとブラックパンツというシックなルックで現れた。
第78回英国アカデミー賞
毎年、ロンドンで開催される英国アカデミー賞、通称BAFTA。英国内で最も権威のある映画賞で、イギリス国内外の優れた映画作品、俳優たちに賞が贈られる。今年は、エドワード・ベルガー監督作品『教皇選挙』とブレイディ・コーベット監督作品『ブルータリスト』が最多4部門を受賞。
デミ・ムーア
ロンドンで開かれたBAFTA前夜祭ディナーに主席したデミ・ムーア。2025年春夏 プレタポルテ コレクションから、ツイードにフェザーの刺繍を施したジャケットとマッチングしたスカートを着用。
リリー・ジェームス&エリー・バンバー
同じくパーティで同じく英国出身の女優、エリー・バンバーとのおしゃべりを楽しむリリー・ジェームス。リリー、エリー共にクロップ丈が印象的なシャネルのセットアップを選んだ。
ルーシー・ボイントン
シャネルの"ココ クラッシュ"の広告ビジュアルにも登場し、メゾンのミューズの一人でもある英国人俳優のルーシー。前夜祭のディターには、シャネルのクラシックなムード漂うセットアップで登場。
テッサ・トンプソン
こちらも前夜祭ディナーパーティに主席したテッサ・トンプソン。透け感ある素材に煌めく刺繍を散りばめたシャネルのドレスのウエストをチェーンベルトでマーク、さらにはロンググローブを合わせてモード感を添える。
第30回クリティスクス・チョイス・アワード
アメリカ、カナダの映画評論家が集まったクリティクス・チョイス・アソシエーションが主催する映画祭。会員の投票により毎年、12月にノミネート作品が発表され、翌1月に受賞作品が発表されることで、3月のアカデミー賞の前哨戦とも言われている。
マーガレット・クアリー
デミ・ムーアと共演した映画『サブスタンス』で助演女優賞に輝いたマーガレット・クアリー。シャネルのアンバサダーも務める彼女は、2025年春夏 オートクチュール コレクションから、シルクシフォンのロングドレスを選んで。
第67回グラミー賞
世界最高峰で最も権威のある音楽賞の一つであるグラミー賞。毎年、2月には発表され、著名なアーティストが集結する授賞式や、そこでのパフォーマンスの模様は、世界各国で放送される。今年やLAで発生した大規模な山火事の影響で開催が危ぶまれたが通常通り開催。ビヨンセが年間最優秀アルバム賞を受賞して、大きな話題に。
グレイシー・エイブラハムス
シャネルの2025年春夏 プレコレクションのキャンペーンでモデルを務めた若きシンガーソングライター、グレイシー・エイブラハムスもメゾンのアンバサダーのひとり。今年のグラミー賞で最優秀ポップ・パフォーマンス賞にノミネートされていた彼女は、シャネルのシフォンドレスを纏って受賞式に現れた。
photography: Chanel text: Tomoko Kawakami