今日は、マルシェAlésia(アレージア)に行ってみました。アレージアと言っても、最寄りの駅は13区Glacière(グラシエール)の住宅街です。ここは、家からメトロで20分ほどの距離なのですが、駅のそばから、1970~80年代に建てられた高層住宅が立ち並び、まるで別の国に来たような印象。これも多様化しているパリの一面です。

もうすでに、子どもたちのヴァカンスPâques(パック/復活祭)が始まっているせいか、人が少なくてのどかな雰囲気です。小さなマルシェですが、良い感じのスタンドがちらほら。

Savoie(サヴォア)地方のチーズやソーセージ、ハムなどを揃えたお店。

どれもおいしそう! これには、まさにサヴォアのワインがぴったりなのでしょう。

放し飼いの鶏とうさぎの農場直送スタンド。ここでは今朝の産みたてを持ってきたという大きな卵を買いました。

色鮮やかな夏野菜がもう出てる!と思えば、スペインからのもの。
でもやっぱりマルシェでは、はるばる遠く南半球やヨーロッパ南の暖かい国から来るものよりも、近郊農家で作っている旬の露地物を買いたいと思う。

パリから南へ30キロのMontlhéryという所から来ているスタンドでは、大らかで優しい感じのおばちゃんが、自ら作っている野菜のことをいろいろと丁寧に説明してくれます。

日本風の細めのネギを見つけて嬉しくなる……春だなぁ。

やった~、これも買わなきゃ!なのは、ブロッコリーのつぼみで春だけの楽しみ。これが出てくると菜の花のわさび和え風なもの、もしくは重曹を入れてさっと湯通し、水に晒して農薬をよく洗い流してから、にんにくと上等のオリーブ油で炒めてパスタに入れる。でも、もっとたまらないおいしさ!と思うのは、炒めて熱々のところに、お醤油をひと垂らししてから柚子こしょうか山椒を振り、炊きたてのごはんにのせる。これには、必ず目玉焼きを添えたい。

最近、ほうぼうのマルシェにいるPicardie(ピカルディ/東北フランス)の人たちのスタンドでは、いつも特産のりんごや梨、ジャガイモを買います。ここは、とにかく人がいい。皆さんシャイで優しくて親切、実直な感じ。あぁ、やっぱり東北人はどの国でもいいもんだなぁ、と思います。今日は、後ろのポスターもイカしてるじゃございやせんか!

ジャガイモの国ですもの。Charlotte(シャルロット)、Victoria(ヴィクトリア)、Amandine(アマンディーヌ)と3種類。今日は、フライに向いているヴィクトリアを買いました。

これも待ちに待った春のお楽しみ、アスパラを買ってゴキゲンで帰ります。
今日は農場から来たとびっきり新鮮な卵が手に入ったので、マヨネーズを。そして、それを使ってPâquesにちなんだ、卵の前菜を作ってみました。
■『うずらたまごの巣ごもりサラダ(Salade nid de caille)』

材料4人分
ジャガイモ(中) 2個
ゆで卵 2個
ゆでうずら卵 4個
きゅうり 1/2本
小海老(茹でたもの) 8個
ピクルス(またはオリーブ) 20g
パセリ 少々
空豆(茹でたもの) 12個
●マヨネーズ
卵黄 1個分
オリーブ油 大さじ3
米酢 小さじ1
レモン汁 小さじ1
マスタード 小さじ1/2
塩小さじ 1/2
1. <マヨネーズ>ボールに卵黄を入れて泡立て器で撹拌しながら、少しずつ油を注ぐ。酢、レモン、マスタードを徐々に加えながら、よく混ぜる。
2. きゅうりをみじん切り。塩少々を振って塩もみをしてから10分置く。さっと洗ってからキッチンペーパーに包み、よく絞って水気を切る。
3. ゆで卵、小海老、ピクルス、パセリをみじん切りにして、きゅうりと一緒に1.のマヨネーズのボールに入れて混ぜてから、冷蔵庫へ。
4. 鍋に油を入れて、温めておく(170℃くらい)。
5. ジャガイモの皮をむいて、スライサーで手早く千切りにする。持ち手の付いた金属の網(もしくはお玉)にイモを入れて10cmくらいに広げる。その上にひと回り小さな網を重ねて、イモを押さえながら油の中に沈めて揚げる。端が色づいてカリッとしてきたら、紙を敷いた皿の上に取って油を切る。
6. 5.を皿に並べて3.のタルタルを中心に盛り、うずら卵と空豆をのせる。
コツは揚げる直前にイモをスライスして、水に晒さずすぐに揚げ始めること。加熱すると、イモのでんぷん質がくっついて、丸い器のような形が保てます。
香ばしくカリッとしたジャガイモに酸味の効いたタルタルソースを絡めながらいただくのがおいしい! このタルタルがあれば、茹でたアスパラ、ジャガイモやカリフラワーにかけるだけで、素敵な前菜になります。お子ちゃま用には、ぜひうずらに目(黒ゴマ)とくちばし(にんじんを菱形に切ったものを差し込む)を付けて楽しんでください!

わ~、かわいい!と、さらに作って食べる喜びが湧いてきそうです。
■Marché Alésia(マルシェ・アレージア)
rue de Glacière 75013 Paris
メトロ:6番線 Glacière
営)水曜・土曜7時~

料理クリエイター
長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。
近著に映画の料理を紹介した本『La cuisine japonaise à l’écran』(Gallimard社)と『Le Grand manuel de la cuisine Japonaise』(Hachette-Marabout社)がフランス全土と海外県、ヨーロッパ各地で発売。
Instagram : @haradasachiyo
この記事の元URL: https://madamefigaro.jp/series/harada-sachiyo/-4-2.html