ゆりやんレトリィバァを見て、齊藤工が想うこと。

視聴者や観客がゆりやんレトリィバァを見て思うこととは? おもしろい・ぶっとんでいる、といったフツーの感想以外に思いつくこととすれば、
①美肌~実に美しく滑らかな質感の肌を持っている。そして、ダメージにも強そう。
②メイクアップ上手~アイブロウの描き方がトレンドを取り入れているし、丁寧。加えてリップのカラー選びにもこだわっていそう。
③特徴的な粘土のある高音域の声~話すスピードはゆっくりだけれど、耳に残るユニークな声。

さて、Netflixの新ドラマ「極悪女王」でゆりやんと共演し、凄みのあるポートレートを撮った齊藤工は、どういう印象を持っていたのだろうか?

「もともとゆりやんさんの昭和の女優というネタが堪らなく好きでした。何事にもフレキシブルかつ純然たる向き合いをされるイメージでしたが、『極悪女王』では、何度も現場で鳥肌が立ち、気付いたら涙が出ていることもしばしばでした」(齊藤)

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2023年6月、千葉や東京にて撮影。 以下同。

企画・脚本・プロデュースは鈴木おさむ、監督は齊藤ともなじみが深い白石和彌という注目のオリジナルドラマ「極悪女王」で、ゆりやんレトリィバァは、かつてのプロレスの女王・ダンプ松本の役柄を演じる。80年代、日本は女子プロレスに湧き、選手たちはリングの上だけではなく、テレビ番組、特にバラエティ番組でもひっぱりだこの人気だった。だから、プロレスファンたちの間だけではなく、日本全国の知名度を誇ったのだと思う。

ゆりやんは撮影の途中で負傷し、撮影はいったん中断。再開し、やっと2024年9月から配信がスタートする。

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まもなく本格的にアメリカへの進出を果たすというゆりやんレトリィバァ。冒頭の3つの印象に加えて、
④西洋のムードが漂っている
を挙げたい。意味が通じない不明な英語を話す芸を持っているゆりやんだが、その意図的な英語ペラペラ風味は本当に特徴を正確に捉えていて、かつ肝のすわった立ち居振舞いが日本人離れした強烈な印象を残す。「がんばっている」感のない堂々とした個性が西洋的だと感じる。

「ゆりやんさんは常に自分のこと以上に、周り方々の状況や状態を見て感じていらっしゃって、すべてのキャスト、スタッフさんを抱き締めるように丁寧に接していました。誰も置いてきぼりにしない人。とんでもなく大きなモノを背負っている人にしかできない、細やかで優しさにあふれた振る舞いでした。これから間違いなく、世界のゆりやんレトリィバァになるのだなと確信しています。『極悪女王』はその大いなる布石としても必見です」(齊藤)

ゆりやんレトリィバァ/YURIYAN RETRIEVER
1990年、奈良県生まれ。女性芸人・俳優。数々のお笑い賞レースで優勝しており、バラエティ番組にも引っ張りだこ。近年ではドラマやCM出演と幅広く活動。2019年、米NBC「アメリカズゴットタレント」に出演、星条旗の水着で踊る芸は世界中で話題に。24年9月19日より世界配信されるNetflixドラマ「極悪女王」にて主演。12月よりアメリカ進出。

TAKUMI SAITOH

ナビゲーター役の NTV「こどもディレクター」(水曜 23:59~)放映中。出演映画『カミノフデ~怪獣たちのいる島~』が 7月26日公開。企画・プロデュースした今冬公開の児童養護施設のドキュメンタリー映画『大きな家』に続き、ハリウッド映画『ボクがにんげんだったとき/When I was a human』のエグゼクティブプロデューサーも務める。www.b-b-h.jp/saitohtakumi

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