マクロン仏大統領と瓜二つの弟、ローラン・マクロンって?

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エマニュエル・マクロン仏大統領の弟ローラン・マクロンのことはこれまで誰もほとんど知らなかった。だがたった1枚の写真が状況を変えた。兄とそっくりな容姿であることにみんなびっくりして面白がり、写真はネットで急速に拡散している。一体どんな人物なのだろうか。

photography: shutterstock

きっかけはローラン・マクロンの写真がフランスのデジタルTVチャンネルW9(ドゥヴルベ・ヌフ)の番組「Tout beau, tout neuf」で紹介されたことだった。最近になってこの写真がSNSで拡散され、ネットは騒然となった。「まるで双子」と同番組の出演者のひとり、シャナ・ルストが感嘆した通り、ネット上では兄弟が似ていることを指摘する声が相次いだ。

衝撃を受けたというコメントもXで散見された。「マクロンの弟の写真を見た。衝撃。量産されているとは」という面白半分の表現は瞬く間に拡散された。他にも「コピー&ペースト」「クローン」「ありえないほどそっくり」といった声が相次いだ。

これまでローラン・マクロンが注目されることはなかった。メディアに取り上げられることもなく大統領の兄の陰にとどまっていた。だが、テレビで写真が紹介されたことが人々の好奇心をかきたてた。

立派な経歴の持ち主

最近ではすっかり見覚えのある顔となったローラン・マクロンだが、経歴は兄とかなり異なる。1979年生まれの弟が選んだ道は政治ではなく医学だった。もともと科学者一家に育った。父ジャン=ミシェル・マクロンは神経科医、母フランソワーズ・ノゲス=マクロンは医者だ。本人は心臓画像診断を専門とする循環器科医として、同業者から高く評価されており、同分野で確かな地位を築いた。

「3年間、私の主治医でした。心臓手術を受け、経過観察もしてくれました」と、件の番組で証言したのは政治家のオリヴィエ・ダルティゴルだ。「とても感じのいい人で……本当に優れた循環器専門医です。心臓画像診断の分野では屈指の存在でしょう。」とも語っている。現在は「お兄さんにそっくり」というイメージがネット上で先行しているものの、本当は優れた専門医なのだ。

控えめな性格のため、兄と一緒に公の場に姿を見せることは滅多になく、たまにあるとしたら公的行事の場に限られる。たとえば2024年には大統領官邸のエリゼ宮で開催された当時の米大統領、ジョー・バイデン歓迎晩餐会に、妻のサビーヌとともに出席している。そうした場でも目立たないよう努めているという。注目を避けるため、単純な手を使うこともある。「遠い親戚であるかのような自己紹介をするんです」とシャナ・ルストは面白がった。それは大統領を取り巻く取材合戦から距離を置き、落ち着いた生活を守るための自衛策なのだろう。

※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

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  • text: Chloé Multon (madame.lefigaro.fr)