【フィガロジャポン35周年企画/35人のパリジェンヌ】

自分と他者の境界を彷徨い続けるアーティスト、ソフィ・カルとは何者なのか。

Paris

Sophie Calle
ソフィ・カル 
芸術家

©︎Alex Majoli/Magnum Photos/Aflo

1953年、パリ生まれ。15歳よりアクティビストとして中東などで暮らす。自分自身または他者の私的な経験をテーマに、おもに写真とテキストによって作品を制作する、大胆で奇抜な作風は見る者の心に強いインパクトを残してきた。日本でも90年代からたびたび個展を開催しており、自身の失恋体験による痛みとその治癒を主題とした『限局性激痛』展は、99年に世界に先駆けて原美術館で初公開され話題に。他者の辛い経験に耳を傾けることで失恋の痛みを治癒していく様子をインスタレーションで表現したこの作品は、2019年にも再展示されている。

フィガロジャポンでは23年にパリのピカソ美術館で行われた個展『A toi de faire, ma mignonne』を写真とともに紹介。パブロ・ピカソ没後50年にあたる年に開催され、ピカソ美術館からソフィに声がかかったという展覧会だ。収集癖のあるソフィの子ども時代からのコレクションやアトリエ、ポートレートも掲載した。自らの人生そのものを観察の対象とし続けるアーティストの足跡を、これからも目撃したい。

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フィガロジャポン2024年2月号
フィガロジャポン2024年2月号

 

 

text: Junko Kubodera

この記事の元URL: https://madamefigaro.jp/paris/sophie-calle.html