更年期は辛いもの？ いまから準備しておきたいこととは？

女性ホルモン分泌の減少で変化を感じる40代の一方で、不安を覚える20代、30代も多いという「更年期」。何が起きるのか、それにどう対応すればいいのか、知識と情報をアップデート！ 3人の専門家に、気になるお悩みを聞いてみよう。

Q. 更年期は辛いもの？

福山千代子（産婦人科専門医）：トラブルの大半はエストロゲン量が激減することによる自律神経失調症状で、不調をまったく感じない人もいます。閉経前から漢方を使って女性ホルモンをコントロールして緩やかにすることもでき、更年期障害が重ければホルモン補充という選択もあるので恐れることはありません。まずは些細なことも気軽に相談できる婦人科系ドクターを探しておきましょう。

近藤佳奈（フェルマータCOO）：消費者の認識が、毎月の面倒な生理から解放されることに対して「いままでお疲れさま！」とポジティブに受け入れる方向へ変容中です。まだ更年期対策プロダクトの開発現場や企業の決裁者に当事者が少ないため、いまはソリューションが少ないけれど、海外ではホットフラッシュに対応するリストバンド型デバイスなども登場。我慢しなくていい時代はすぐそこに。

関口由紀（女性泌尿器科専門医）：閉経の5年くらい前から、卵巣機能が低下して女性ホルモンが不規則に上下しながら下がっていく。このプロセスが脳の視床下部にダメージを与え、人によってめまいやイライラ、落ち込み、不眠、知覚過敏などが起きる。閉経後3年程度でホルモンが低め安定になり、その先には生殖に関わらない新たな楽しい人生が待っているので、更年期はリボーン前の変動期と考えて。

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生理の変化と尿モレ対策に！

閉経前は生理周期が乱れ、量が増減しがち。同時に尿モレに悩む人も。優秀アイテムで対策を。

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腟口に当てて挟んで直接吸収、使用後はトイレに流せる。ナプキンなどに重ねて2時間分吸収力アップ。

表面材の竹繊維は、痒みが起きにくく吸水性はコットンの2倍。ポリマー不使用で97％土に還る生分解性素材の昼用パッド。

近藤佳奈
fermata COO
神戸大学卒業後、SNS運営企業、ディー・エヌ・エーを経て、2019年、フェルマータに参画。インド・バンガロールからの勤務を経て、現職。

フェルマータ
女性特有の健康問題を解決するフェムテックを国内外からキュレートする。2024年2月に4回目となるフェムテックフェスを開催した。https://fermata-inc.com

福山千代子
MET BEAUTY CLINIC 院長
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医。20年以上、さまざまな世代の女性の悩みに真摯に向き合う。最新機器を導入するなど、更年期障害の治療も積極的に行う。2021年より現職。

メットビューティクリニック
東京都港区南青山5-11-9 レキシントン青山2F
0120-776-123（フリーダイヤル）
診）10：00～19：00
休）水、木、土（婦人科）
www.met-beautyclinic.jp

関口由紀
女性医療クリニックLUNAグループ 理事長
女性泌尿器科専門医。医学博士。日本性機能学会認定専門医。2005年に現クリニックを開設。中高年女性の総合的なヘルスケアを提唱し、骨盤底筋トレの重要性を説くスペシャリスト。

女性医療クリニックLUNA横浜元町
神奈川県横浜市中区元町1-32
045-662-0618（初診予約専用）
診）10：00～17：00
休）祝
https://www.luna-clinic.jp/

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＊「フィガロジャポン」2024年8月号より抜粋