【スリー】国産精油の未来を拓く、ハーブガーデンと蒸留所。

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上:黒いシートで雑草対策をして、効率的に植えられたローズマリー。小さく育てるほうが香りの質がよい精油になるそう。この地では水をまかなくても育つ品種を選定。 右下:植えて2年目のティーツリー。奥にはジュニパーベリーが育つ。 左下:スリーのハーブガーデンは、今回取材した佐賀県唐津市をはじめ、熊本県南阿蘇村や広島県尾道市にも。それぞれの風土に適した原料開発を通じて、耕作放棄地の解消にも繋がっている。

心・身体・肌に働きかける原料を厳選したら、結果として香りもよかった――それがスリーのスキンケア。そのコアにあるのが、自社農園で植物を育て、自社で蒸留する国産精油だ。

「寒暖差があり、水はけがよく降雨量が少ないこの土地は、樹木系芳香植物の栽培に適しています」と、スリー ホリスティックリサーチセンター センター長の佐井賢太郎が話すのは、佐賀県唐津市に点在するハーブガーデン。地元農家の協力を得て、ローズマリー、ティーツリーなどのハーブを、農薬も化学肥料も使わず育てている。土壌作りから収穫まで一貫して行う理由は「どんな環境で育った植物なのか、自分たちできちんと把握したいから」 

呼子朝市通りの古民家を改装した。
蒸留所2階にはスリーの全精油が揃い、手前が地元産のユーカリとティーツリー。

昨年10月には、呼子朝市通りに面した古民家を改装した蒸留所、スリー アロマ ディスティラリーをオープン。道ゆく人も思わず覗き込むオリジナルの蒸留器は、日本最大規模。ローズマリーなら一度に200kgを入れて約1kg分の精油を抽出できる。畑から近いエリアに設けたのにも理由が。

「収穫後24時間以上経つと鮮度が落ち、香りが変わってしまいます。1時間以内で届くため、植物本来の状態をできるだけそのまま精油にできるようになりました」

日本最大級の蒸留器は、植物約200kg分の蒸留が可能。水蒸気が植物にまんべんなく当たるよう手作業で丁寧に行う。
今秋から不定期で精油蒸留体験も行う予定。

スリーの精油は自社での分析にとどまらず、理化学研究所とのハーブ研究など、外部機関との共同研究にも広がっている。愛知学院大学との研究では、香りにより呼吸が深くゆったり整いリラックス状態に導かれることも科学的に示された。こうして作られた製品は、ユーザーにとって「香りがいいから選んだら、結果として肌と心に働いた」といううれしい体験にも繋がっている。

メイクや肌荒れの原因となる見えない汚れもスッキリ落とすバランシング クリアの洗浄シリーズが一新。唐津市産ローズマリーの精油をシリーズ全4種に配合。左から、バランシング クリア ポイントメイクアップ リムーバー 90ml ¥4,180、同 クレンジング オイル 185ml ¥5,060、同 クリーミー ウォッシュ 100g ¥4,400、同 ジェリー ウォッシュ 100g ¥4,400/以上スリー
熊本県産のゼラニウム、ペパーミント、ホーリーバジルのハーブをジェラートにした店舗限定品。記憶に残る、優しい香りと味わい。ハーブアイスミルク3個セット ¥2,106
予約制でディフューザーをつくるワークショップは¥5,500

THREE Aroma Distillery
佐賀県唐津市呼子町呼子3769-1
営)9:00~12:00、13:00~15:00(月、金)、9:00~12:00、13:00~17:00(土、日、祝)
休)火~木、年末年始
https://www.threecosmetics.com/shop/three-aroma-distillery/

問い合わせ先

スリー
0120-898-003(フリーダイヤル)
https://www.threecosmetics.com/

  • photography: Akemi Kurosaka
  • editing: Naoko Yokomizo

*「フィガロジャポン」2026年7月号より抜粋