星野リゾートで過ごす、春の旅、夏の旅。
【7月編】
海? それとも高原? 山海の幸を求めて美食の旅へ。
今年の夏のバケーション、目的地はもう決まった? 今月ご紹介するのは、日本各地から厳選した美食三昧のグルメ旅。気候・風土が育んだ地の物や歴史とともに進化した食文化など、旬の味覚をその土地の流儀で味わい尽くそう。

レストランの横にあるテラス「サロン・ド・比叡」では、琵琶湖を一望できる絶好のビュースポット。夜には街灯りがきらめく夜景も楽しめる。

リビングスペースを備え、ゆったりと作られたセミスイート。

食前のアペリティフをいただく「サロン・ド・比叡」ではアフタヌーンティーも提供。自家製のタルトや焼き菓子を近江茶と一緒にいただこう。

世界的な料理コンクール「ボキューズ・ドール」で銅賞に輝いた浜田統之シェフの感性が息づく、鮒鮨とワインのジュレ、チーズの一皿。「シェフスペシャリテ」、もしくは「スタンダード」のコースでいただける。

アミューズからデゼールまで、随所に琵琶湖の恵みを盛り込んだフレンチのコース。鮒鮨をはじめ琵琶鱒やアドベリーなども取り入れる。

延暦寺へは無料のシャトルバスでアクセスできる。国宝に指定されている根本中堂の護摩壇では護摩行見学も可能。






星野リゾート ロテルド比叡
湖のオーベルジュで、琵琶湖の発酵食文化を体験。
世界文化遺産である比叡山延暦寺の続き地に立つオーベルジュ「星野リゾート ロテルド比叡」では、滋賀と京都にまたがるこのエリアならではの食文化に注目を。気温、湿度などが発酵に適した琵琶湖周辺では古来より、発酵食が発達。近江ならではの食材と相まって豊かな食文化を育んできた。「星野リゾート ロテルド比叡」では伝統の発酵食品と琵琶湖で育まれた食材を、洗練されたフレンチの技法で調理する。例えば独特の風味で知られる近江特産の鮒鮨は、同じく発酵食品であるチーズと貴腐ワインのジュレで包んでフルーティな味わいに。ここでしか出合えない美しい一皿に仕立て、洗練されたコースとして提案している。
また、ワインやチーズ、近江茶などの発酵食品を手がける地元生産者と協力して開催しているのが「発酵ガストロノミー」。古株牧場によるフロマージュ作り体験、熟成段階の異なる近江茶を飲み比べる丸吉製茶の近江茶サロンなど、発酵をテーマにした体験型ワークショップを企画している。
発酵とフレンチのハーモニーを楽しんだら、延暦寺やその門前町である坂本まで足を伸ばして歴史散策を。奥深い食文化を育んできたこの地域の新たな魅力を発見できるはず。
星野リゾート ロテルド比叡
京都市左京区比叡山一本杉
Tel.0570-073-022(星野リゾート予約センター)
http://hr.hotel-hiei.jp
アクセス:JR京都駅より無料送迎バスあり。所要時間は約45分。
texte:RYOKO KURAISHI