トニー賞のレッドカーペットに集まったセレブたちのドレスを振り返る。
6月7日(日)、第79回トニー賞授賞式が開催された。演劇を称えるこの授賞式は、レッドカーペットに至るまで演劇一色の雰囲気に包まれていた。
これほど多彩な顔ぶれがそろったレッドカーペットは珍しい。この日、ニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールには、演劇界を代表するスターたちが集結し、第79回トニー賞授賞式を祝った。会場に集まった多くのセレブたちは、レッドカーペットでも華やかな存在感を放ち、中には文字どおり輝いていたスターもいた。
一方では、ミニマルな装いを選んだスターたちが目立った。たとえば、いずれもシャネルをまとったマーヤ・ルドルフとオーブリー・プラザ、ボードのフリンジ付きブラックドレスを着用したリリー・レーブ、そしてグッチのトム・フォード時代のヴィンテージルックを選んだエラ・ビーティなどだ。シンプルながら洗練されたスタイルは、やはり安定した魅力を放っていた。その一方で、時には行き過ぎとも思えるほどの華やかさを競うような装いも見られた。特に目を引いたのは、俳優のリア・チャンとアンドレ・デ・シールズの鮮やかな色使いのコーデだ。また、振付師のクリストファー・ガテリは、空と雲をモチーフにしたプリントのスーツで登場。さらに、ピンクやクイーン・ラティファは、羽根を思わせるフェザー風デザインのルックを披露した。
色とりどりの輝き
トニー賞のベスト&ワーストルック
2026年6月7日(日)、第79回トニー賞授賞式が開催された。演劇界最高峰の賞をたたえるこの式典は、舞台だけでなく、レッドカーペットでも大きな注目を集めた。
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アーデムを纏ったサラ・ポールソン。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography: Guerin Charles/ABACA
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ジャン=ルイ・サバジを纏ったピンク。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography: AFF/ABACA
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ボーデを纏ったリリー・レーブ。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography: Taylor Hill / Getty Images
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マイケル・コースを纏ったレイチェル・ゼグラー。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography: Taylor Hill / Getty Images
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マイケル・コースを纏ったリア・ミシェル。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography: AFF/ABACA
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エリン・ダークとダニエル・ラドクリフ。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography: Guerin Charles/ABACA
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アルトゥザラを纏ったキャリー・クーン。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography: AFF/ABACA
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シャネルを纏ったマーヤ・ルドルフとコール・エスコーラ。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography: Taylor Hill / Getty Images
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トヴァ・フェルドシュ。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography: AFF/ABACA
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クリスチャン・シリアーノを纏ったローリー・メトカーフ。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography:
Guerin Charles/ABACA -
テリ・ジョン by リッキー・フリーマンを纏ったジューン・スキッブ。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography:
Guerin Charles/ABACA -
クリスチャン・シリアーノを纏ったディラン・マルヴェイニー。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography: AFF/ABACA
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ウィーダーホフトを纏ったジュリア・ルイス=ドレイファス。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography:
Guerin Charles/ABACA -
トリー バーチを纏ったカーラ・ヤング。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography:
Kristina Bumphrey / WWD via Getty Images -
マルケッサを纏ったジョージナ・チャップマン。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography: AFF/ABACA
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トム・フォード時代のヴィンテージ・グッチを纏ったエラ・ビーティ。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography: AFF/ABACA
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ヴィンテージのベッツィ・ジョンソンを纏ったメリッサ・バレラ。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography: AFF/ABACA
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メゾン マルジェラ アルティザナルを纏ったジョーダン・ロス。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography: AFF/ABACA
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ウィーダーホフトを纏ったダニエル・ブルックス。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography: AFF/ABACA
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モニーク・ルイリエを纏ったステファニー・スー。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography: AFF/ABACA
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ビブ・モハパトラを纏ったケリー・オハラ。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography: AFF/ABACA
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パブリックスクールを纏ったレスリー・オドム・ジュニア。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography: AFF/ABACA
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ケリー・ケニー=シルヴァー。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography: AFF/ABACA
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リア・チャンとアンドレ・デ・シールズ。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography: AFF/ABACA
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ロバート・ウンを纏ったジェレミー・ポープ。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography: AFF/ABACA
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キャロル・ハンナを纏ったエレノア・スコット。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography: Guerin Charles/ABACA
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クリスチャン・シリアーノを纏ったハンナ・クルーズ。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography: Guerin Charles/ABACA
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オードリー・コルサ。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography: Guerin Charles/ABACA
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モンサンを纏ったクリスタ・ロドリゲス。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography: Guerin Charles/ABACA
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クリスチャン・シリアーノを纏ったアンバー・ラフィン。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography: Guerin Charles/ABACA
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クリスチャン・シリアーノを纏ったアナ・アリマニ。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography: Guerin Charles/ABACA
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バーナデット・ピーターズ。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography: Guerin Charles/ABACA
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クリスチャン・シリアーノを纏ったブロンウィン・ニューポート。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography: Kristina Bumphrey / WWD via Getty Images
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マルケッサを纏ったホイットニー・リーヴィット。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography: Guerin Charles/ABACA
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ケリー・リパとマーク・コンスエロス。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography: Guerin Charles/ABACA
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トム・フォードを纏ったジュリアン・ハフとタイラー・レイン。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography: Guerin Charles/ABACA
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エフフォームを纏ったアリアナ・デボーズ。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography: Guerin Charles/ABACA
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モンスを纏ったアイシャ・カリー。第79回トニー賞授賞式のレッドカーペット。(2026年6月7日、ニューヨーク)photography: Adela Loconte / Variety via Getty Images
また、この日のレッドカーペットでは、鮮やかな単色を大胆に取り入れる「カラーブロック」スタイルも存在感を放っていた。レスリー・マンヴィルのオレンジ色のスパンコールドレス、コール・エスコーラのキャンディピンクのセットアップ、そしてカーラ・ヤングがまとった目を引くシャルトリューズグリーンのドレスなど、さまざまな色彩の装いが会場を彩った。とはいえ、この夜もっとも存在感を示したカラーは赤だった。少なくとも10人以上が赤を基調とした装いで登場し、レッドカーペットを華やかに染め上げていた。
とはいえ、個性的なファッションが必ずしも奇抜なだけというわけではない。この日のレッドカーペットでは、ファッション性とエレガンスを見事に両立させた装いも数多く見られた。たとえば、ローズ・バーンは、クリスタルとガラスビーズの刺繍が施された白いチュール製のプラダのドレスで登場し、多くの視線を集めた。肩には長い黒いリボンがあしらわれ、洗練された存在感を放っていた。同じく、サラ・ポールソンも、ベージュ、ピンク、レッドを組み合わせたフローラルディテールのアンサンブルを着用し、同様のリボンモチーフを取り入れた華やかなスタイルを披露した。
男性陣では、トニー賞を4度受賞しているプロデューサーのジョーダン・ロスが、メゾン マルジェラ アーティザナルの装いを選び、今回もその卓越したファッションセンスを見せつけた。一方、ジェレミー・ポープは、ロバート・ウンによるモノクロのアンサンブルで登場。男性的なテーラリングの美しさを際立たせながら、フェミニンな要素も巧みに取り入れたスタイルを披露した。クラシックなスーツがレッドカーペットの定番であるなか、このふたりは独創性と洗練を兼ね備えた装いで存在感を放ち、ひときわ印象的な姿を見せていた。
From madameFIGARO.fr
※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
- text: Axelle Dusart (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi