写真で一挙紹介! ロイヤルファミリーの8つの邸宅。

Culture 2021.05.07

 先日95歳の誕生日を迎えたエリザベス女王、息子であるチャールズ皇太子とカミラ夫人、そして結婚10周年を迎えたウィリアム王子とキャサリン妃......。これらのロイヤルファミリーたちが時を過ごす邸宅、あなたはいくつ知ってますか? いつか訪れてみたい、英国王室の8つの宮殿&邸宅の歴史と魅力を写真とともに一挙紹介!

バッキンガム宮殿

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1703年に建てられたバッキンガム宮殿は、ヴィクトリア女王以来、英国君主の宮殿となっている。エリザベス女王が夏にスコットランドに滞在している間は、一般公開されている。 photo:Jonathan Brady / PA / Abaca

1703年に初代バッキンガム=ノーマンビー公ジョン・シェフィールドのために建てられ、19世紀に建築家のジョン・ナッシュがジョージ4世のために再建したバッキンガムは、ヴィクトリア朝以降、英国の君主の公邸となっている。

不変の衛兵交代はよく知られているが、パンデミック以前は、女王陛下がスコットランドに滞在する夏の間、宮殿を訪れることができた。以前は、全775室(!)のうちの19室が一般公開されていた。その中には、ダイニングルームのほか、ウィンザー家の人々が群衆に挨拶をしたり、結婚式の日にウィリアム王子とキャサリン妃のようにキスを交わしたりした、あのバルコニーにつながる王座の間も。

宮殿には、ルーベンス、レンブラント、カナレット、プッサンなどのすばらしい絵画ギャラリーがあるほか、カノーヴァの彫刻、セーヴルの陶磁器コレクション、イギリスやフランスの優れた家具の数々も展示されている。プライベートガーデンでは、湖を囲むように約350種の野の花々が咲き乱れている。

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ウィンザー城

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ロンドンから35km離れたところに位置するウィンザー城は、人が住む城としては世界最大かつ最古。 photo : Abaca

ロンドンから35km離れたところに位置する、現在も人が住んでいる城としては世界最大かつ最古のウィンザー城。850年もの間、英国の君主たちの居城であり、エリザベス女王のお気に入りの家でもあったが、1992年(「アナス・ホリビリス(ひどい年)」の火災で壊滅的な被害を受けた。

王室コレクションの最も美しい作品(レンブラント、ルーベンス、カナレット、ゲインズバラなど)で装飾されたウィンザーには、英国ゴシック建築の至宝ともいえる有名な聖ジョージ礼拝堂がある。メアリー王妃の驚異的なドールハウスも必見だ。

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クラレンス・ハウス

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ジョン・ナッシュによって建てられたクラレンス・ハウス。photo:Abaca

1825年から1827年にかけてジョン・ナッシュによって建てられたこの建物は、2002年に亡くなったエリザベス女王の母の旧居。現在は彼女の最愛の孫であるチャールズ皇太子とコーンウォール公爵夫人カミラのロンドンの公邸となっている。クラシックスタイルの簡素な館は、プライベートな邸宅のような生活感が魅力だ。

ホリールード宮殿

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スコットランドにおけるエリザベス女王の公邸、ホリールード宮殿。photo:Abaca

スコットランドでの女王の公邸であるこのバロック様式の宮殿は、エディンバラのロイヤル・マイルの端にあり、16世紀にスコットランド女王でフランス王妃でもあったメアリー・スチュアート時代の波乱に満ち、血塗られた治世の舞台として有名。美しいタペストリー、天井のモールディング、歴代君主の肖像画は必見だ。

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フロッグモア・ハウス

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フロッグモア・ハウスは、ウィンザーから2km離れたホーム・パークの敷地内にあり、シャーロット女王が造った美しい庭園と18世紀に作られた湖が自慢。photo:Abaca

あまり知られていないが、ウィンザーから2km離れたホーム・パークの敷地内にあるフロッグモア・ハウスは、自然をこよなく愛したシャーロット王妃が造園した見事な庭と、18世紀に造られた湖で人々を魅了している。

この地を愛したヴィクトリア女王は、「静寂に包まれ、みつ蜂の羽音と鳥の声だけが聞こえる」と記している。ヴィクトリア女王は、自分と夫のアルバート公のために霊廟を建てた。

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バルモラル城

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バルモラル城はディー川のほとりにあり、ロイヤルファミリーの夏の離宮として親しまれている。photo:Abaca

17世紀に建てられたこの荘園は、ヴィクトリア女王の夫であるアルバート公によって改装されたもので、女王はこの荘園を「愛するハイランドの楽園」と表現した。ディー川のほとりに佇むスコットランドの城は、ロイヤルファミリーお気に入りの夏の滞在地。パンデミック前は、敷地内や庭園、一部の展示室の見学が可能だった。

サンドリンガム・ハウス

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エリザベス女王の冬の離宮であるサンドリンガム・ハウスには、王室の馬車のコレクションが展示されている。photo:Abaca

「愛するサンドリンガム、世界で最も愛している場所だ」と、ジョージ5世は絶賛した。イングランド東部のノーフォーク州に18世紀に建てられたサンドリンガム・ハウスは、パンデミック以前は、エリザベス女王の冬の避冬地だった。

1862年にヴィクトリア女王が購入したもので、王室の馬車や貴重な陶器などのコレクションが展示されている。だが、サンドリンガムの魅力はむしろ、その公園や庭園のすばらしさ。セント・メアリー・マグダレン教会も見逃せない。

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ケンジントン宮殿

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現在もウィリアム王子やキャサリン妃など、一部の王室メンバーが住んでいるケンジントン宮殿。photo:Abaca

かつてはマーガレット王女の住まいであり、1997年に悲劇的な死を遂げるまで、ダイアナ妃のロンドンでの住居となっていた17世紀の邸宅。邸内にはいくつもの素晴らしいアパルトメントがあり、その一部は、現在もウィリアム王子やキャサリン妃などのロイヤルファミリーの一員の住まいになっている。

エリザベス女王のドレスや、ダイアナ妃の象徴的な衣装など、何世紀にもわたって受け継がれてきたセレモニー・ドレスの企画展も見逃せない。

texte : Laurence Dubreuil (madame.lefigaro.fr)

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