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イタリア王室の美しき後継者、ヴィットーリア王女の横顔。
Culture 2022.01.15
フランス女優のクロティルド・クローと旧イタリア王族・サヴォイア家エマヌエーレ・フィリベルト皇太子の長女ヴィットーリア・ディ・サヴォイア。イタリア王位請求者である彼女はインフルエンサーでもある。昨年末に18歳を迎え成人となったのを機に、彼女の経歴と並々ならぬ運命を写真で振り返ってみよう。
フランス女優のクロティルド・クローの長女ヴィットーリアはイタリア王位請求者。誕生日を機に、彼女の並々ならぬ運命を振り返る。（ instagram@vittoria.disavoiaのスクリーンショット）
彼女の名前にピンとこない人は多いかもしれないが、そのプロフィールは誰の注目を引くにも値する。
12月28日に18歳になったばかりのヴィットーリア・ディ・サヴォイアは、1000年以来、初のイタリア王室の女性継承者である。旧イタリア王族・サヴォイア家エマヌエーレ・フィリベルトとフランス女優クロティルド・クローの長女である彼女に与えられた誉れ高い地位だ。
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「人生は駆け足で過ぎていく」
「君の夢がすべてかないますように。それらを追い続ける勇気と共に歩みますように…愛する娘よ、18歳の誕生日おめでとう」と彼女の父親はインスタグラムに投稿した。そして“ロックンロール・プリンセス”と名付けた彼女の成長をつづる写真が続く。幼いころの白いスモック姿、ティーンエージャー時代のしかめ面、そしてディオールのエンパイアドレスを着たフォトシュートなどなどだ。
「人生は駆け足で過ぎていく。フルスピードで。あなたはもう18歳。ベルナノスが言ったように、未来は受け入れるものではないわ。創り上げていくものよ」と母親のクロティルド・クローはインスタグラムのストーリーにアップした。「生きることを最も美しい言葉で言い換えるなら、それは詩。これを忘れずに自分の道を進んで行って［…］あなたを抱きしめるためなら、愛していると伝えるためなら、世界の果てまで、どんな風に立ち向かってでも行くわ。どんな時でも」
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革命的な称号
2年前、彼女の祖父であるヴィットーリオ・エマヌエーレ・ディ・サヴォイアは、誕生日に先駆けて特別なプレゼントを彼女に贈った。サヴォイア侯爵であり、ナポリ公であり、サヴォイア家直系相続人である彼は、王室の継承者は男性に限定されるという中世以来の法律を変更すると公式文書で記したのだ。「祖父からの最高のプレゼントだったわ」とヴィットーリア王女は昨年5月、ニューヨーク・タイムス紙に明かした。
イタリアでは、王がムッソリーニを支持したことで75年前に君主制が廃止された。復古は現実的でないにしても、この称号を与えられたことにより、ヴィットーリアは外国で行われる王室の式典に王位の代表として出席することができるようになる。母親のクロティルド・クローにとって誉れ高いことだ。「歴史上の大きな出来事です」と男女平等権のパイオニアである娘について誇らしげに語っている。
2020年3月、ヴィットーリア王女はカリニャーノ王妃とイブレア侯爵の称号も得た。しかしコロナ禍で全ての即位の式典は延期となってしまった。「私の役目はサヴォイア家の価値観を守り、君主制勲章に従い、それを通して行う慈善活動を継承していくことです」と彼女は2021年4月にフォーブス誌に語っている。
彼女の地位は名義上だけのものだが、王位継承については従兄弟であるサヴォイア＝アオスタ家のアイモーネ王子や数人の王政主義者が異議を唱えている。
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未来のクリック王女？
今のところ、ヴィットーリア・ディ・サヴォイアは王位のことは気にせず勉強に励んでいる。2021年7月、フランスの大学入学資格であるバカロレア資格を優秀な成績で合格した。リヨン市のディアゴナル高校の生徒団体、“Bac 2021 égalitaire（平等なバカロレア2021）”のメンバーである彼女は、コロナ禍ではバカロレアの資格を年度末ではなく、学年度中に行われるテストの結果によって得られるよう2021年3月18日にフランスのジャン=ミシェル・ブランケール教育相に手紙を送った。
現在ロンドン居住中の彼女はSNSでの活動が活発で、6万5000人以上のフォロワーを持つ。自分が注目している事柄や、写真、音楽、そして特にファッションに関して投稿を続けている。イタリアのアミーカ誌からは「シャルロット・カシラギに続く新ミレニアム・プリンセス」という称号が与えられたほどだ。
しかし“ロイヤル・インフルエンサー”はSNSの危険、特に「美」に関する発言の危険性を自覚しているようで、距離を保つこともわきまえている。「知性のない美しさは退屈だし、謙虚さがない知性は不愉快なもの」とフォーブス誌に語っている。
「重要なのはバランスを見つけること。柔軟で自由な精神を広げるために役に立ちたいと思っています」とも語る。「メディアはある日あなたを愛していても、次の日は嫌悪するかもしれない。両親は明るい未来を実現するため頑張ることを教えてくれた」と付け加えた。
text: La Rédaction (madame.lefigaro.fr)
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