チャールズ3世、ガンに罹患。イギリスメディアの反応は?

Culture 2024.02.06

夜遅くに発表された、国王チャールズ3世の健康に関するニュースは、イギリスとイギリスの各紙を揺るがした。イギリス国内の反応を見てみよう。

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ザ・ロンドン・クリニックを後にするチャールズ3世とカミラ王妃。photography: Mark Cuthbert / UK Press via Getty Images

「国王がガンに罹患した」と『デイリー・メール』と『ザ・タイムズ』が大見出しで報じた。この重大なニュースには華やかさは必要ない。この発表はイギリスの全ニュースサイトで大きく取り上げられている。「国王の健康に向けた戦い」という見出しで、『デイリー・ミラー』が報じている。バッキンガム宮殿は夜の初めに発表したが、国王チャールズ3世はがんの詳しい内容は明らかにされていない。『ザ・サン』は、「前立腺検査の際に発見された」と報じている。

家族の連帯感

発表直後、国王チャールズ3世の周りの人々に関する記事が急増し、内部の諍いはあるにしても、国王の側で結束している。『ザ・サン』は「ハリー王子が父の診断後、英国に向かう」との見出しで報じた。「がんの治療中に国王チャールズ3世に代わることができる7人の王室のメンバー」という『デイリー・ミラー』の見出しもあった。そして、心配をほのめかす言葉を忘れずに、「国王、どうか早く回復してください。国はあなたを必要としています」と、サラ・ヴァイン記者が『デイリー・メール』に寄せた社説には書かれていた。

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【画像】写真で見る国王チャールズ3世の生涯

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エディンバラ公フィリップ殿下エリザベス女王の息子であるチャールズ皇太子は、1948年11月14日にロンドンで生まれた。(1949年7月18日)

photography: Abaca

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小さな王子はバッキンガム宮殿の庭園で愛情をたっぷり受けた子ども時代を過ごした。(ロンドン、1950年11月22日)

photography: Abaca

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1950年8月15日、チャールズ皇太子の妹であるアン王女が誕生。(クラレンス・ハウス、1951年7月15日)

photography: Getty Images

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国王ジョージ6世と孫が、バッキンガム宮殿でチャールズ皇太子の3歳の誕生日を祝う。(ロンドン、1951年11月14日)

photography: Abaca

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一家は王室の休暇で定期的にスコットランドのバルモラル城へ。(チャールズ皇太子とエリザベス女王、1952年9月28日)

photography: Getty Images

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城の庭園で歓談するチャールズ皇太子と妹のアン王女。(バルモラル、1952年9月28日)

photography: Getty Images

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両親のフィリップ殿下とエリザベス女王の優しい眼差しの下で。(バルモラル、1952年9月28日)

photography: Getty Images

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1953年、当時4歳だったチャールズ皇太子は、母である新エリザベス女王の戴冠式に出席。(ロンドン、6月2日)

photography: Getty Images

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パディントン駅に到着した若き後継者と妹。(ロンドン、1960年8月6日)

photography: Getty Images

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王子はスコットランドのゴードンストゥーンにある寄宿学校に通っていたが、そこで同級生にいじめを受けていたという噂があった。この噂は「ザ・クラウン」シリーズのエピソードのひとつに発展したが、英国女王はそれを好まなかった。(エルジン、1962年5月2日)

photography: Getty Images

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大好きなポロの試合の後、チャールズ皇太子は父エディンバラ公からカップを受け取った。(リトル・バドワース、1967年8月15日)

photography: Getty Images

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ウィンザー城で母親とポーズをとるチャールズ皇太子。(1969年6月17日)

photography: Getty Images

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エリザベス女王は、フィリップ殿下よりも長男に常に近い存在だった。(ウィンザー、1969年6月20日)

photography: Getty Images

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女王によるチャールズ皇太子への戴冠。イギリスのテレビで放映された式典では、エリザベス女王がケルナーフォン城で「プリンス・オブ・ウェールズ」の王冠を贈呈した。また、チェスター伯爵、コーンウォール公爵、ロシー公爵の称号も継承した。(1969年7月1日)

photography: Abaca

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英国王室の伝統では、チャールズ皇太子は海軍と英国空軍に所属することになっている。(ヨービルトン、1972年10月20日)

photography: Getty Images

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ケンブリッジ大学2年の時、チャールズ皇太子は英国空軍の訓練を受けた。(ヨービルトン、1974年)

photography: Getty Images

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1975年5月28日、チャールズ皇太子はウェストミンスター寺院での式典で、最も名誉あるバース勲章のグランド・マスターに任命された。

photography: Getty Images

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カミラ・パーカー・ボウルズの影は、チャールズ皇太子とダイアナ妃の将来の結婚にすでにつきまとっていた。(ロンドン、1979年)

photography: Getty Images

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まだ王室の義務がないため、チャールズ皇太子はしばしばウィンドサーフィンなどのスポーツに熱中した。(1980年1月1日)

photography: Getty Images

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1970年代、チャールズ皇太子はダイアナ・スペンサーの姉であるレディ・サラと短い交際関係にあった。1980年7月30日、ダイアナ妃がポロの試合で皇太子と再会した。(ロンドン、1981年2月24日)

photography: Getty Images

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その1年後、結婚式の数週間前、ダイアナ妃は初めてアスコット競馬に参加した(1981年6月19日)

photography: Getty Images

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1981年、ダイアナ妃は未来の国王とカミラの不倫を知らされ、結婚をキャンセルしようと考えた。(ラドロー、1980年)

photography: Getty Images

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それでもふたりは1981年7月29日に結婚した。その日、ロンドンのセント・ポール大聖堂で行われた結婚式を見ようと、約7億5千万人の視聴者がテレビ画面に押し寄せた。

photography: Getty Images

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1982年6月21日、ウィリアム王子アーサー・フィリップ・ルイ・ウィンザーが誕生。(ロンドン、1982年6月22日)

photography: Abaca

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同時期、チャールズ皇太子はフランスを訪れ、フランソワ・ミッテラン大統領と会談した。(ノルマンディー、1982年6月)

photography: Getty Images

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ケンジントン宮殿の庭園で、すでに父親からスポーツの楽しさを教わっていたウィリアム王子。(ロンドン、1984年6月12日)

photography: Abaca

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1984年9月15日、次男のハリー王子が誕生。小さな一家は、王室のスペイン邸宅であるマリヴェント宮殿で過ごすこともあった。(1987年8月)

photography: Abaca

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皇太子となったチャールズ皇太子は、1988年にカロリーヌ・ド・モナコとモナコのホテル、シャンボールで過ごしたときのように、公式訪問に多くの時間を費やすようになった。

photography: Getty Images

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ルーヴル美術館のピラミッドの前で瞑想する元フランス文化大臣ジャック・ラングと。(パリ、1988年11月10日)

photography: Getty Images

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コーンウォール公爵もノートルダム大聖堂前での11月11日の記念式典に参加した。(パリ、1988年11月11日)

photography: Getty Images

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エリザベス女王の息子は、スパイス・ガールズとの出会いを忘れることはないだろう。この時、ジンジャー・スパイスことジェリ・ハリウェルが皇太子のお尻に触れたらしい。(マンチェスター、1997年5月9日)

photography: Abaca

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バルモラル城近くで自然散策を楽しむチャールズ皇太子と息子のハリー王子とウィリアム王子。チャールズ皇太子は1992年にダイアナ妃と別居した。(バルモラル城、1997年8月16日)

photography: Getty Images

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ダイアナ妃は1997年8月31日に交通事故で死去。数日後、アルソープでのセレモニーで埋葬された。(1997年9月6日)

photography: Getty Images

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スイスの山々でスキーを楽しむチャールズ皇太子とその息子たち、そして姪のザラ・フィリップス。(クロスタース・セルネウス、1998年1月2日)

photography: Getty Images

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帽子を裏返しに被るチャールズ皇太子。(ジャマイカ、キングストン、2000年2月2日)

photography: Abaca

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チャールズ皇太子、ウィリアム王子、フィリップ殿下とエリザベス女王。(ロンドン、2003年6月2日)

photography: Getty Images

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イングランド王位継承者は2005年4月9日、後にコーンウォール公爵夫人となるカミラ夫人と結婚。(ウィンザー、2005年4月9日)

photography: Abaca

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海外訪問中、ふたりは愉快なおふざけで笑顔をもたらしている。(アルシ、タンザニア、2011年11月9日)

photography: Getty Images

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ダライ・ラマの揺るぎない支持者であるチャールズ皇太子は、長年にわたりチベットの指導者と親しい間柄にある。再会を果たしたふたりのレアな友好的なやりとり。(ロンドン、2012年6月20日)

photography: Getty Images

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エリザベス女王の息子チャールズ皇太子はまた、バッキンガム宮殿にいる間、スーパーモデルのカーラ・デルヴィーニュを含む多くの有名人に会ってきた。(ロンドン、2013年7月9日)

photography: Abaca

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毎年恒例、女王の誕生日を祝うパレード「トゥルーピング・ザ・カラー」にロイヤルファミリーとともに出席した。(ロンドン、2014年6月14日)

photography: Getty Images

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公式訪問はいつも計画通りにいくとは限らない。ここでチャールズ皇太子はワシに目を突かれそうになった。(キングス・リン、2015年7月29日)

photography: Getty Images

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即位を待つ間、象の子どもに絵を描くことなど、チャールズ皇太子は奇妙な活動に没頭した。(インド・ニューデリー、2017年8月11日)

photography: Getty Images

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義理の娘メーガン・マークルをセント・ジョージ礼拝堂のバージンロードに導くチャールズ皇太子。そこで彼女は次男のハリー王子と結婚した。(ウィンザー、2018年5月19日)

photography: Abaca

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2022年9月8日、母エリザベス2世の死去に伴い、チャールズ3世が国王となった。(ロンドン、2022年9月19日)

photography: Abaca

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チャールズ3世は5月6日に正式に国王に即位。妻のカミラ夫人が王妃に即位した。(投稿日:2023年4月28日)

Instagram/@theroyalfamily

text: Par VD (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

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