英国王室の愛すべきいたずらっ子、8歳になったルイ王子の物語。

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4月23日に8歳の誕生日を迎えた彼は、ウィリアム皇太子夫妻の子どもたちの中でも、すでに「最も予測不能な存在」として存在感を放っている。バルコニーで見せるおどけた表情、あふれるエネルギー、そして移り変わる君主制の中で、まだ定まりきらない立ち位置。英国中の視線を集めながら成長を続ける、この次男の素顔に迫る。


兄のジョージ王子と姉のシャーロット王女は、彼とは全く異なる気質の持ち主だ。キャサリン皇太子妃とウィリアム皇太子の末っ子で、この4月23日に8歳の誕生日を迎えたルイ王子は、幼い頃からきょうだいの中で最もお茶目で、恐れ知らず、そして予測不能なキャラクターとしてその存在感を示してきた。水曜日に母親であるキャサリン皇太子妃がSNSで公開した最新のポートレートも、彼のそんな性格を雄弁に物語っている。家族旅行中のコーンウォールで撮影されたこの写真は、ウィリアム皇太子一家の公式ポートレートを何度も手掛けてきた、一家と親交の深い写真家マット・ポーティアスによるものだ。

しかし、兄や姉がこれまで見せてきた「お行儀の良い」イメージとはほど遠く、ここに写るルイ王子はまさに彼らしさ全開だ。風に吹かれた髪、ボートの船体によじ登る姿、ニットのセーターを身にまとい、顔にはうっすらと切り傷まで見える。それはほんの些細なディテールにすぎないかもしれないが、転んでもすぐに立ち上がり、何事もなかったかのように走り出す。そんな小さな冒険家、やんちゃな子どもらしさを際立たせている。王室の子どもと聞いて思い浮かべるような、固定化されたイメージとは対極にある存在だ。初めて公の場に姿を見せて以来、ルイ王子は一貫して“型にはまらない子ども”として映り続けている。

王位継承順位第4位

2018年4月23日午前11時1分、ロンドンのセント・メアリーズ病院で誕生したルイ・アーサー・チャールズ。彼は、国王チャールズ3世の息子であるウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃の間に生まれた第3子にあたる。その日、出産からわずか数時間後には、伝統に従い祝砲が鳴り響き、教会の鐘がその誕生を告げた。兄のジョージ王子や姉のシャーロット王女のときと同様に、この慶事は王室ファンの間で熱狂的に待ち望まれ、病院前には多くの人々が集まり、街のニューススタンドも最新情報を求める人々であふれかえった。そして名前が発表されると、その選択には深い意味が込められていることが明らかになる。王室公式サイトによれば、両親はウィリアム皇太子の大叔父にあたるルイス・マウントバッテン卿への敬意を表してこの名を選んだという。マウントバッテン卿はウィンザー家の歴史において重要な人物であったが、1979年にアイルランド共和軍(IRA)によって暗殺されたことで知られている。またこの名は、祖父であるチャールズ国王(エリザベス女王の息子)のミドルネームのひとつでもあり、王室の系譜と家族のつながりをさりげなく示すものとなっている。

こうして王位継承の序列の中で、この幼い男の子の立場はすでに明確に定まっている。イギリス王位継承順位では第4位に位置し、父ウィリアム皇太子、2013年生まれの兄ジョージ王子、2015年生まれの姉シャーロット王女に次ぐ存在となる。ただし、この順位は数十年前であれば異なっていた可能性がある。2013年に制定された王位継承法により、王室における男性優位の原則は撤廃された。そのため、シャーロット王女は弟より先に生まれた立場を保持し、弟であるルイ王子よりも上位の継承順位にとどまっている。

「叔父と同じ運命をたどる?」

ルイ王子はまだ、王室の階層が生み出す繊細なバランスが現実に何を意味するのかを理解できる年齢ではない。しかし王室伝記作家ティナ・ブラウンが2023年3月24日、イギリスのプラットフォーム「サブスタック」の記事で指摘したように、「次男・次女たちの将来」をめぐる問題は、今なお極めて現実的なテーマとして存在している。なぜなら、将来の王位が約束された直系の後継者であるジョージ王子とは異なり、ルイ王子は“年上の兄姉の陰に立つことが宿命づけられた世代”に属しているからだ。そこから自然と思い起こされるのが、叔父ハリー王子の存在である。ハリー王子は自叙伝『Spare(原題)』(2023年)の中で、兄の存在のもとで「スペア(予備)」として扱われる立場に長く葛藤していたことを明かしている。ブラウン氏は記事の中で、ウィリアム皇太子は年少のふたりの子どもたちの将来に特に注意を払っていると述べる。また、彼女によれば皇太子は、シャーロット王女とルイ王子が経済的な面も含めた十分な準備を整えたうえで、ハリー王子のように、脇役という役割に閉じ込められていると感じながら育つのではなく、自立した人生を歩めるように望んでいるという。

将来についてのさまざまな憶測はさておき、ルイ王子は今、その年齢だからこそ許される特権、つまり「子どもであること」を存分に謳歌している。そして、その姿こそがイギリス国民だけでなく、世界中の人々を惹きつけてやまない理由なのかもしれない。例えば思い出されるのは、2022年6月に行われたエリザベス女王の即位70周年(プラチナ・ジュビリー)のシーンだ。寸分の狂いもないプロトコルに従い式典が次々と進む中、幼い王子はいたずら心からなのか、それとも単なる無邪気さなのか、変顔をしたり、祝賀飛行の爆音に耳をふさいだり、母キャサリン皇太子妃を困らせるように舌を出したりしていた。厳格に統制された儀式とは対照的なその振る舞いは、ときに不敬とも受け取られかねないほど率直で、むしろだからこそ強い印象を残した。規律に縛られた王室という世界の中で、まだ「子どもとしての自由」をそのまま体現している存在。そのイメージを、人々の記憶に深く刻み込むことになったのである。

しかし、こうした広く拡散されるおちゃめな瞬間の裏側で、幼い王子の日常は慎重に管理されている。ロンドンのケンジントン宮殿と、ノーフォークにある家族の邸宅アンマーホールで幼少期を過ごしたのち、ルイ王子は2021年にウィルコックス・ナーサリー・スクールへ入学した。その翌年、ウィリアム皇太子一家がウィンザーのアデレード・コテージに移ると、彼は兄ジョージ王子、姉シャーロット王女とともにバークシャーにあるランブルック・スクールへ転校する。この進路は、「普通の子どもとしての日常」をできるだけ守るためのものだ。読み書きや計算を学び、他の子どもたちと同じように成長していく。そんな、ごく当たり前の幼少期を保つための選択である。

From madameFIGARO.fr

※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

  • text: Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi