四柱推命で読み解く2024年の下半期と、開運アクションは？

発祥の地や占い方が違えば、やはり結果も違う？そんな素朴な疑問から、世界各国の歴史ある占いで、下半期の日本や世界の情勢をみてもらった。今回は、占星術師・心理テストクリエイターの阿雅佐による四柱推命編。

Four Pillars of Destiny ［ 四柱推命 ］

発祥地・国：中国

中国で陰陽五行説をもとにして生まれた、人の命運を推察する方法。起源は紀元前1400〜1300年頃、殷時代の「甲骨文」といわれるが、12世紀南宋時代の徐居易（徐子平）の書が現存する最古の文献となるので彼が祖とされる。占い方は、生年月日時を「干」と「支」で表した「年柱」「月柱」「日柱」「時柱」の4つの柱をもとに命式という表を作成し、四柱の干支（十干・十二支）を陰陽五行説にあてはめ分類して、その人の本質や運命を読み解く。

まっすぐ伸びる" 樹木"を思わせる一年に。

四柱推命では2024年の立春から「甲辰（きのえたつ）」の年に入りました。とはいえ、立春から大胆に運気が変わるのではなく、前年の余韻を反映しながら徐々に運気が移っていくので、下半期に入りようやく「甲辰」らしい傾向が本格化していきます。

「 甲」は樹木の象徴。大地に根を張り天に向かってすくすくと伸びる樹木は、「まっすぐ」や「向上心」を表します。そのことから今年は、エネルギーに満ちあふれた成長のパワーがある年と言えるでしょう。また「甲」は十干のいちばん初めにあたるので、新しいスタートの年でもあります。一方、「辰」は干支の中で唯一の架空動物で、神秘性のある格の高い生き物。西洋の悪役的なドラゴンとは異なり縁起がいい。このふたつがドッキングするため、2024年はダイナミックな転換期。「刷新」「想定外」「革命的」といった表現がぴったりです。また「辰」は、振動を起こす、揺るがすといった意味合いもあることから、自然を揺るがす竜巻や雷のような勢いがあり、なんでもスケールが大きく、強引な展開となることも。社会情勢から自然界の現象、人と人との関わりなどがダイナミックに変化していきそうです。現状を刷新して新しいことを始める、準備してきたことが形になっていく一年に。

昨年までは社会的にも個人的にも停滞や迷いがある状況だったものの、今年は組織や個人単位でも主張が強まり、いままでグレーゾーンだったところに真正面から切り込む、明白にしようという流れが加速。たとえばイメージ商法や詐欺行為の取り締まりが強まる、業界内の内部告発や自浄作用が進む、政治経済への関心が高まるなどが考えられます。自分で判断するという流れが強まることから、買い物においても消費者の目線が厳しくなり、その製品が作られた背景への意識が高まっていきそう。今後はストーリーがある、作り手の夢や想いが反映された商品がより求められるように。価値観も変わっていくため、真の生きがいや心地良さがこれまで以上に浸透するでしょう。他人から羨まれる成功ではなく、自分のやりがいや多幸感を大事にしようというところに価値観がシフトしていくかもしれません。

樹木は水から力（養分）をもらい成長するもの。過去2年間は水の気。ちょうどコロナ期と重なったため、その時期に抜本的に人生について見直した人も多いかもしれませんが、樹木の気では建設的な検討にツキがあり、客観性がポイントになります。自分の殻を破って、伸びやかに真の人生を楽しむことが大事！周囲から見るとイメチェンしたかのように見られるかもしれませんが、本来の自分の姿に戻るということ。嘘をつかない、人や物に依存しない、推し活のように好きなものをとことん研究するのも運気を上げる行動です。

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【 2024年の開運アクションアドバイス 】

仕事
新しいプロジェクトを始めたり、準備してきたことを稼働する。孤軍奮闘ではなく協働して合理的に進める。絵空事にせず自分を信じて迷わずチャレンジ！異業種コラボもおすすめ。

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お金
投資ブームだがその流れに飲まれずに、自分の頭で考えて判断すること。エビデンスをチェックすることで判断力が鈍りにくくなる。経済についてさらに学ぶこと。

ファッション
誰かと同じではなく、マナーやTPOは守りつつも自分に似合うもの、着たいものをトレンドに左右されずに着る。グリーンのアイテムを身に着けるのも開運アクション。

運気を上げる物・コト・場所

●観葉植物 　●花を飾る、植える　 ●植物園
●自然豊かな場所　 ●空気の澄んだ場所

＊「フィガロジャポン」2024年8月号より抜粋
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