ウィリアム皇太子、雑誌の表紙を飾った肖像写真が物議。

Culture

タトラー誌は5月7日発売の最新号の表紙を公開した。表紙を飾るのはナイジェリア人アーティストのオルウォレ・オモフェミによるウィリアム皇太子の肖像画だ。

ウィリアム皇太子の新しい肖像画が公開された。鮮やかな黄色をバックに、英国王位継承者の顔がタトラー最新号の表紙を飾ったのだ。5月7日に発売予定の最新号の表紙を手掛けたのはナイジェリア人アーティストのオルウォレ・オモフェミだ。実のところ同アーティストは4年前にも同誌の依頼を受け、エリザベス女王のプラチナ・ジュビリー記念の肖像画を制作している。女王が2022年9月8日に逝去する数か月前のことであった。そして今回はチャールズ3世国王の長男の肖像画を手がけた。

この表紙はたちまちネットで話題になった。多くの人々がXでコメントしたのは実物との違いについてだ。それは、肖像画には髪が描き足されているという点である。「もうない髪がある。今のウィリアムは禿げているのに」と、イーロン・マスク所有のSNS上でコメントが書き込まれた。「この写真は過剰に修正されている」、「かつらをかぶせて顔をツルツルにした“ウィリー”を売り込もうとしている」「トルコに行って植毛した?」等々、他にも肖像画を揶揄するコメントが続いた。

賞賛する声

新しい肖像画に疑問を呈するコメントがある一方で、作品を賞賛する声も多い。
「なんて美しい絵なのだろう! アーティストに賛辞を送りたい」、「素晴らしい肖像画だ」、「並外れた才能だ! 目の表現がとても見事」などのコメントがインスタグラムに寄せられた。肖像画が賛否を呼ぶのはそれほど珍しいことではない。ウィリアム皇太子が肖像画を依頼することは珍しいが、チャールズ3世国王はもっと頻繁にオーダーしている。2024年には、国王として初の公式肖像画を公開している。これはアーティストのジョナサン・ヨーが制作したものであった。現代美術愛好家でもある国王は、この画家の作風にほれ込んだのだ。

しかしながら、王室のファンはこの芸術的選択に戸惑った。「失礼を承知で言うが、この肖像画はとても陰鬱だ」、「ひどい! まるで血の海」等のコメントがSNSに書き込まれ、国王の姿を地獄のサタンや、大魔王のキャラクター、ヴィーゴ・フォン・ホンブルク・ドイチェンドルフになぞらえる人もいた。「私はイギリス王室もこの国も愛しているけれど、この絵は1世紀にわたる植民地主義によって君主制が血に染まった手を持っていることを示しているように感じる」と、ある女性ユーザーは感想を述べた。「これは邪悪で残虐な帝国君主制の終焉を示す完璧なイメージだ。なんと詩的なのだろう」とのコメントもあった。もちろん、こうした芸術的ビジョンを、すべての人が共有しているわけではない。

From madameFIGARO.fr

※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

  • text: Leonie Dutrievoz (madame.lefigaro.fr)