ジェフ・ベゾスとローレン・サンチェス、METガラへの驚異的な出資額が明らかに。
METガラ 2026は、5月4日(月)にニューヨークで開催された。今年メインスポンサーとなったのがジェフ・ベゾスとローレン・サンチェス夫妻。その出資額が報じられる一方でこうした支援のやり方に困惑の声も広がっている。
メット・ガラ2026は開催の数ヶ月前からボイコットの呼びかけが相次いでいた。そして開催直前になり、メディア「ページ・シックス」は火に油を注ぐような記事を掲載した。今回、問題になっていたのはメット・ガラのテーマ(「コスチューム・アート」)自体ではなく、スポンサーシップのあり方だった。昨年11月17日、ファッション界で最高におしゃれともいえるイベントであるMETガラの組織委員会は、「ヴォーグ」誌を発行するコンデ・ナスト社やサンローランのメゾンと並び、ジェフ・ベゾスとローレン・サンチェス夫妻を今年のメインスポンサーとすることを発表した。

ページ・シックスによれば、夫妻はそのために高額の資金を用意し、少なくとも1千万ドルを提供した。IT系富豪としては前代未聞の額だ。「ベゾス夫妻はステータス、富、スタイルの面において、現代の『アメリカン・ドリーム』の体現者です」とヴォーグ誌元編集長のウィリアム・ノリッジは同メディアに語った。「これみよがしにお金を使い、アナ・ウィンターの承認『AWOK(Anna Wintour Okay)』も得ています」
夫妻のメインスポンサー就任発表直後から疑問を呈する声が上がった。トランプ米大統領と親密なことを指摘してイベントのボイコットを呼びかける人もいた。1994年にジェフ・ベゾスが設立したアマゾンが移民取締当局ICEに協力していることを非難する声もあった。ニューヨーク市長がメット・ガラに参加することは数十年にわたる伝統だったが、現在のゾーラン・マムダニ市長は欠席の意向を明らかにした。
心が張り裂けそう
開催直前になっても騒ぎは収まらなかった。かつてヴォーグ誌で特別イベントオーガナイザーを務め、同イベントの運営を10年以上手がけたことで知られるステファニー・ウィンストン・ウォルコフは、「以前ならばメット・ガラのようなイベント、あるいは『ヴォーグ』誌のページに載ることさえ、容易なことではありませんでした。影響力や仕事、インパクトが認められて徐々に入り込んでいく世界でした。お金では買えない、評価を得た誇らしさがそこにはありました」と言うと、「ここは以前、クリエイターやミューズ、そしてファッションを裏で支えるアートを讃える場でした。(中略)ですがいまではそれが曖昧になっているようです」と苦々しく付け加えた。
「心が張り裂けそうだ。お金を出せばアナに近づき、メットに入れてもらえるということだからね」とメット・ガラの常連のひとりは、かつてエリートにしか許されなかった世界に金さえあれば入り込める時代になったことを嘆いた。今年のメット・ガラは緊張感に満ちていた。
From madameFIGARO.fr
※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
- text: Louise Ginies (madame.lefigaro.fr)