トム・クルーズ、64歳とは思えぬ鍛えられた身体で雑誌の表紙を飾る。
日本では2026年10月9日(金)に全国ロードショー公開予定の映画『DIGGER/ディガー』に出演するトム・クルーズは、アメリカ版「GQ」誌のインタビューに応じ、めったに語ることのない自身について打ち明けた。

トム・クルーズは、メディアで注目を集めるスターであるよりも、スクリーンで輝くスターであることを好んでいる。そんな彼が、9月15日(火)、アメリカ版「GQ」誌のインタビューに応じ、胸の内を語った。アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の映画『DIGGER/ディガー』が公開されるのを前に、こうした貴重なインタビューに加え、スターは写真家マリオ・ソレンティのカメラの前でポーズも披露した。雑誌の表紙では、シャツの前を開けて胸元をあらわにし、片手をベルトのバックルに、もう片方の手を乱れた髪に置いている。別の写真では、ウエスタンブーツを履き、袖をまくったTシャツから筋肉をのぞかせている。
アクション映画のスターにふさわしく、トム・クルーズは、猛スピードで走る赤いバイクにまたがってポーズを取らずにはいられなかった。さらに、街中でファンたちに写真を撮られながら人混みの中に立つ姿や、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームの有名な星形プレートの上を歩く姿も披露している。インタビューの冒頭で「GQ」誌に語った次の言葉を、まさに体現するような写真撮影である。「私は映画を作っているんじゃない。私が映画そのものなんだ。」トム・クルーズはスターであり、同世代を代表する俳優の中でも、とりわけ偉大な存在のひとりである(インタビューではブラッド・ピットについても「偉大な俳優だ」と語っている)。本人もそれを自覚し、堂々と受け入れている。実際、雑誌の表紙に添えられた見出しも、彼の圧倒的な存在感を強調している。そこにあるのは、副題もフルネームもない、ただ「トム。」という一言だけだ。
「自分のキャリアで最も困難な役柄」
『DIGGER/ディガー』は、トム・クルーズが世界の破滅を引き起こす石油王を演じ、その破局を前に人類の救世主になろうとするブラックコメディである。64歳の俳優は、「GQ」誌のインタビューで、この役柄が自身のキャリア全体の中で最も困難な役柄だったと、ためらうことなく語った。とはいえ、彼はこれまでにも、高さ518メートルの場所からぶら下がりながら超高層ビルをよじ登ったり、離陸中のエアバスA400Mに体を固定したり、さらには高度2000メートル以上で飛行機の翼につかまったりする姿を見せてきた。
彼が何よりも情熱を注いでいるのは、撮影現場で、カメラの前に立って挑戦することだ。「私の人生を要約するなら、肉体的な意味でも、比喩的な意味でも、崖っぷちに立つのが好きだと言えるでしょう。人生を冒険として捉えているのです。昔からずっとそうしてきました」と、「GQ」誌に語るのは、サイエントロジー教会の信者でもある彼だ。ただし、今回のインタビューではそのことに触れていない。「私はいつも、誰かの人生に単なる脇役として関わるのではなく、もっと深く関わりたいと思ってきました。映画を作りたいと思ったのは、人を本当に知るには、その人と一緒に何かを作り上げることが一番だと、早くから気づいていたからです。」
アクション映画のスターであり、同世代を代表する俳優、そして仕事人間でもあるトム・クルーズは、何も恐れない人物という印象をしばしば与える。どうやら、その印象はあながち間違っていないようだ。「怖いと感じたいと思う瞬間があります。私にはそういう感覚を味わう必要があるんです。でも、恐怖を抱くこと自体は恐れていません。うまく説明できないのですが」と彼は語った。「『よし、リスクはあるけれど、やるしかない』と自分に言い聞かせることを恐れません。また、知らないことを知っているふりをしないよう心がけています。」
さらに、トム・クルーズは死を恐れてはいないと語った後、逆に記者に問いかけた。「死が怖いかって? そうですね、おそらくは。もしバイクで崖から飛び降りることになったら、平静ではいられないでしょう……」と彼は答えた。『ミッション:インポッシブル』シリーズのスターである彼は、続けてこう語った。「誰もがこういうことに向いているわけではないことはよく分かっています。」さすがに、誰もがトム・クルーズのようにできるわけではない……。
From madameFIGARO.fr
※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
- text: Leonie Dutrievoz (madame.lefigaro.fr)
- translation: Hanae Yamaguchi