ゼンデイヤ、ブリジット・マクロンに座ったまま握手での炎上に賛否両論。

Culture

パリのファッションウィーク中、ルイ・ヴィトンのショーでゼンデイヤはフランスの大統領夫人ブリジット・マクロンと鉢合わせをした。その際のブリジット夫人への対応を巡って、ネットで批判を浴びた。

2026年10月6日、パリ・ファッションウィークでのルイ・ヴィトンのショーに出席したゼンデイヤ。photography: Reynaud Julien/APS-Medias/ABACA

フランスのマクロン大統領の妻はパリ・ファッションウィーク中の10月6日、ルイ・ヴィトンのショーの最前列に姿を見せた。ブリジット夫人は、LVMH会長兼CEOのベルナール・アルノーらと一緒だった。ショーが始まる前の数分間、大統領夫人は客席を回り、招待客一人ひとりと挨拶した。

ブリジット夫人はセレブたちとも親しく、ルイ・ヴィトンのメンズコレクションを手がけるファレル・ウィリアムスや、BLACKPINKのメンバーのリサのところで立ち話をしている様子が、「パリ・マッチ」誌の公開した動画からうかがえる。次にブリジット夫人は、来場が大変期待されていた別なセレブ、女優のゼンデイヤのもとへ向かった。女優はジーンズに白いトップスの上からボリュームのあるフリル付きジャケットを羽織っていた。ところがゼンデイヤのブリジット夫人への挨拶の仕方がけしからんとネットがざわついた。

映像では、トム・ホランドの妻であるゼンデイヤが椅子に座ったままブリジット夫人と握手している様子がうかがえる。この動画はたちまちネット上で賛否両論を呼び、愛国心に満ちた人を不機嫌にさせ、その他の人たちを面白がらせた。「ファーストレディには立って挨拶して!!!!」と、ある女性ユーザーは憤然と書き込んだ。他にはこんなコメントもあった。「ゼンデイヤは大好きだけれど、これはまさに礼儀がなってないってことかな。アメリカ文化は他の文化圏に比べ、礼儀作法のルールがずっとおおらかなように思う。ファーストレディであろうとなかろうと、相手が立っているなら、こちらも立って挨拶するべき。これは単に礼儀上のルールです」。女優を擁護する声もあった。「ゼンデイヤは不意を突かれたのだと思う。相手が誰なのかさえ知らなかったのでは」とか、「ゼンデイヤが立ち上がる必要はない。彼女のほうが有名だし!」という意見もあった。

それにしてもこれは失礼な態度だったのだろうか。それともネットがおおげさに騒ぎ立てているだけなのか。礼儀作法の観点からは、挨拶する際に立ち上がることが心遣いの表れとして好ましいとされるだろうが、義務ではない。実際のところ、ゼンデイヤはブリジット夫人と自然な感じで握手を交わし、笑顔で相手の目を見つめている。この数秒間のやり取りのどこにも、相手を軽蔑しているような素振りもない。そもそもこのアメリカ人女優は横柄な振る舞いで知られているわけではない。ショー会場の熱気のなかで行われたごくありふれた仕草がSNSでの論争を招いたというわけだ。

ファッションウィーク VS 学生デモ

ネットでは別な観点からのコメントもある。現在、学生デモがフランス全土に広がるなかで、ブリジット夫人がファッションショーにやってきたことの是非だ。「その間にもフランスは燃えている」とか、「表では学生デモが行われているというのに、元教師がファッションショーにいるとは」のコメントが見られた。9月中旬からパリ周辺地域の公教育制度における学校環境の悪化を訴える大規模な高校生運動が起こり、フランス全土、そして大学にまで飛び火している。内務省によると、10月6日にフランス国内で256,000人がデモに参加した。デモによっては複数の負傷者も出ている。

From madameFIGARO.fr

※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

  • text: L.M. (madame.lefigaro.fr)