アイコンバッグに宿る、ものづくりのものがたり。持つ人をチアアップする、バーバリーの「ローラバッグ」。

Fashion 2023.02.25

1835年にイングランドに生まれ、地元の服地商で働いたのち、若干21歳にして「バーバリー」1号店をオープンした創業者のトーマス・バーバリー。「衣服は人々を天候から守るべきもの」と考えていた彼は、1879年にギャバジンを考案。通気性に優れた素材である一方、高い撥水性や耐久性をもっており、重く着心地の悪かった従来のレインウェアに革命をもたらした。雨の多い英国において、軽く快適なレインウェアは誰もが待ち望んでいたアイテムだったのだ。

その後、探検家やパイロットがまとう過酷な自然環境下でのウェアとしてもギャバジンは大活躍。第一次世界大戦中には、英国軍のためにギャバジンを使ったトレンチコートが誕生する。あまりにも有名な定番アウターは、軍用品を吊るすためのエポレットや戦闘中の衝撃から身を守るガンフラップなど、兵士のための機能を凝縮してデザインされたものだったのだ。以来、機能性とデザイン性を備えたバーバリーのウェアは世界的な支持を獲得。1990年には英国王室御用達の称号も受けている。

デジタルの活用やサステナビリティへの配慮、LGBTQ＋へのサポートなど、時代の先をゆく取り組みをラグジュアリーブランドとしていち早く導入してきたバーバリー。先見の明や広い視野をもっていたことで知られる創業者のスピリットは現在も息づいている。

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リュクスだけどカジュアル、現代の女性に寄り添う「ローラバッグ」。

デビュー時から発売されている人気定番モデル。バッグ「キルティングレザースモールローラバッグ」（H13×W23×D6cm）¥264,000/バーバリー（バーバリー・ジャパン）

「ローラバッグ」は2019年秋冬コレクションのランウェイで初登場したバッグ。大きなフラップ、かっちりしすぎないソフトなフォルム、バーバリーチェックをモダンに表現したキルティング、創業者のイニシャルを象った「TB」モノグラムのメタルパーツ、チェーンストラップが特徴的な、made in Italyのアイコンバッグだ。

上質なレザーや職人たちの手作業によってうまれる美しいフォルムとディテールなど、真摯なものづくりの賜物でありながら、クロスボティやショルダーバッグとして楽しめるカジュアル感を備えているのが「ローラバッグ」の魅力。誕生以来、アクティブな現代女性に寄り添いエンパワーメントするバッグとして、さまざまなバリエーションが発表されている。

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