ザラ×キャラメルのコラボ第2弾、ポップアップも開催。エヴァ・カラヤニスが語る英国らしさと自由な服づくり。
ロンドン発の子ども服ブランド、キャラメルとザラによるコラボレーションの第2弾が登場する。今年6月に発売された第1弾に続き、10月27日から展開される「CHAPTER TWO」では、秋冬らしい温かな素材と深みのある色使いを取り入れ、キャラメルの世界観をさらに豊かに表現している。今季の着想源は、伝統的な英国のスクールユニフォーム。コーデュロイやニット、チェックや花柄など、おなじみの要素を意外性のある配色やプロポーションで再解釈している。得意のキッズウェアに加え、ウィメンズのカプセルコレクションにも注目したい。今回、キャラメルの創業者でクリエイティブディレクターのエヴァ・カラヤニスに、このコレクションに込めた思いを聞いた。

――第1弾にはどのような反響がありましたか?
とても大きな反響がありました。何よりうれしかったのは、世界各地の人々がキャラメルの美意識を自然に受け入れてくれたこと。私たちは25年以上、色やプロポーション、デザインにおいて独自の表現を育んできました。優れたデザインには普遍的な力があり、理解してもらうために流行を追ったり、自分たちの個性を曲げたりする必要はない。その思いを確かめられたコラボレーションでした。
▶︎親子で楽しめるザラ×キャラメルのコラボレーション第一弾。
――第2弾では何を進化させたかったのでしょう? 着想源も教えてください。
第1弾はキャラメルの世界を多くの方に紹介する機会でした。今回はザラとの間に信頼と共通理解が生まれ、もっと自由に表現することができたと思います。着想源は、以前から惹かれていた英国のスクールユニフォーム。実用的で、少し風変わりなプロポーションも魅力です。伝統的なニットやコーデュロイ、チェック、花柄は、意外な色やシルエットで組み合わせてみました。懐かしさはありますが、過去をそのまま再現するのではなく、いまの暮らしに合うように仕上げています。
――印象的なカラーパレットは、どのように決めましたか?




色は私の創作の中心であり、最も直感的な部分。今回は、シナモン、マスタード、ナスのような深い紫、チョコレート、濃紺で温かみを表現し、赤やターコイズをアクセントにしました。子ども服ではあまり使わないような色にも惹かれます。一見合わなそうな色が、美しい調和を生むこともある。洗練とは、ただ控えめなことではなく、どこにささやかな驚きを加えるか、そのさじ加減だと思います。
――素材やディテールで特に大切にしたことは?


生地の品質や持ち味は、シルエットと同じくらい大切です。冬のコーデュロイには、独特の質感や色の深み、着込むほどに変化する風合いがある。ニットでは伝統的な技法を現代的に取り入れ、フェアアイル柄やワッフル編み、柔らかなリブ素材を使いました。重ね着も楽しめます。ただ美しいだけでは不十分。私は、肌に触れたときの感触や動きやすさ、日常になじむことを何より重視しています。
――ご自身が特に気に入っているルックは?

ウィメンズのプリントドレスの上にスカートを重ねたスタイルです。意外性のあるバランスや異なる質感、柄の組み合わせが気に入っています。決められた着方に従うのではなく、着る人が自由に着こなし、自分らしい組み合わせを見つけられる。そんな服に魅力を感じます。
――キャンペーンに子ども、母親、祖母の3世代を登場させた理由は?
私にとって、とても大切なアイデアでした。年長の女性たちは知識や経験、知恵だけでなく、失われつつある伝統や文化、歴史とのつながりも持っています。祖母と孫が言葉を交わし、ともに過ごす時間は、若い世代の視野を広げてくれる。伝えたかったのは、服を譲り渡すことだけではありません。記憶や知識、世界の見方を次の世代へと受け継ぐこと。それこそが、美しい継承の形だと思います。
――ザラとの協業で、新しい発見はありましたか?

キャラメルとザラは規模がまったく違います。だからこそ刺激的でした。私たちがお客様と近い関係の中で育んできた、キャラメル独自の世界観を損なわずに、世界中の人々へ届けられる。なかでもうれしかったのは、厚い信頼と創作の自由を与えてもらえたこと。服だけでなく、キャンペーンやキャスティング、ビジュアルづくりにも関わりました。異なる視点を持つ両者が対話し、互いに新しいものをもたらす。それがよいコラボレーションだと思います。
――今回初めてキャラメルに触れる人に、何を感じてほしいですか?
創業時、私は従来の子ども服のあり方を変えたいと思っていました。その思いは25年以上経ったいまも同じです。キャラメルはトレンドよりも、自分らしい美意識を大切にしています。子どもらしい自由さを損なわず、日常に美しさや洗練をもたらすこと。自然に着られて、考え抜かれたデザインと個性を備えた子ども服があることを知っていただけたらうれしいです。

今回、この新作の発売に合わせて10月27日から11月1日まで、原宿でポップアップストアが開催される。プライベートな邸宅やアトリエを思わせる空間で、伝統とクラフトマンシップを現代的に融合させた、キャラメルの世界観を体感できる。
Caramel×ZARA ポップアップストア
会期:2026年10月27日(火)〜11月1日(日)
会場:GATE原宿
東京都渋谷区神宮前6-5-10
営)11:00〜20:00
ザラ カスタマーサービス
https://www.zara.com/
- text:Tomoko Kawakami
- edit: フィガロジャポン編集部