国中からチーズが大集合、パリのフロマージェリー。

多彩な歴史や風土を反映して、チーズ王国と呼ばれるほどの多種多様なチーズが食べられているフランス。食べ方や旬についてアドバイスもくれる、ラインアップも知識も豊富な専門店を訪れよう。

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❶ 正真正銘、メイド・イン・パリ。

レトリー・ラ・シャペル＜18区＞

パリ近郊保護林に指定された土地の生乳を使用し、パリの店舗兼工房で製造にトライ。小型のトムチーズを主に、3〜4カ月熟成させたものやウォッシュタイプ「Le Dormoy」（100g 2.30ユーロ）を展開する。オレンジワインに合う、上質かつ野性味あふれる味わい。季節のフルーツピュレを合わせたヨーグルトも、新鮮な生乳を使ってこそ。

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❷ ひと手間かけた大人のおいしさ。

ボー・エ・フォール＜9区＞

M.O.F熟成士が手がけるオリジナル熟成チーズ。全100種揃うチーズは圧巻。酸味が爽やかな羊乳フレッシュチーズは塩漬け桜を挟んで。「Sakura」（上奥・1個 5.50ユーロ）、燻製&熟成でナッツ風味がする「Chèvre Fumé」（上・1個 4.50ユーロ）などを販売。併設するレストランでは、旬の9種のチーズプレートなどを提供する。

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❸ 1890年創業の老舗チーズ店を継承。

フロマジュリ・ラ・フォンテーヌ＜16区＞

100年以上続く老舗を若手オーナーが引き継ぐ。まろやかな牛乳のウォッシュタイプ「Langres Fermier」（上奥・1個 7ユーロ）や、藁の香りを纏いフレッシュ感たっぷりな「Tomme Fermière Savoie 」（上・100g 2.90ユーロ）など、丁寧に熟成された農家産チーズが並ぶ。チーズ愛を感じる、オリジナルレシピのチーズケーキも絶品。

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❹ 足で探した小生産者のチーズ。

セゾン＜3区＞

ベルギー産ブルーチーズ「Bleu d’Ache」（上右・100g 5.49ユーロ）はまろやかな旨味と苦味のバランスが絶妙。ナッツ香がする42カ月熟成のコンテ「Comté Été 2015」（上・100g 4.19ユーロ）など、経営のふたりが国内外をあちこち廻ることで見つけたレアな小生産者のチーズが大集合。店内で熟成することで、食べごろな一品に仕上げる。

＊『フィガロジャポン』2019年5月号より抜粋